日本ストーマリハビリテーション学会誌
Online ISSN : 2436-8806
Print ISSN : 0916-6440
17 巻, 1 号
17巻1号(通巻42号)
選択された号の論文の11件中1~11を表示しています
表紙・目次
学会総会報告
原著
  • 船橋 公彦, 佐藤 美和, 柴崎 真澄, 重見 高子
    2001 年 17 巻 1 号 p. 5-11
    発行日: 2001年
    公開日: 2022/12/26
    ジャーナル フリー
    下行およびS状結腸のオストメイト239名を対象に、日常生活における装具交換から生ずる装具の問題点について検討を行った。対象の72.4%が現在の装具に満足し、術後の社会復帰も円滑に進んでいることが推測された。しかし、その反面で装具の選択にあたっては価格や皮膚障害および装具の耐久性において問題を抱えていたオストメイトが多かった。また、生活場面での用途に合わせての装具交換には大きな関心を寄せていたが、現実にはコストが高く、手間がかかるなどの理由から交換を実施できているものは少なく18.0%に過ぎなかった。将来、益々個人の生活スタイルが尊重されていく社会においては個々の生活様式に合った装具の開発が望まれるが、現実にはその前に経済的問題が大きく立ちはざかっているものと考えられた。
  • 渋谷 均
    2001 年 17 巻 1 号 p. 13-16
    発行日: 2001年
    公開日: 2022/12/26
    ジャーナル フリー
     ストーマ造設後の合併症であるparastomal herniaと肥満の関連について検討した。1993年以来、直腸癌で単孔式S状結腸ストーマを造設した25例を対象とした。肥満の判定はBMI値が24以上を肥満傾向ありとして検討した。結果として4例(16%)にparastomal herniaがみられた。この4例のBMI値の平均は25.64、他の21例のBMI値は21.45で、前者は肥満傾向が明らかで、有意差を認めた。また、BMI値が24を越えた6例では3例にparastomal herniaが発症した。
     stoma-site-markingにおける“腹部の頂点で患者が見やすい位置”は腹圧がかかりやすい位置でもあるため、肥満傾向、あるいは術後体重増加が見込まれる患者では造設予定部位よりやや高めの位置にmarkingを行う工夫が必要と思われた。
地方会抄録(地域研究会記録)
feedback
Top