電子情報通信学会 通信ソサイエティマガジン
Online ISSN : 2186-0661
ISSN-L : 1881-9567
13 巻, 2 号
選択された号の論文の18件中1~18を表示しています
小特集の発行にあたって
解説
解説論文
  • 兼宗 進
    2019 年 13 巻 2 号 p. 92-99
    発行日: 2019/09/01
    公開日: 2019/09/01
    ジャーナル フリー
    2020 年度から始まる新しい教育課程では,小学校から高等学校までの12 年間の教育課程の中で,プログラミングを教科に位置付けた情報教育が行われる予定である.小学校ではプログラミングを体験し,中学校では計測・制御と双方向コンテンツのプログラミングを学び,高等学校ではアルゴリズムを含めたプログラミングを学ぶ.本稿では,有識者会議等の議論で得た知見を含め,学校教育におけるプログラミング教育を概観し,筆者が進めているプログラミング教育の研究を紹介する.
  • 國宗 永佳, 仲林 清
    2019 年 13 巻 2 号 p. 100-109
    発行日: 2019/09/01
    公開日: 2019/09/01
    ジャーナル フリー
    筆者はプログラミングの導入授業を,与えられた問題を決められた操作や制御構造のみの組合せによって解決する思考であるアルゴリズム的思考の教育と位置付けて,2008 年度から実践している.この実践において,当初は制約を加えた日本語によるアルゴリズムの記述を行っていた.しかし,個別指導に割く時間の減少などから学習効果が低減したため,ビジュアルプログラミング環境と授業運営支援機能を有する学習支援システムAT を開発し導入した.年度ごとの授業改善とシステムの改善によって,システム導入後に学習効果が向上したことが分かった.更に新たな取組みとして,他の授業で自己調整学習に関して学ぶことが,プログラミングの導入授業の学習活動に及ぼす影響についての調査を行った.本論文では,これまでの実践の概要と評価,学習支援システムAT の概要,自己調整学習に関する学びによる学習活動への影響調査について述べる.
  • 鈴木 克明
    2019 年 13 巻 2 号 p. 110-116
    発行日: 2019/09/01
    公開日: 2019/09/01
    ジャーナル フリー
    教育工学の中心概念で半世紀の研究成果を蓄積してきたインストラクショナルデザイン(ID)について解説する.ID は教育活動の効果・効率・魅力を高めるための理論・モデル・技法の集大成であり,応用可能分野は広範に及ぶ.人の学びのプロセスに従って対面授業をどう組み立てるかという小規模・短期間の設計から,人の成長を長期にわたって支援するための環境あるいは仕組みをどう用意するかという大規模・長期間の設計まで,多くの理論やモデルが提案されてきた.学習のゴールを整理し,何を身に付けて何ができるようになるための学びなのか(学習目標)を明らかにし,その到達をどう確認するか(評価技法),効率的に到達する手段は何か(教授方略),自分で学べる人に育てるための仕組みはどうあるべきか(学習スキルの育成)などを考えるために有用な枠組みを提供している.変化が激しく,常に学び直しが必要な社会において,成長し続けることができる人材の育成が課題となっている今,より多くの分野での活用が期待されている.
  • 堀田 龍也, 佐藤 和紀
    2019 年 13 巻 2 号 p. 117-125
    発行日: 2019/09/01
    公開日: 2019/09/01
    ジャーナル フリー
    高度情報通信社会を迎えた今日における情報リテラシーに関する教育はどうあるべきなのか.本稿は,この問いに対する初等中等教育段階を対象とした教育について検討する.まず,これまで我が国の初等中等教育で検討・実施されてきた情報リテラシー教育を概観し,児童生徒の情報リテラシーの実態について把握する.その上で,初等中等教育において取り組まれている情報リテラシー教育の実践や研究を整理し,課題を指摘する.
小特集 教育とICT
子どもに教えたい通信のしくみ
私の技術者歴
街plus探訪
通信と私
若い技術者たちへのメッセージ
若者よ!世界にでよう!
科学館・博物館めぐり
巻末言
通信ソサイエティからのお知らせ
編集後記
通信がみえる一枚の写真
feedback
Top