日本オペレーションズ・リサーチ学会論文誌
Online ISSN : 2188-8299
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23 巻, 4 号
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  • 原稿種別: 表紙
    1980 年 23 巻 4 号 p. Cover10-
    発行日: 1980年
    公開日: 2017/06/27
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    1980 年 23 巻 4 号 p. App7-
    発行日: 1980年
    公開日: 2017/06/27
    ジャーナル フリー
  • 伊理 正夫, 青木 克明, 大島 栄次, 松山 久義
    原稿種別: 本文
    1980 年 23 巻 4 号 p. 295-312
    発行日: 1980年
    公開日: 2017/06/27
    ジャーナル フリー
    システムの異常の原因探索問題にはいろいろな型のものがあり、またいろいろな接近法が提案されているようであるが、本論文では、システムを"枝に正負の符号のついた有向グラフ"という構造でモデル化し、その有向グラフ上の言葉で問題の定式化と解法を確立することを提案する。このグラフ理論的接近法は、予め起こり易い異常の型を想定しておくということをせず、システムの構造そのものと観測された異常現象とだけから、いかなる型の異常に対しても、理論的に可能な範囲で異常原因の箇所をつきとめることができるという特長を備えている。ただ、"すべての状態量を観測できる"のでない限り、原因探索アルゴリズムの中に"組合せ的に可能性を列挙して調べる"という部分が含まれるため、実用規模の問題に対して実用的な時間内に処理を終るようにするためにはアルゴリズムに各種の細かな工夫を凝らさなければならない。このような実用化実験も現在行ないつつあるので、近々適当な方法で公表する予定である。本論文で提案されている接近法の主たる着想は以下の通りである。システムの構造を、その状態量を点に、状態量の間の直接の影響関係を枝に、それぞれ、対応させた有向グラフで表わし、さらに、各影響関係が「原因量の増大が結果量の増大をもたらすように影響するか減小をもたらすように影響するか」に従って、対応する枝に正あるいは負の"符号"を与える。状態量が正常値と認められる範囲内にあるか、それより大きいか。小さいかに従って、各点に0、正、負の符号を与えると、それらの点の符号と有向グラフの枝の符号とから"異常伝播の経路となりうる枝の集合"が定義できる。それらの枝のみからなる部分(有向)グラフの極大強連結成分の中(の点に対応する状態量が関係する装置)に、異状の原因が存在していると推定することができる。すべての状態量ではなくその一部のものしか観測できない場合でも、「異常の原因は1箇所しかない」という仮定をおくことによって、原因箇所を特定できる。すなわち、非観測点の符号のあらゆる可能な組合せをすべて調べて、その中で"異常伝播経路を表わす部分グラフ"の極大強連結成分の数が唯1個となるようなもののみを残せば、それらが考えうる異常の原因およびその伝播経路を表わしていることになる。(この際、アルゴリズムの能率向上のために各種の工夫が必要である。)
  • 大橋 守, 西田 俊夫
    原稿種別: 本文
    1980 年 23 巻 4 号 p. 313-325
    発行日: 1980年
    公開日: 2017/06/27
    ジャーナル フリー
    システムの信頼性を向上する方法として、システムの要素(ユニット)を高信頼化することが考えられる。しかし、高信頼化が十分できないか、または、できてもコストが高いときは、冗長方式の採用、更に冗長系の故障したユニットの修理等によってシステムの信頼性を高める方法がとられる。このような修理可能な冗長系の信頼性については多くのモデルが検討され解析が行なわれている。しかし、最も代表的な2一ユニット並列冗長システムで、寿命、修理分布が一般分布に従う場合は解かれていない。本稿では寿命、修理分布が一般分布に従う2一ユニット並列冗長システムの信頼性解析を行う。システムは寿命分布がF(t)に従う同種のユニットで構成され、2つのユニットが同時に故障の状態にあるとき、システム故障が起こる。各ユニットが故障したとき、直ちに修理分布G(t)に従って修理を行い、完了と同時に動作を開始する。最初すべてのユニットは新品とする。このとき、補助変数法を用いてシステムの状態確率(密度)を求める。得られた結果は次のFredholmの積分方程式[numerical formula]の解を含む。従って、この積分方程式を解くことにより信頼度関数のL一変換とMTSFが得られる。さらに、システム故障が起こるまでに行なわれた期待修理回数及び、2一ユニットが同時に動作している期待時間が求められる。最後に、寿命分布がErlang分布と一様分布に従う場合の例を示す。
