神奈川県教育委員会では、新学習指導要領で求められる資質・能力の育成に向け、「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けた ICT 整備や、「総合的な探究の時間」をはじめとした探究的な学びを中核とした教育課程の編成に取り組むとともに、学習成果発表会を充実させる取組を段階的に進めている。
Society5.0 と呼ばれる時代は、社会構造や雇用環境が大きく、急速に変化し、予測が困難であると言われている。また、地球的規模での環境問題や自然災害、世界的に拡大した新型コロナウイルス感染症等、グローバルな課題も山積している。未来の創り手となるべき子どもたちに必要な資質・能力の育成に向け、「社会に開かれた教育課程」の理念を実現することが重要である。神奈川県は SDGs の達成に向けた取組を重要施策に掲げ、様々な取組を展開しており、教育分野でも SDGs の 17 のゴールを探究課題の切り口にして取り組んでいる学校もある。本解説が、ライフサイクル思考(LCT)やLCAの情報などの高等学校等の教育活動への実践的な導入に資することを期待する。
抄録全体を表示