日本原子力学会 年会・大会予稿集
2009年春の年会
選択された号の論文の705件中551~600を表示しています
アルカリ・硝酸塩影響
コロイド・有機物
安全評価・データベース
  • 関口 高志, 山本 正史
    セッションID: D18
    発行日: 2009年
    公開日: 2009/04/15
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    放射性廃棄物処分の閉鎖後の長期安全性は,リスク論的な安全評価により確保される見通しが得られるものとされており,リスク評価の手法としては,ICRP publ.81により統合アプローチと線量/確率分解アプローチが示されている。本稿では,独自に考案した「リスク-線量-確率関係図」を用いてリスク評価の手法を説明することを試み,フィンランドやスウェーデンのリスク評価への適用事例を紹介する。
  • 中谷 隆良, 船橋 英之, 石戸谷 公英, 佐々木 良一, 高瀬 敏郎, 黒沢 満
    セッションID: D19
    発行日: 2009年
    公開日: 2009/04/15
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    本検討では、ウラン廃棄物の特徴を考慮に入れ、原子力安全委員会が取りまとめた「低レベル放射性廃棄物埋設に関する安全規制の基本的考え方(中間報告)」(平成19年7月)に示されたシナリオ区分を参考とし、そのうちの「基本シナリオ」について、将来起こりうる確からしいと予見される変化の検討、それら変化事象に関するパラメータ設定及び線量評価を実施した。
  • 竹野 直人, 斎藤 税, 松原 武史
    セッションID: D20
    発行日: 2009年
    公開日: 2009/04/15
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    ナチュラルアナログの情報をセーフティケースの視点で有効利用するデータベースの作成をめざして、プロトタイプを作成したので、その概要について報告する。
  • 加藤 智子, 田上 恵子, 石川 奈緒, 内田 滋夫, 鈴木 祐二, 稲垣 学, 宮原 要
    セッションID: D21
    発行日: 2009年
    公開日: 2009/04/15
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    実際のサイトを対象とした地層処分生物圏評価におけるパラメータの設定方針として,地表環境での物質移行パラメータ(河川流量等)は,サイトで取得したデータに基づき設定できる。一方,元素固有パラメータ(分配係数等)に関しては,文献情報に基づいて,サイト条件に適合するデータを選択するか,文献等からの情報に基づく推定によりパラメータを設定できる。特に,評価上重要度が高いパラメータに対して,わが国のあるサイトにおける評価に適合性の高いデータを選択・推定するためには,わが国固有の条件(植生や土質)を考慮したデータベースを整備しておくことが重要となる。このことから,放医研によって取得・整備が進められているわが国の生物圏移行データを利用して,諸外国の文献情報に基づくデータベースを更新する必要がある。本報告では,元素固有パラメータ設定に向けたデータベース更新作業計画と実施状況を紹介する。
収着・溶解度
性能評価技術
深地層の研究施設計画
  • (1)地質環境に関する調査研究の成果および今後の計画
    三枝 博光, 内田 雅大, 濱 克宏, 松井 裕哉, 竹内 真司, 鶴田 忠彦, 天野 健治, 竹内 竜史, 水野 崇, 松岡 稔幸
    セッションID: D37
    発行日: 2009年
    公開日: 2009/04/15
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    瑞浪超深地層研究所は,結晶質岩花崗岩を主な対象とした深地層の研究施設のひとつであり,この計画では,地層処分研究開発の基盤となる深地層の科学的研究の一環として,深部地質環境の調査・解析・評価技術の基盤の整備を全体目標の一つとした調査研究が進められている。 現在は,地表からの調査予測研究段階を終了し,研究坑道の掘削に伴う研究段階において,地質環境モデルの構築および研究坑道の掘削による深部地質環境の変化を把握するための調査研究を実施している。