  • 栗栖 忠
    原稿種別: 本文
    1980 年 23 巻 4 号 p. 326-340
    発行日: 1980年
    公開日: 2017/06/27
    ジャーナル フリー
    次のような射撃コンテストの問題を考える。m人のプレイヤー1、2、…、mがいて、各プレイヤーは一発づつ弾丸の入った銃を持っており、時刻0から1までの間に各自の標的をめがけて弾丸を発砲するものとする。プレイヤーiが時刻xで発砲した時、弾丸が標的に当たる確率はA_i(x)である。A_i(x)はプレイヤーiの精度関数と呼ばれ微分可能な増加関数でA_i(0)=0、A_i(1)=1を満たすものとする。各プレイヤーは全てのプレイヤーの精度関数を予め知っており、m人のプレイヤーのうちで最初に標的に当てたプレイヤーの利得を+1とし、他のプレイヤーの利得は0とする。このゲームでは各プレイヤーは精度がよくなるように発砲時刻をできるだけ遅らせようとするが、同時に他のプレイヤーが標的に当てるよりも先に発砲した方が有利であり、両者のバランスをとることが重要である。この問題は、連続型ゲームとして代表的な決闘ゲームの非零和m人ゲームヘの拡張になっており。行動を起すタイミングをどのようにとればよいかという現実に多く存在する状況をモデル化したものである。決闘ゲームと同様にこのゲームでも1人のプレイヤーが発砲したことが他のプレイヤーにわかるかわからないかが重要である。あるプレイヤーが発砲すれば直ちにこれが他のプレイヤーにわかる時、コンテストはnoisyであるといい、プレイヤーが発砲しても、他のどのプレイヤーもこれがわからない時、コンテストはsilentであるという。決闘ゲームについては既に種々の研究がある。又、射撃コンテストについてもm…2の場合およびmは一般でA_i(x)=xのsilentについては研究されている。本論文ではm=3のsilentコンテストについて考察する。一般の精度関数に対して各プレイヤーの均衡戦略と、均衡戦略による各プレイヤーの期待利得を求めた。均衡戦略の形はA_1(x)/A_2(x)A_3(x)、A_2(x)/A_1(x)、A_3(x)、A_3(x)/A_1(x)A_2(x)が単調減少であるか。あるいはこのうちの1つが単調増加であるかによって変化することがわかる。最後に、種々の精度関数に対して各プレイヤーの均衡戦略と期待利得を求め結果を例示した。
  • Jeyaveerasingam George Shanthikumar
    原稿種別: Article
    1980 年 23 巻 4 号 p. 341-352
    発行日: 1980年
    公開日: 2017/06/27
    ジャーナル フリー
    We analyze two models of controlled M/G/1 queues with shortest processing time service discipline and removable server. The control policies considered here are the server vacation policy of Levy and Yechiali and the N-controle policy of Heyman. The Laplace-Stieltjes transform of the waiting time distributions, the mean cost rates and the optimal control policies are derived for these two models. Properties of level crossings of regenerative processes and delayed busy cycles are used in our analysis.
