日本水産工学会誌
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38 巻 , 3 号
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  • 木村 晴保, 小浜 正好, 小崎 智, 竹内 康雄, 伴 道一
    2002 年 38 巻 3 号 p. 217-225
    発行日: 2002年
    公開日: 2018/07/02
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    In this study, on the basis of observation data of water temperature and salinity at the center of Uranouchi Bay for about one-year, stratification strength and vertical mixing during the stratification period were evaluated in terms of energy amount. Then their energy amounts were examined comparatively with the tidal energy amount of the bay. These results are described as follows : 1) Stratification strength reaches the maximum of 180 Jm-3 in August. This is equivalent to the energy amount that the tide works on the bay for about two hours. 2) The vertical mixing energy is as much as l/260-1/2600 of the mean tidal power of the bay. 3) The energy amount that increases stratification strength is l/250 of the mean tidal power of the bay.
  • 木村 晴保, 小浜 正好, 竹内 康雄, 伴 道一
    2002 年 38 巻 3 号 p. 227-232
    発行日: 2002年
    公開日: 2018/06/01
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    On the basis of observation data of water temperature and salinity at the center of Uranouchi Bay throughout nearly one year, it is shown that the Brunt-Vaisala frequency N is not zero or a constant, but the N has an exponential distribution. In this case, intemal waves are described with Bessel's function. On the basis of this result, the flow characteristics of intemal tidal waves are described.
  • Peter Karl Bart ASSA, 加藤 治, 瀬口 昌洋
    2002 年 38 巻 3 号 p. 233-238
    発行日: 2002年
    公開日: 2018/06/01
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    不規則波の作用下における,小段付き離岸堤の平衡断面に関する実用的評価式を開発した。前論文では,安定定数,相対小段高さ(小段高さの水深比)と被覆石の粒度分布の3個のパラメータが離岸堤の平衡断面に影響を及ぼすことを述べた。本研究では,さらに波形勾配と離岸堤築堤初期の前面法勾配を考慮した離岸堤の平衡断面の評価式を実験的に見出すことを目的とした。その結果,波形勾配は侵食水平長のみに影響し,侵食鉛直深及び平衡底面幅には影響しないことを見出した。一方,初期前面法勾配は侵食水平長及び平衡底面幅に影響を及ぼすが,侵食鉛直深には影響しないことを見いだした。これらを考慮して,離岸堤の平衡断面に関する新しい評価式を提案した。提案された評価式は,実際の離岸堤の設計に有用な役割を果たすものと考える。
  • 江幡 恵吾, 藤田 伸二, 不破 茂, 松村 一弘
    2002 年 38 巻 3 号 p. 239-245
    発行日: 2002年
    公開日: 2018/06/01
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    The experiments were conducted using a circulating water chamel in order to clarify the characteristic movement of the trolling depressor. A three component load cell measured the tension of the line from the trolling depressor. The length of the line and the flow speed were changed between 0.5m and 1.4m, and 0.4m/s and 1.6 m/s, respectively. The movement of the trolling depressor was recorded through CCD cameras onto videotapes. The three component displacement of the point where the line was knotted to the trolling depressor was estimated by the tension of the line. The periods of the x and z component's displacement were similar and about 0.4 seconds. The period of the y component's displacement was about 0.8 seconds and twice as long as that of the x and z component's. It was clear that the locus of the point where the trolling depressor was knotted was similar to the number '8' on thexy, yz and xz planes.