  • (2)複数の証拠に基づく水理地質構造評価
    大山 卓也, 三枝 博光, 竹内 竜史, 竹内 真司, 松岡 稔幸
    セッションID: D38
    発行日: 2009年
    公開日: 2009/04/15
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    日本原子力研究開発機構は,東濃地域において土岐花崗岩を対象として瑞浪超深地層研究所計画を実施している。超深地層研究所計画では,亀裂性結晶質岩における深部地質環境の調査・解析・評価技術の基盤の整備および深地層における工学技術の基盤の整備を目標としている。本計画は,地表からの調査予測研究段階(第1段階),研究坑道の掘削を伴う研究段階(第2段階),研究坑道を利用した研究段階(第3段階)の三つの段階に区分し,約20年をかけて進める計画としている。現在の段階は第2段階であり,長期水理モニタリングなどの調査結果を基に,地質環境のモデル化と水理地質構造モデルの更新や立坑の掘削が地質環境に与える影響の評価を実施している。本報告では,水理地質特性の評価に着目した第2段階の研究の現状について報告する。
  • (3)深地層における工学技術に関する研究
    浅井 秀明, 松井 裕哉, 見掛 信一郎, 杉原 弘造
    セッションID: D39
    発行日: 2009年
    公開日: 2009/04/15
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    瑞浪超深地層研究所は,結晶質岩を主な対象とした深地層の研究施設のひとつであり,この計画では,地層処分研究開発の基盤となる深地層の科学的研究の一環として,深地層における工学技術に関する研究開発を実施している。現在は,地表からの調査予測研究段階を終了し,研究坑道の掘削に伴う研究段階において,結晶質岩を対象とした設計・施工計画技術、建設技術、施工対策技術および安全確保技術の有効性を確認するための調査研究を実施している。
  • (4) 研究坑道建設の現状
    見掛 信一郎, 山本 勝, 池田 幸喜, 神谷 晃, 木下 晴信, 石田 英明, 石井 洋司
    セッションID: D40
    発行日: 2009年
    公開日: 2009/04/15
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    瑞浪超深地層研究所では、2本の立坑(主立坑:内径6.5m及び換気立坑:内径4.5m)と複数の水平坑道からなる研究坑道の掘削工事を行っている。掘削状況は、2008年11月時点で、主立坑、換気立坑とも深度300m程度まで到達している。本報告では、研究坑道の建設の現状について述べる。
サイト調査
  • その2:装置開発と検証
    吉村  公孝, 岡崎 幸司, 大里 和己, 中嶋 智, 大澤 健二
    セッションID: D41
    発行日: 2009年
    公開日: 2009/04/15
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    高レベル放射性廃棄物の地層処分事業における概要調査段階など,地上からの調査において,沿岸域の地質環境調査の信頼性向上を目的として,物理探査のうち海底電磁法探査技術の高度化を行った。そのうちの機器開発と検証について報告する。
  • その3:装置の実証試験
    吉村 公孝, 岡崎 幸司, 大里 和己, 大澤 健二
    セッションID: D42
    発行日: 2009年
    公開日: 2009/04/15
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    高レベル放射性廃棄物の地層処分事業における概要調査段階など、地上からの調査において、沿岸域の地質環境調査の信頼性向上を目的として、物理探査のうち海底電磁法探査技術の高度化開発を行い、その技術の実海域における実証試験を行った。
  • 三好 悟, 徳永 朋祥, 茂木 勝郎
    セッションID: D43
    発行日: 2009年
    公開日: 2009/04/15
