土石流発生の場について地形条件を中心に検討した。その一つの方法は地形図に50または100mメッシュをかぶせ各ポイント点への集水面積と流線方向の勾配を計測し集計した。斜面のある安定条件を仮定し係数を求めそれによって花崗岩帯,四国破砕帯の各地域の発生率の傾向をまとめ地域間の比較を行った。もう一つの方法は谷次数別区分によって低次谷から高次谷への発達の状況を比較した。地形条件はかなり大きい面積での平均的な発生率として意味を持ち,小流域単位の変動はより直接的な条件を検討しないと説明できない。
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