日本オペレーションズ・リサーチ学会論文誌
Online ISSN : 2188-8299
Print ISSN : 0453-4514
ISSN-L : 0453-4514
28 巻, 4 号
選択された号の論文の13件中1~13を表示しています
  • 原稿種別: 表紙
    1985 年 28 巻 4 号 p. Cover10-
    発行日: 1985年
    公開日: 2017/06/27
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    1985 年 28 巻 4 号 p. App7-
    発行日: 1985年
    公開日: 2017/06/27
    ジャーナル フリー
  • 一森 哲男
    原稿種別: 本文
    1985 年 28 巻 4 号 p. 269-284
    発行日: 1985年
    公開日: 2017/06/27
    ジャーナル フリー
    平面上にm個の旧施設がある時、n個の新しい施設をどこに配置すれば良いかを考える。この時の最適性の基準は、任意の二施設間の移動費の最大値を最小にすることである。移動費は、その間の直角距離(2点(X_1、Y_1)、(X_2、Y_2)に対しての直角距離=|X_1-X_2|+|Y_1-Y_2|)掛ける単位距離当りの費用と、それに固定費を加えたものとして定義される。碁盤上の都市では、この様な定義は妥当である。ここでいう費用は、実際いろいろな意味に解釈できることに注意したい。またこの時、ある施設が他の施設から離れ過ぎると意味を持たないこともあるので、このことを制約条件として入れている。この問題の特別な場合はこれまで研究されてきたが、その中でこの問題に一番近いのは新施設間の移動に要する固定費がゼロの場合である。この場合の問題はDearingとFrancisにより最短経路問題に帰着されている。しかしながら、彼らの解法にはいくつかの欠点がある。それらを以下列挙する。(1)問題のデータは整数でなければ、彼らのアルゴリズムの実行時間は多項式時間でなくなってしまう。(2)帰着された最短経路問題に含まれるグラフは負の長さの辺を持つので、辺の長さが非負の場合(著者のアルゴリズムでは辺の長さが全て非負)と較べると効率が遥かに落ちる。(3)先に述べた固定費がゼロでなければ負の閉路がグラフに生じて、彼らの方法では解けない。(NP完全になる)。(4)彼らのアルゴリズムの実行時間は旧施設の数mに依存する筈だが、そのことが暖昧になっている。明らかに、実行時間がO(n^3log n)であるというのは誤りである。(m→∞の場合を考えてみれば明らかである)。本論文では、これら全ての欠点を克服する様に、本問題を最短経路問題に帰着させている。この帰着のさせ方が本質的にDearingとFrancisの帰着法と異なり、この点が本論文の主な寄与となっている。著者のアルゴリズムの実行時間はO(n max(mlog m、 n^3))であり、ある特別な場合はO(n max(m、 n^2))である。
  • 石川 明彦
    原稿種別: 本文
    1985 年 28 巻 4 号 p. 285-301
    発行日: 1985年
    公開日: 2017/06/27
    ジャーナル フリー
    この論文では、待ち行列系GI/Ek/m(k、mは任意)における推移行列の固有値が解析的に解かれている。初めに、その待ち行列系では、サービス窓口がそれぞれ区別されているものと仮定し、推移行列S_m(θ)を考えている。このとき、推移行列S_m(θ)の構造や固有値は、mに関して帰納的に容易に求められ、結果として、S_m(θ)は対角行列に相似であること、S_m(θ)の固有値が「S_1(θ)の固有値のm個の和」の形となっていることが示されている。次に、サービス窓口を区別しない通常のGI/Ek/mにおける推移行列T_m(θ)は、前の推移行列S_m(θ)に両側からそれぞれある行列(非正方行列)を作用させることで得られること、更にこの推移行列T_m(θ)も対角行列に相似であり、T_m(θ)の固有値は、重複度を除きS_m(θ)の固有値と一致していること等が示されている。終わりに、例として、k=3、m=3のときの推移行列S_m(θ)、T_m(θ)の構造及びそれらの固有値、固有多項式がそれぞれ具体的に示してある。
  • 福島 雅夫, 山川 栄樹, 三根 久
    原稿種別: 本文
    1985 年 28 巻 4 号 p. 302-317
    発行日: 1985年
    公開日: 2017/06/27
    ジャーナル フリー
    本稿では、等式制約を持つ非線形計画問題に対して、Wolfeの双対問題から構成される微分可能で正確なペナルティ関数について考察する。一般に、微分可能で正確なペナルティ関数は、拡張ラグランジュ関数の形で定義されるが、ここで提案するペナルティ関数も、パラメータの取り方は異なるが同じクラスの拡張ラグランジュ関数に属するとみなされる。また、このペナルティ関数は、その制約なし最大化においてNewton法的なアルゴリズムを効果的に適用することを可能にするような、非常に興味ある性質を持つことを示す。さらに、そのアルゴリズムを用いたいくつかの数値例も示される。
  • 大前 義次, 岩瀬 英佑
    原稿種別: 本文
    1985 年 28 巻 4 号 p. 318-330
    発行日: 1985年
    公開日: 2017/06/27
    ジャーナル フリー
