景観生態学
Online ISSN : 1884-6718
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11 巻 , 1 号
選択された号の論文の6件中1~6を表示しています
  • 長澤 良太, 日置 佳之
    2006 年 11 巻 1 号 p. 1-2
    発行日: 2006/10/31
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
  • 高田 雅之, 布和 敷斯尓, 棗 庄輔, 齋藤 健一, 加藤 晃司
    2006 年 11 巻 1 号 p. 3-14
    発行日: 2006/10/31
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    空間的な基盤情報の整備を通じて湿原環境の効果的な保全に寄与するため, 北海道北部のサロベツ湿原を対象地域として, 衛星リモートセンシング及びGIS技術を用いて, 広域的に湿原の現存植生を把握し区分する手法について検討を行うとともに, 時間的な変化を抽出する手法について併せて検討した.その結果, 現地で取得した植生区分ごとの分光情報及び植生相観情報から, 多変量解析の手法を用いて衛星画像による湿原植生の区分が可能であることが明らかとなり, ステップワイズ判別分析手法を用いて, ASTER及びLandsat画像から, 高い一致率を有した4区分及び7区分の植生区分図を作成することができた.さらに, 1991年と2000年のLandsatを比較し, 植生変化を抽出することを試みた結果, ササ植生の増加, ミズゴケ植生の減少傾向を定量的に示すことができた.併せて, GISのベクターデータであるポリゴン及びラインを図上に設定することにより, モニタリングサイト及びモニタリングラインを設け, より詳細な植生変化傾向を分析することができる手法について提案を行った.
  • 長澤 良太
    2006 年 11 巻 1 号 p. 15-25
    発行日: 2006/10/31
    公開日: 2011/08/17
    ジャーナル フリー
    This paper discusses about the technical issues on the production and utilization of digital vegetation maps using GIS. The vegetation map is one of the important spatial information in the field of natural environmental studies, and is frequently used for wildlife habitats conservation, monitoring works as well as environmental assessment. GIS plays an important role on the above analysis, and it becomes a common tool not only for the GIS specialists but also the common end-users who analyze the environmental phenomena with various maps.
    As methodological discussions on the vegetation mapping with GIS, it is firstly emphasized that the digital ortho-rectified aerial photos and high resolution satellite images can contribute to classify and map the vegetation at a scale of 1 : 25, 000 effectively and efficiently. The ortho photos are very effective, and they can be easily used as background images for the visual interpretation on the PC-displays. The advantages of digital ortho include that ; the interpreters are free to select the scale of presentation according to the minimum mapping unit of vegetation. The alternative is to apply the high resolution satellite images such as QuickBird or IKONOS. They can provide the images having almost same spatial resolution with ortho photos. The superior of these images is that the multi-spectral analysis can be performed for both manual interpretation and automated classification. More recently, it becomes clear that the object oriented image classification method is more effective than the pixel based procedure for the high resolution satellite images.
    The final discussion is regarding the contents of attribute in conjunction with vegetation map. The detail records of vegetation survey in the field have been stored in the database with their geographical locations, so that various levels of users can select the necessary information according to their requirements. The multi-layer structure database of GIS makes it possible with much flexibility. For the appropriate utilization and diffusion of vegetation maps, the metadata which describe the mapping process and methodology of each vegetation map are highly recommended.
  • 鎌形 哲稔, 吉田 剛司, 鈴木 透, 李 雲慶, 笹川 裕史, 山根 正伸, 原 慶太郎
    2006 年 11 巻 1 号 p. 27-33
    発行日: 2006/10/31
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    植生図や森林施業計画図に含まれている空間情報や属性情報は, 森林生態系の現状把握, 景観解析などという観点で有用であり, これらを統合したGIS主題図としての総括的な森林植生図である「統合植生区分図」を簡易に精度良く作成することができれば, その用途は大きいと考えられる.そこで本研究は, 統合植生区分図の作成を目的とし, IKONOSデータを利用した作成手法を検討した.神奈川県丹沢大山山系東丹沢地域の堂平周辺を対象地として設定した.対象地の画像に対し, 既存の環境省植生図及び森林施業図の情報を考慮した領域分割処理を行ない, 二つの地図に類似した境界線の抽出を行ない, 必要に応じて, 領域の統合処理を行なった.作成された図に対し, 植生図と森林施業計画図から属性情報を加えた.本手法によって作成された統合植生区分図は, 境界線のズレの問題が改善された.また, ばらばらであったそれぞれの地図が持つ情報を一元化して扱うことができるので, 保全施策の検討や, 野生生物のハビタット評価などにおいて, 有効な地図になると考えられる.本研究によって, IKONOS画像に対する領域分割処理による統合植生区分図の作成手法の有効性と, 統合植生区分図が環境管理に適していることが明らかになった.
  • 渡辺 知弘
    2006 年 11 巻 1 号 p. 35-38
    発行日: 2006/10/31
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
  • 大野 啓一
    2006 年 11 巻 1 号 p. 39-52
    発行日: 2006/10/31
    公開日: 2011/03/18
    ジャーナル フリー
    本総論では, 植生図の正しい利活用の基盤となる相観的基準と種組成的基準について比較・検討を行った.群集など種組成的基準により分類体系化された植物社会学的植生単位には, 階級的属性だけでなく, 群落地理, 群落形態, 群落動態といった属性もあり, それらについても考慮する必要がある.また, 植物社会学的植生単位を凡例として作成された植生図を利用して植生診断や立地評価を行う場合, 植生単位がもつ様々な属性の生態的特質についての理解が必要なことを述べた.しかし, 植生図を利用する側が, 植生単位がもつ生態的特質を必ずしも理解していないのが実情である.この問題は, 植生図の有効利用を図るうえで解決すべき課題でもある.さらに本論では, 植生図を利用した植生景観の類型区分にかかわる景観生態学的研究について論じた.すなわち, 植物社会学から発展した群植物社会学あるいは群植生学における植生複合単位の分類基準を示すとともに, 植生景観の基本単位である総和群集区について解説した.また, 筆者らがこれまで行った, 植生景観の空間構造や相互関係の解析にかかわる景観生態学的研究成果の幾つかを示した.
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