日本線虫学会誌
Online ISSN : 1882-3408
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44 巻, 1 号
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原著論文
  • 鈴木 崇之, 新美 洋, 上杉 謙太, 岩堀 英晶, 安達 克樹
    2014 年 44 巻 1 号 p. 1-8
    発行日: 2014/07/20
    公開日: 2014/08/22
    ジャーナル フリー
    冬季ダイコンと夏季サツマイモ二毛作において、畦連続使用(CRU)がサツマイモのネコブセンチュウ害に及ぼす影響を調査した。CRU 体系では、サツマイモ栽培前に耕うんおよび畦立てを実施する慣行体系と比較して、サツマイモのネコブセンチュウ害が少ない傾向が認められた。ダイコン栽培後のネコブセンチュウ密度は、CRU 体系および慣行体系の双方において畦内上層ほど低かったが、慣行体系では耕うん、畦立て後に畦内上層の密度はやや上昇し、畦内上層の密度が低いことが、CRU 体系でサツマイモの被害が少なくなった原因の一つと推察された。CRU 体系の採用は、サツマイモのネコブセンチュウ害軽減策の一つになり得ると考えられる。
総説(和文)
  • 神埼 菜摘
    2014 年 44 巻 1 号 p. 9-26
    発行日: 2014/07/20
    公開日: 2014/08/22
    ジャーナル フリー
    アフェレンクス上科は植物寄生性線虫、糸状菌食性線虫、昆虫寄生性線虫、捕食性線虫など多様な食性、生態的特性を持つ分類群である。本上科はアフェレンクス科とアフェレンコイデス科を含むが、これら2 科は系統的に明らかに異なっており、いわゆる自然分類群とはなっていない。しかし、その形態的特徴、例えば、一際良く発達した中部食道球や生態的特性の類似性から、暫定的な位置づけとして、 上科として取り扱うのは妥当とであると考えられる。本総説では、アフェレンクス上科に関して、その分類の現状の概説、一般形態の概説を行うとともに、分類表、属までの検索表を示す。
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