    多くのシステムにおいて、サービス施設が直列に接続されている直列型待ち行列に直面する。例えば、第1段が入出力装置、第2段がCUPからなるコンピュータシステム。第1段がCD端末で第2段がCPUからなるバンキングシステム等である。このようなコンピュータシステムの評価で、利用者サイドからの評価としてレスポンスタイムが重視される。レスポンスタイムは処理要求がシステムに到着してから、処理完了までの所要時間であると定義される。一般のシステムでは、レスポンスタイムに相当するものが待ち行列における系内時間である。この種の時間の評価において、これまでは平均値による評価が専らであった。しかしながら利用者のサービス感覚としては、平均の時間より、どれだけ長く待たされることが起こりうるか、時間分布の上限にむしろ関心がもたれることが多い。このような上限を規定する評価尺度としてパーセンタイルが考えられる。すなわちサービス対象のP%が含まれるPパーセンタイルを分布の上限を示す特性値として採用し、この特性値を利用者が許容できる値におさえるようシステムを設計するやり方が望まれる。本研究では、ランダム到着、指数型サービスに従う直列型待ち行列について、P%を与えて、それに対応するパーセンタイルを求める方法と計算結果の数値表を与えると共に、直列型待ち行列のパーセンタイルの特性について考察する。
  • 山田 武夫, 北原 照久
    原稿種別: 本文
    1985 年 28 巻 4 号 p. 331-344
    発行日: 1985年
    公開日: 2017/06/27
    ジャーナル フリー
    線形制約式系はオペレーションズ・リサーチだけでなく、数学、経済学、工学等において、さまざまな形で現れる。線形制約式の性質で、特定のパラメータ値の場合にだけ成立するのでなく、与えられた符号パターンを満たすすべてのパラメータに対して成立するような性質を定性的性質と呼ぶ。このような定性的立場からの研究は、従来経済学の分野において比較静学の名の下に行なわれてきたが、問題を数学的に単純化して述べると、n元連立方程式Ax=bにおいて、(A、b)の各成分の符号パターンだけが与えられた時、それから解ベクトルxの符号パターンが一義的に定まるのはどんな場合か、ということであった。この問題はLanchaster、Gorman、Lady等によって解決されているが、結論は(A、b)が標準型と呼ばれる特殊な形の符号行列であるか、一連の手続によって標準型に帰着しうるものに限られるということで、実際問題中にそのような特殊な符号パターンが出現する可能性はほとんどないので、理論的興味の域を出ない。本論文では、一般的な線形制約式系を対象として、その定性的性質を調べる。すなわち、線形制約式系の性質としては、実行可能(不可能)性、実行可能領域の有界(非有界)性、目的関数の有界(非有界)性などが考えられるが、本論文においてはこれらの性質が定性的に成立するための必要十分条件を求める。さらに、線型計画問題を定性的視点より考察し、定性的双対定理ともいうべきものを導いている。また、このような定性的アプローチが役に立ちうる場面をいくつか挙げている。
  • Chang Sup Sung
    原稿種別: Article
    1985 年 28 巻 4 号 p. 345-358
    発行日: 1985年
    公開日: 2017/06/27
    ジャーナル フリー
    A production planning model for multi-product facilities is analyzed, in which known demands must be satisfied. In the model, in every production period each facility produces a certain number of items each taking a fixed part of the production amount. Concave production costs dependent upon the production in different facilities and piecewise concave inventory costs are considered. Both the nonbacklog and backlog permitted cases are considered. The structure of an optimal solution is characterized and then used, illustratively in a simple dynamic programming algorithm for nonbacklog single-facility problems.
  • 原稿種別: 付録等
    1985 年 28 巻 4 号 p. 359-
    発行日: 1985年
    公開日: 2017/06/27
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 索引
    1985 年 28 巻 4 号 p. 361-362
    発行日: 1985年
    公開日: 2017/06/27
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    1985 年 28 巻 4 号 p. App8-
    発行日: 1985年
    公開日: 2017/06/27
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 表紙
    1985 年 28 巻 4 号 p. Cover11-
    発行日: 1985年
    公開日: 2017/06/27
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 表紙
    1985 年 28 巻 4 号 p. Cover12-
    発行日: 1985年
    公開日: 2017/06/27
    ジャーナル フリー
feedback
Top