電子情報通信学会 通信ソサイエティマガジン
Online ISSN : 2186-0661
ISSN-L : 1881-9567
2008 巻, 6 号
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巻頭言
私の研究者歴
解説論文 新人研究者のためのネットワークシミュレーション─第1回
  • ─推定精度評価の問題点とその克服─
    中川 健治
    2008 年 2008 巻 6 号 p. 6_11-6_20
    発行日: 2008/09/01
    公開日: 2011/06/03
    ジャーナル フリー
    本論文では,乱数を用いた確率的シミュレーション法であるモンテカルロ(Monte Carlo,MC)シミュレーション法について述べる.MC法による確率推定の基礎的な事柄について述べ,得られる推定値の精度評価とその問題点について議論する.また,一様乱数によるいろいろな乱数の作り方と,その作り方による乱数の限界について注意する.次に,ネットワーク特性評価の基本である待ち行列に関するMCシミュレーションのいくつかの方法を示し,乱数の観点からそれらを考察し得られる推定値の問題点を指摘する.最後に,これまでに指摘した問題を解決する一つの方法として,インポータンスサンプリング(Importance Sampling,IS)シミュレーション法を紹介する.IS法では,上に述べた乱数の限界が克服されることを示す.
解説論文
  • 小川 克彦
    2008 年 2008 巻 6 号 p. 6_21-6_31
    発行日: 2008/09/01
    公開日: 2011/06/03
    ジャーナル フリー
    電子タグやケータイで位置やIDを取得できることが容易になり,場所をめぐるユビキタスサービスが盛んに研究されている.場所のサービスには技術からと人からの二つのアプローチがある.本論文では人の視点に立って情報技術を活用する場所メディアについて解説する.まず,人と場所のかかわりに関する地理学や建築学の知見をもとに,場所メディアを眺望,車窓,周遊の三つのタイプに分類する.更に,この三つのタイプについて,場所にかかわる人の感覚を情報技術を使って拡張した場所メディアの事例を紹介し,最後に場所の未来を考える.
  • 苗村 健
    2008 年 2008 巻 6 号 p. 6_32-6_41
    発行日: 2008/09/01
    公開日: 2011/06/03
    ジャーナル フリー
    情報技術の進展に伴い,我々は膨大な情報に囲まれながら生活をするようになってきた.このため,必要な情報にだけ効率的にアクセスできる手段をいかにして構築していくかが重要な技術課題になっている.本論文では,実世界中の様々なところに,人に見えない形・聞こえない形で情報を「宿す」ことによって,生活環境に密接した情報環境を実現する情報提示手法について述べる.これは,UbiquitousComputingにおけるinvisibleな情報環境の実現を目指した試みである.従来の「位置計測に基づくコンピューティング」に比べ,この「物体に情報を宿す」アプローチは,シンプルな構成によって原理的に高速で多人数でも容易に利用できるという特徴を有する.具体的には,超音波を使って空間的な定位が可能な形で音声情報を伝達するu-soulと,プロジェクタ映像の中に情報を埋め込むPVLCプロジェクタについて紹介する.
解説
展示会報告
御案内
ある編集委員の留学記
巻末言
編集後記
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