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    地層処分における地質調査の目的の1つは、対象岩盤の地下水流動を把握し将来にわたる安定性を評価することである。通常の評価体系では、重力ポテンシャルの勾配が地下水流動の唯一の駆動力であることを前提とするが、最近の研究において、堆積岩環境では間隙水の塩濃度差に伴う浸透圧が、地下水流動の重要な駆動力となる場合があることが示されている。Neuzil (2000)は、孔井を用いた長期間の実験によって浸透圧を計測し、その地層において、想定しうる条件下で最大20MPa程度の浸透圧を発生する場合があることを定量的に示した。本研究では、コア供試体上下の圧力及び濃度変化を連続計測できる室内三軸セル装置を開発し、実際の岩盤試料を用いて、浸透圧を発生する現象を観察した。既往研究及び本実験結果から、発生する圧力差は、濃度差、間隙率、鉱物の表面電荷などに影響されると考えられる。
調査・品質保証
  • (1) 地上からの調査における地下水水質データの品質保証
    國丸 貴紀, 太田 久仁雄, Alexander W Russell, 山本 肇
    セッションID: D44
    発行日: 2009年
    公開日: 2009/04/15
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    幌延深地層研究計画では地上からの調査における品質保証システムの整備を目的として,これまでのボーリング調査で取得した地下水水質データについて,スウェーデンのサイト調査で適用されている手法を導入して品質保証を行うとともに,堆積岩を対象とした品質保証手法を整備した。
  • (2) 採水調査のための現場品質マニュアルの整備
    太田 久仁雄, 國丸 貴紀, Alexander W Russell
    セッションID: D45
    発行日: 2009年
    公開日: 2009/04/15
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    幌延深地層研究計画では地上からの調査における品質保証システムの整備を目的として,これまでの調査の経験に基づき,ボーリング調査における採水調査のための現場品質マニュアルを整備し,実際のボーリング調査での適用と見直しを通じてその高度化を図った。
  • (3)地上からの調査における水理試験データの品質保証
    藪内 聡, 國丸 貴紀, 太田 久仁雄, Frieg Bernhard
    セッションID: D46
    発行日: 2009年
    公開日: 2009/04/15
    会議録・要旨集 フリー
    幌延深地層研究計画では地上からの調査における品質保証システムの整備を目的として、これまでのボーリング調査で実施した単孔式水理試験のデータについて、段階的な評価手法を導入して品質保証を行うとともに、水理パラメータの再評価を行った。
モニタリング・処分場建設
  • 須山 泰宏, 和田 隆太郎, 青木 和弘
    セッションID: D47
    発行日: 2009年
    公開日: 2009/04/15
    会議録・要旨集 フリー
     地層処分では、処分地選定の段階に始まり、建設・操業を経て処分場を閉鎖した後から一定の期間にわたって、様々な目的で地層処分モニタリングを実施することが考えられている。これらのモニタリングの目的については、これまでの研究により、専門家間での認識も異なる上、共通のコンセンサスを得ていく過程でも変遷していくことが分かっている。そのため、モニタリング技術の体系的整理に向けた技術メニューの構築においては、専門家間での目的に対する認識の違いなどを考慮した上で、実施していく必要がある。そこで、本報では、目的に対する検討成果、ステークホルダーおよび規制などの動向を踏まえ、今後の目的の変遷にも対応可能な頑健な枠組みを取り込んだ技術メニューの整理方法を提案する。
  • 高村 尚, 須山 泰宏, 和田 隆太郎, 青木 和弘, 新保 弘, 奥津 一夫
    セッションID: D48
    発行日: 2009年
    公開日: 2009/04/15
    会議録・要旨集 フリー
