日本原子力学会 年会・大会予稿集
2011年秋の大会
選択された号の論文の835件中151~200を表示しています
計算手法
計算コード,炉心シミュレーター
炉物理実験
FCA実験
  • (1) 計画の概要
    岡嶋 成晃, 西 裕士, 兼本 茂, 山根 義宏, 福島 昌宏, 北村 康則, 北野 彰洋, 鈴木 隆之, 安藤 真樹, 山根 剛
    セッションID: N22
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/10/19
    会議録・要旨集 フリー
    高速炉システムを対象に、実機での原子炉起動前炉物理試験を未臨界状態で実施できる測定技術として修正中性子源増倍法を基本に炉雑音計測法を組み合わせ、かつ解析による補正方法を適用した測定法を開発し、高速炉臨界実験装置(FCA)を用いて実証するとともに、その技術に基づく実機の計測システムの提案を文部科学省のエネルギー対策特別会計委託事業として実施した。本発表では、実施した計画の概要について報告する。
  • (2) 未臨界で測定する反応度項目と方法
    西 裕士, 北野 彰洋, 鈴木 隆之, 岡嶋 成晃
    セッションID: N23
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/10/19
    会議録・要旨集 フリー
    未臨界状態における炉の反応度変化を、炉雑音法と修正中性子源増倍法(MSM)を組合せて測定するものとし、測定項目と方法につき検討した。その結果、MSMの基準となる未臨界度は、2$程度までの浅い未臨界状態にて2検出器法による炉雑音法で測定し、それより深い未臨界状態での反応度は、MSMにて測定するものとした。2検出器法用の検出器は、高次モード中性子の影響に配慮して炉心中心と径ブランケット領域の炉心上部に設置し、MSM用検出器は、非対称な制御棒挿入などを考えて径ブランケット領域上部の120度回転対称位置に3箇所設置する。MSM補正係数は、中性子生成断面積、吸収断面積を調整して基準未臨界度が直接計算で再現できる計算モデルにて求める。これにより、余剰反応度や制御棒価値、等温温度係数など、炉の基本的な反応度特性を適切な測定精度にて測定し得るとの見通しを得た。
  • (3) FCA実験 -修正中性子源増倍法-
    福島 昌宏, 北村 康則, 安藤 真樹, 岡嶋 成晃, 山根 剛, 山根 義宏
    セッションID: N24
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/10/19
    会議録・要旨集 フリー
    高速炉システムを対象に、実機での原子炉起動前炉物理試験を未臨界状態で実施できる反応度技術の開発を目的とし、日本原子力研究開発機構の高速炉臨界実験装置FCAを用いた実証試験を実施した。本発表では、炉雑音と修正中性子源増倍法を組み合わせたシンセシス法のうち、修正中性子源増倍法に関する実験及びその解析について報告する。
  • (4) FCA実験 - 炉雑音法 -
    北村 康則, 福島 昌宏, 安藤 真樹, 岡嶋 成晃, 山根 剛, 山根 義宏
    セッションID: N25
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/10/19
    会議録・要旨集 フリー
    高速炉システムを対象に、実機での原子炉起動前炉物理試験を未臨界状態で実施できる反応度技術の開発を目的とし、日本原子力研究開発機構の高速炉臨界実験装置FCAを用いた実証試験を実施した。本発表では、炉雑音と修正中性子源増倍法を組み合わせたシンセシス法のうち、炉雑音法について報告する。
  • (5) 未臨界反応度計測システムの実機への適用性検討
    北野 彰洋, 兼本 茂, 西 裕士, 鈴木 隆之, 岡嶋 成晃
    セッションID: N26
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/10/19
    会議録・要旨集 フリー