  • 細田 衛士
    2002 年 38 巻 3 号 p. 247-258
    発行日: 2002年
    公開日: 2018/06/01
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  • 池田 八郎
    2002 年 38 巻 3 号 p. 259-267
    発行日: 2002年
    公開日: 2018/06/01
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    日本の漁船漁業の技術は,かつての大手漁業会社といえども生産性,効率性,収益性,安全性,国際競争力,責任ある漁業の何れの点をとっても,今の欧米の技術には太刀打ち出来ない。このことについては,拙著「世界の漁業でなにが起きているのか。-日本漁業再生の条件」で指摘した。しかし,大きく遅れをとっているのは技術だけではない。漁業科学分野も同様なことが言える。 Fisheries Scienceは大気理論(気象学,気候学),海洋学,海洋生物学を統合した科学で,私の知るところでは,日本には存在していないのではないか。欧米では先駆者イギリスのカツシングのあと10数人がこれに続き,飛躍的に進歩している。簡単に説明すれば,光合成で生ずる植物プランクトンや卵稚魚は,遊泳力を持たないので,これらの行動は大気と海洋(主として海洋)の流れに従うことになる。小動物がこれらを捕食し,大きな魚類等が小動物を追い求めることになる。従って,大気と海洋の構造と変化を知ることにより,海中生物の資源状態を把握出来るようになる。また海洋も大気と同じように,低気圧,高気圧,前線(フロント)があり,陸上植物と同じように,冷害,干ばつ,淡水等の被害が発生する。勿論,天気予報(大気)と同じように,非線型のカオス理論に従うことになるので,数値計算によって正確に予測出来るものではないが,例えば,マイワシがなぜ激減したのか等は,これらの理論によって解明出来てくる。日進月歩しているのは医学や先端技術だけではない。私達の関係する漁業科学分野も大きく進歩してきている。何れにしても,科学技術は中断すれば取り返しのつかない事態に陥って行く。日本の漁業界,水産業界はそのような状態にある。 Aquacultureにしても漁船漁業が崩壊すれば飼料が調達出来なくなり,連鎖崩壊することは自明の理。漁業という産業は経験と勘と伝承による特殊な産業と日本では認識されがちであるがそうではない。技術と科学に立脚した産 業という考え方に立ち,数100年の歴史のある欧米に学び,原点に立ち返って取り組んでいく時期に来ている。
  • 日野 明徳
    2002 年 38 巻 3 号 p. 269-280
    発行日: 2002年
    公開日: 2018/06/01
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    水産サイドにおける環境問題の捉え方は,昭和40年代までは埋立等開発行為による漁場破壊や, 「20世紀・ 工業の時代」を象徴する汚染物質の流入等水産が被害者で有るという立場が中心であった。一方,同じ時期 「つくり育てる漁業」においては,養殖業が盛んになるにつれ,糞や水質悪化と生産性の低下を招く「自家 汚染(自らが漁場を汚染)」問題が現実のものとなり始め,今日,漁業者自身が養殖環境を創造保全すべき であるとする「哲学」が涵養されるきっかけとなった。平成11年度には行政側も持続的養殖生産確保法を成 立させ実体化を図っている。増殖業では,種苗放流が生物多様性を損なうという議論が起こり,遺伝学的手 法による検証が進みつつあるが,構造物設置等の工学的増殖技術も含めて,天然水域での「つくり育てる漁 業」と地球環境問題のすり合わせは今後重要な課題になると考えられる。
  • 中村 充
    2002 年 38 巻 3 号 p. 281-289
    発行日: 2002年
    公開日: 2018/06/01
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    20世紀は無限の力を持つ海として人類は対応してきたが,生物生産力は1億トン/年が限界,環境浄化力 も有限で海洋汚染が顕在化し, 21世紀における最大の問題として持ち越すことになった。我が国では狩猟的 漁業から作る漁業への萌芽があり,沿岸漁場整備開発法(1974)による事業は世界に先駆けた21世紀の課題 であり,これを支える水産工学の技術革新の開花が切望される。人類の当面する食糧,環境の二大課題にお ける水産工学の役割は大きい。食糧資源生産システムにおいては産卵・保育場や種苗放流場等の初期生存を 助長する環境の造成による優良種の増殖,生体元素(肥料)濃度の適正化による総資源量の増大,選択漁法, 装置化漁法の開発による資源保護と省力・高品質漁業の構築,これらを支える測器,船舶部門の充実,漁業 生産基盤の整備による漁業者の就業及び生活向上が必要となる。海の環境についてはその機能を定量的に明 らかにし,局所環境から巨視的環境に至るまでの総合視点で対応する技術及びシステムが重要となる。これ らの多くは,生態系環境に係わるものであり,定量的,演繹論的学問,技術の開発が急がれる。
  • 企画委員会
    2002 年 38 巻 3 号 p. 291-298
    発行日: 2002年
    公開日: 2018/06/01
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