    放射性廃棄物処分に関するモニタリングにおいては、通信ケーブルを使用せず低周波電磁波により緩衝材の中に設置されたセンサのデータを無線で記録装置に通信するモニタリング方法が検討されている。現在、地下空洞型処分施設を対象に送信機を高さ1mの底部緩衝材中に設置したときの試験空洞内における磁束密度(受信強度)を、汎用3次元電磁波解析コードを用いて評価を試みている。 本報では、鉄筋が多く使用されたコンクリート構造物に囲まれた中からの通信時に見られる複雑な電磁波伝播挙動の評価を試み、原位置における試験結果と比較し、解析的評価の妥当性を示すと共に、残された課題解決に向けた信頼性向上方法を提案する。
  • 納多 勝, 河村 秀紀, 八塩 晶子, 鵜山 雅夫
    セッションID: D49
    発行日: 2009年
    公開日: 2009/04/15
    会議録・要旨集 フリー
    地層処分場の建設・操業の安全確保の観点からの通気制御、防災、避難、放射線管理区域と換気、排水処理、設備事故、復旧対策の基本的考え方を分析・整理し、作業安全性の観点から作業安全に係わる建設・操業・埋戻のそれぞれの作業ごとの処分場が具備すべき要件、建設・操業・埋戻が輻輳する事業展開を考慮した安全確保の要件の抽出、事業の特質と展開を考慮したレイアウト設計上の要件、全体レイアウトから各構成要素への要件などを検討する。
廃棄体特性
  • (5) 研究概要
    桜木 智史, 山口 憲治, 田辺 博三
    セッションID: D50
    発行日: 2009年
    公開日: 2009/04/15
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    TRU廃棄物地層処分の安全評価上の重要核種であるC-14について,現実的な評価データ取得や手法の提示による合理的な安全評価の長期研究計画を策定した.実廃棄物を使用し,10年程度の浸漬試験による浸出速度データ取得およびインベントリ設定等のソースターム評価に注力する.
  • (6) 照射済被覆管および放射化ステンレス鋼からのC-14浸出挙動
    山下 雄生, 金子 昌章, 廣瀬 恵美子, 桜木 智史, 山口 憲治, 田辺 博三
    セッションID: D51
    発行日: 2009年
    公開日: 2009/04/15
    会議録・要旨集 フリー
    BWR照射済燃料被覆管試料の酸化膜を母材より分離、回収し、処分環境のpHを模擬した溶液中に浸漬した。液交換を繰り返し、液中のC-14量および有機無機割合を分析し、被覆管酸化膜からのC-14浸出挙動に関する知見を得た。
  • (7) 高アルカリおよび低酸素条件下におけるステンレス鋼の腐食速度の評価
    田辺 博三, 山口 憲治, 櫻木 智史, 西村 務, 加藤 修, 建石 剛
    セッションID: D52
    発行日: 2009年
    公開日: 2009/04/15
    会議録・要旨集 フリー
    TRU廃棄物処分の被ばく線量評価への寄与が大きい放射化金属廃棄物中のC-14の放出挙動を評価するため、高アルカリおよび低酸素条件下におけるステンレス鋼の腐食速度を評価した。
  • セメント固化体中でのヨウ素存在状態に関する検討
    春口 佳子, 樋口 真一, 金子 昌章, 櫻井 次郎, 山口 憲治, 桜木 智史, 大和田 仁
    セッションID: D53
    発行日: 2009年
    公開日: 2009/04/15
    会議録・要旨集 フリー
    I-129固定化用のセメント(ヨウ素固定化セメント)を開発し、ヨウ素放出モデルを検討している。これまで、ヨウ素を選択的に収着する水和物(エトリンガイト、モノサルフェートへの分配平衡の考えに基づき、ヨウ素放出モデルを検討してきた。今回、本セメントでのヨウ素収着機構を詳細に検討するため、セメント通水試験を実施するとともに、SEM-EDS分析、XPS分析を行った。この結果、(1)変質後固相でのヨウ素は、エトリンガイト様の針状結晶に特異的に存在すること、(2)ヨウ素は固相内部に存在する可能性があり、酸素または鉱物を構成する元素(Al、Ca)と結合している可能性があること、が示された。これらより、セメント固化体中でのヨウ素は、ヨウ素酸形態で鉱物化して存在する可能性が示唆される。今後、ヨウ素固定化セメントからのヨウ素放出メカニズム検討に資するため、ヨウ素酸含有鉱物の溶解挙動について検討する必要がある。
廃棄体技術
原子力施設の廃止措置技術
廃止措置評価・除染技術
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