  • 行方 常幸, 田畑 吉雄, 西田 俊夫
    原稿種別: 本文
    1980 年 23 巻 4 号 p. 353-367
    発行日: 1980年
    公開日: 2017/06/27
    ジャーナル フリー
    並列冗長システムの保全・取替え問題においては、手持ちユニットが無限にあると仮定し、システム故障に際してユニット全部を取替えるモデルが考察されてきた。手持ちユニットが有限ならば、システム故障に際して、取替えユニットがないために、そのまま放置して描かなければならない場合が生じる。本論文では、システム故障に際して。計画時間と残り手持ちユニット数に依存した政策を考察する。計画期問中の総期待費用を最小にするためには、遊休損失費用を覚悟の上でシステムを放置すべきか、または故障ユニットのうち何個取替えるのが最適かについて論じる。2一ユニット系の場合には以下のような最適政策の性質が具体的に誘導される。システムが故障した時に。放置しておく方が有利な領域が生じる。この領域は残り時間がある臨界値よりも小さい所である。次に、残り時間が少し増えても同じ決定が有利である十分条件が与えられる。また、残り時間が十分長い時に、何個取替えるのが有利かを専える十分条件が尊びかれる。最後に、寿命分布が指数分布に従うとき、手持ちユニットが2個の場合と無限の場合の最適政策が求められる。
  • ビスワス シャマルカンティ, 須永 照雄
    原稿種別: 本文
    1980 年 23 巻 4 号 p. 368-386
    発行日: 1980年
    公開日: 2017/06/27
    ジャーナル フリー
    ここではホーキングのある複数窓口待ち行列問題E_e/E_k/s(∞)へ拡散近似法の適用を試みている。到着時間々隔やサービス時間の分布はアーランとしているが,拡散近似法はこれら分布の平均と分散のみに関係するので,この方法はもっと一般の分布の場合への適用の可能性をもっている。ホーキングとは,待ち行列のある窓口に到着した客が,待つことを我慢できず立去る現象である。ホーキングの確率は行列の長さyの関数1-P(y)となるが,この現象は各各個人の主観に関係することなので,行列に加わる確率P(y)に対し種々の関数形が考えられる。こゝではP(y)=e^-<γy>(γは正のパラメータ)とした。待ち行列の存在しないとき,連続化されたシステム内客数xに関する拡散方程式はホーキングのないときの複数窓口待ち行列問題の場合と全く同じ手法で導かれる。待ち行列の存在するとき(y=x-s>0),xの増加率の平均はF(x)=λP(y)一μsとなり,その分散はD(x)=λP^2(y)/l+λP(y){1一P(y)}+μs/κと計算されるので,これより拡散方程式が導かれる。行列のないとき(x<s)に対する解f_1(x)と行列のあるとき(x&ge;s)に対する解f_2(x)をx=sで連続に接続し,(0,∞)で税分値を1にすることより確率密度関数f(x)が確定する。システム内にn人の客のいる確率はP(n)=∫^<n+。5>_<n-。5>f(x)dx(n&ge;1)と計算し,システム内客数の平均はL_1=Σ^^∞___<n=1>nP(n)となる。上述のP(n)の計算はn=0に対し適用できない。これは連続化された客数xは負にならないという考えより,拡散方程式の反射境界をx=0においたためである。しかしP(0)=∫^<。5>_<-。5>(x)dxの如き対応も自然な考え方と云える。そこで第二の案として反射境界をx=-0。5におき,(一0。5,∞)でf(x)の積分値を1とした。今度はP(n)=∫^<n+。5>_<n-。5>f(x)dx(n&ge;0)と計算でき,これを用いてL_2=Σ^^∞___<n=1>nP(n)を得る。提案された近似式L_2はその誤差評価よりみて,ホーキングのあるE_e/E_k/s(∞)(s&ge;2)システムに対し実用的見地より有効なものと推定される。最後に若干のL_2の図表を付加し実用に供した。
  • 原稿種別: 索引
    1980 年 23 巻 4 号 p. 387-388
    発行日: 1980年
    公開日: 2017/06/27
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    1980 年 23 巻 4 号 p. App8-
    発行日: 1980年
    公開日: 2017/06/27
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 表紙
    1980 年 23 巻 4 号 p. Cover11-
    発行日: 1980年
    公開日: 2017/06/27
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 表紙
    1980 年 23 巻 4 号 p. Cover12-
    発行日: 1980年
    公開日: 2017/06/27
    ジャーナル フリー
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