本稿ではデンマークにおける文芸振興政策を,文芸創作の支援の1つである公共貸与権制度とデンマーク芸術基金による政策に焦点を当てて整理した。最初に文芸振興政策に関わる出版,読書,公共図書館の現状について概観した。次に公共貸与権制度について概要,内容,実態をみていきその仕組みの一端を示した。さらにデンマーク芸術基金に焦点を当てながら,文芸振興政策の概要,実態を示した。これらの制度・政策はデンマークにおいて,著作物や作品への平等なアクセスを保障するための基盤となっていることを結論とした。
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