    未臨界反応度計測システムの実機への適用性確認のため、1500MWe級大型実用化想定炉心を対象に、炉雑音法と修正中性子源増倍法(MSM)を組合せたシンセシス法につき、実機炉心での試験を想定した数値実験を実施した。その結果、炉心中心と径ブランケット領域の炉心上部に検出器を設置して炉雑音法(2検出器法)を適用すれば、2$程度までの浅い未臨界度を10%程度の精度で測定可能との見通しを得た。また、検出器不感時間の影響も無視できることが分った。更に、より深い未臨界度は、径ブランケット領域上部の120度回転対称位置に3箇所設置した検出器を利用してMSMにて測定し、MSM補正係数は、中性子生成断面積、吸収断面積を調整して基準未臨界度が直接計算で再現できる計算モデルにて求めることとすれば、15%程度の測定精度が期待できるとの見通しを得た。なお、検出器は特殊な駆動装置で挿入するなどハード上の工夫を要する。
研究炉,中性子応用/炉物理,核データ,臨界安全
臨界安全,KUR,高温ガス炉
炉物理,核データ,臨界安全
JENDL-4,試験解析
感度解析・共分散
新型炉,核設計,核変換技術
4S炉
  • (1)核設計手法の実機データによる検証
    坪井 靖, 永田 章人, 森木 保幸, 川島 正俊
    セッションID: O17
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/10/19
    会議録・要旨集 フリー
    FCA XXIIIで行われた反射体制御・燃料無交換高速炉の模擬臨界実験を試験解析結果をもとに解析手法の適用性が検討された。これらの結果とその他のベンチマーク解析結果を評価することにより、4S核設計手法としてのモンテカルロ・Sn輸送計算と炉定数の組み合わせ手法を検証した。 ここでは、4S核設計手法の適用信頼性の拡充のために、高速実験炉「常陽」MK-1の初期炉物理試験(臨界性・炉内反応率分布)を解析した。4Sの核設計手法として採用しているモンテカルロ計算(MVP及びJENDL3.3ベースの定数)を用いて評価した、臨界性・炉内反応率分布は臨界実験解析(FCAXXIII)と常陽の解析結果で両者同様の精度で再現されることを明らかにした。
  • (2)上部プレナム部の過渡伝熱流動試験
    香月 亮二, 岩城 智香子, 碓井 伸彦, 大野 純, 松田 敦子, 渡邉 久夫
    セッションID: O18
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/10/19
    会議録・要旨集 フリー
    ナトリウム冷却小型高速炉4Sでは、炉心スクラム時に、高温流体が満たされている上部プレナムに、炉心から低温流体が流入する。このとき熱成層化が起こり、周辺の構造物に大きな熱応力が生じる可能性がある。本研究では、熱成層化のメカニズムおよび温度勾配を把握するため、1/3スケール、1/6セクターの試験体を用いた水流動試験を実施した。熱成層では界面の安定性が重要である。このため、浮力とせん断の比であるリチャードソン数を実機と同等の100~10000の範囲にあわせて成層の振る舞いを測定した。この結果、隔壁上端に停滞する成層界面での温度勾配は一定となることがわかった。
  • (3)ARGOコードの4S上部プレナム部検証
    大野 純, 松田 淳子, 碓井 伸彦, 渡辺 久夫, 香月 亮二, 岩城 智香子
    セッションID: O19
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/10/19
    会議録・要旨集 フリー
    4Sの安全コードであるArgoの妥当性を確認するため、上部プレナム水流動試験やCFD熱流体解析と比較した。Argoはフローネットワークモデルを使用しているが、、メッシュ分割を300程度にすることで試験により得られた主要部の温度変化を模擬できることを確認した。さらに実機への適用性について検討した結果、冷却材ナトリウムの伝導伝熱をモデル化する必要があることがわかった。
  • (4)苛酷事故対策と苛酷事故時の長期冷却性評価
    石井 響子, 松宮 壽人, 浅野 和仁, 坪井 靖
    セッションID: O20
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/10/19
    会議録・要旨集 フリー
