社会インフラ診断技術として従来から打音検査は道路,鉄道等で広く利用されている.しかしながら,打音検査による判定は点検員の経験に基づく定性的な判断に依存すると同時に,記録性に乏しいことに課題がある.今後,国内社会インフラの高経年化が急速に進む中で,従来の打音検査にセンサを活用して,客観性,定量性,記録性を備えるデジタル化を進めることに社会的要請がある.本研究では FEM 解析によるシミュレーションで実験結果を補完し,機械学習によりさらにデータを拡充する代替モデルを活用することで,デジタル打音検査によるコンクリートの内部構造診断に必要な大規模 DB を短期間で構築することを実現した.