要旨:国際海岸クリーンアップ(International Coastal Cleanup)とは,広範な市民が,世界共通のデータカードを使用して水辺・水中に漂着散乱するごみを回収しながら,その品目別個数を求め,さらにはその結果から改善策を考え提言していこうという国際的な調査・清掃活動である。日本では1990 年から実施され,これまで16 年間で16 万人以上の人が参加してきた。本報では,日本国内で実施された16年間の結果を元にこの間の海洋ごみ問題の推移について整理するとともに,今後のICC の方向性についても述べる。