    4Sは苛酷事故においても炉心損傷事故の発生を防止するために、負の温度係数、金属燃料、RVACS等の受動的安全系を導入している。本研究では、苛酷事故時の受動安全系の性能と長期間の炉心冷却性能を安全解析コードにより分析し、4Sの安全性を評価する。
  • (5)組網線入り二重伝熱管蒸気発生器の開発
    日野 武久, 田村 雅貴, 田中 義美, 只野 智史, 佐藤 勝彦, 岡田 敏, 丸山 茂樹, 神保 昇, 北島 裕子
    セッションID: O21
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/10/19
    会議録・要旨集 フリー
    東芝が開発を進めている4S炉の蒸気発生器は、安全・信頼性向上及びコンパクト性達成のためヘリカルコイル型組網線入り二重管を採用している。この蒸気発生器は特有のリーク検出可能なシステム構造を有しているため、伝熱管長尺化技術は約0.4mmの組み網線層を閉塞せずに内管及び外管を溶接する技術が必須であり、そのためこのコンセプトの実用化が困難であった。しかし、この課題に対し、組み網線層を閉塞せずに内管及び外管を溶接する技術・機器開発を行い、且つヘリカルコイル加工後もその必要伝熱特性、適正硬度を有することを確認した。さらに、連絡管部とヘリカル加工部の内管溶接のための位置決め装置を製作し、目視できない状況下での内管溶接技術を開発した。
  • (6)大口径高温電磁ポンプとパッシブなフローコースト補償電源の開発
    藤島 寧, 相澤 利枝, 香月 健治, 伊藤 潤, 橘高 大吾, 藤原 竜馬
    セッションID: O22
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/10/19
    会議録・要旨集 フリー
    電磁ポンプは流体慣性が小さい特徴を持つことからトリップ時に補償電源が必要とされるが、流体制御のために制御装置を使用した補償電源は、信頼性の観点から工学的安全設備への適用実績がない。本発表では、小型高速炉4S用途で開発した電磁ポンプと補償電源について、設計の妥当性、実機への適用性の調査として実施した特性試験結果を報告する。
高速炉
沸騰熱伝達
  • (3) SCCVにおける 面外曲げ特性に関する実験的研究
    加藤 篤志, 根岸 和生, 原 裕之, 高見 信嗣, 杣木 孝裕
    セッションID: O30
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/10/19
    会議録・要旨集 フリー
    FaCTプロジェクトで研究開発を実施している高速炉JSFRでは、コンクリート鋼板構造格納容器(SCCV)を採用し、品質の向上と建設工期の短縮を図っている。その実用化のため、鋼板部材の強度試験や解析等の研究開発を実施しており、本シリーズは、その成果を発表するものである。本発表では面外曲げ挙動把握試験及びシミュレーション解析の結果を紹介する。
  • 1. 全体概要:保全評価手法の開発
    福元 謙一, 竹田 敏一, 山野 直樹, 山口 勝久, 山下 卓哉
    セッションID: O31
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/10/19
    会議録・要旨集 フリー
    本シリーズ発表では、高速増殖原型炉「もんじゅ」及び実用化段階の高速増殖炉の健全性の確認・維持・向上を図るため、機器配管の高応力部や溶接部で予想されるクリープ疲労損傷や溶接割れ等の経年劣化を対象に、1) 劣化診断技術、2) 検査モニタリング技術及び3)補修技術を開発し、4)高速増殖炉の保全評価手法を構築する等の福井大で行われているもんじゅ特進事業について説明する。この研究により高速増殖炉環境における機器の劣化・損傷のメカニズムを明らかにし、劣化の程度を定量化する手法や、運転中の機器の劣化・損傷を監視するモニタリング技術などの保全技術開発に反映させる。本発表では本事業の経緯、体制、研究のアウトラインについて説明し、保全技術開発研究の背景と高速炉保全評価手法構築へ向け、事業研究成果からの高速炉開発ロードマップへの反映手法について発表する。
feedback
Top