本研究の目的は,公共図書館の生産関数の形を明らかにすることである。生産関数という用語が示しているように,このような研究は,図書館の経済学の1トピックである。1993年度の関東1都6県の公共図書館に対して,それぞれ生産関数の推定を行っている。生産関数の形式としては,CES生産関数モデル,Box-Cox変換推定モデル,対数線形型モデル,コブ・ダグラス型生産関数モデルを採用し,推定を行った。その結果,多くの場合は対数線形型モデルがもっともデータの当てはめが良好であることが明らかになった。
抄録全体を表示