高分子
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21 巻, 10 号
選択された号の論文の8件中1~8を表示しています
  • 小坂 勇次郎
    1972 年 21 巻 10 号 p. 499
    発行日: 1972/10/01
    公開日: 2011/09/21
    ジャーナル フリー
  • 古川 淳二
    1972 年 21 巻 10 号 p. 500-507
    発行日: 1972/10/01
    公開日: 2011/09/21
    ジャーナル フリー
    高分子合成の課題というのが最初与えられた題目であった。課題には廃棄とか,光分解とか,生体高分子とか,要求からくる課題と基礎化学の発見から生まれる研究の行手を示す課題とがある。前者の予測は容易であるが,解決には後者の力を借りねばならぬ。最近の国際会議での話題を拾うとつぎのようになる。放射線交互共重合,1:1:1三元交互共重合,環状チオエーテル,ブタジエンブロックコポリマー,オキサゾリンの開環重合,液状ゴム,粉末ゴム,カチオングラフト重合,重合収縮のないポリマー,光橋かけ高分子,ホトクロミー高分子,脱塩膜高分子,レドックス高分子,導電性高分子,官能性高分子,生体高分子など。新しい研究の芽を捜そうとして世界の高分子学者は必死である。
  • 鍵谷 勤
    1972 年 21 巻 10 号 p. 508-511
    発行日: 1972/10/01
    公開日: 2011/09/21
    ジャーナル フリー
    最近, 環境汚染との関係で, 高分子の処理法が問題となりつつある。回収できるものに対しては,いろいろな利用法が研究されているが,屋外に投棄されたものは処理に困まっているのが実情である。ここでは, 高分子の光酸化崩壊法に焦点を合わせ,処理が容易な高分子のあり方,自然の力を使って処理する方法の原理や研究の現状を紹介し,環境を汚染しない高分子を研究する場合の問題点と高分子化学者の責務などについて私見を述べてみたい。
  • 越川 昭三
    1972 年 21 巻 10 号 p. 512-518
    発行日: 1972/10/01
    公開日: 2011/09/21
    ジャーナル フリー
    人工腎に用いられる膜は,その発祥から現在に至るまで一貫してセルロース膜である。この王座は当分動きそうにない。ではいまのcuprophane膜に満足しているのかといえば,決してそうではない。透過性・強度いずれの点でも不満が多い。他の膜が提供されないから, できの悪いcuprophaneでガマンしているというのが現状である。
    新しい膜を開発する研究も数多く行なわれている。どれも実用化に至らないのは, 個々の点ですぐれていても総合点になるとcuprophaneより卓越したものがないからである。透過性の点はともかく, ダイアライザーという特殊構造に組み入れられたときの機械的強度に難点のあることが多い。
    新しい膜の中で実用化に近い点まで達しているのは,いずれも天然高分子(セルロース, コラーゲン) の膜である。とりあえずはそれらの膜でcuprophaneの欠点を補なっていくことになる。しかし将来的にみれば,抗凝血性や高度の選択性が要求されており,そのような膜としては合成高分子の膜に期待するところが大きい。
  • 印刷材料適性セミナー・ヨーロッパ視察報告より
    角田 隆弘
    1972 年 21 巻 10 号 p. 519-524
    発行日: 1972/10/01
    公開日: 2011/09/21
    ジャーナル フリー
    最近感光性高分子が産業界のいろいろな部門で注目されている。印刷業界はいうまでもないが, 化学, ペイント, 製紙, 合繊, 金属, 電機などいろいろな種類の業界がメーカーサイドあるいはユーザーサイドのいずれかにたって, 感光性高分子の開発利用を試みている。そのうち印刷産業では, 感光性高分子を製版工程に利用することによって, 工程の簡略迅速化をはかると同時に, 現在大きな問題になっている製版材料中のクロムや鉛の公害をとり除こうと考えている。現在感光性高分子の製版材料としての実用化は, まだその緒についたばかりであるが, オフセット版や感光性樹脂凸版の領城で, その使用は急速に増大することが予想され, 今後の印刷技術の発展に感光性高分子の果す役割は非常に大きいと思われる。最近行なった印刷材料適性セミナー・ヨーロッパ視察の結果では, ヨーロッパにおいても製版用感光材料としての感光性高分子の使用は, ますます増加する傾向にあることがわかった。
  • ある簡単な立体規則性ポリエステル
    岡村 圭造
    1972 年 21 巻 10 号 p. 525-534
    発行日: 1972/10/01
    公開日: 2011/09/21
    ジャーナル フリー
    アイソタクティックで光学活性なポリエステルであるポリベータハイドロキシブチレート(PHB)は,種々のバクテリア中に貯蔵物質として存在する。細胞質中で同時重合結晶化により,いわゆるnascent morphologyを有すると思われる結晶性の高いこのポリマーは,溶剤で抽出すると,他の熱可塑性ポリマーと同じように,ラメラ状の単結晶を形成し,meltから結晶化させると球晶を生成する。また溶媒中では, ポリペプチドのへリックス- コイル転移と同様の現象を起こす。最近このポリマーが,有機金属化合物を触媒として合成されたと報じられている。
    この総説はRobert H. Marchessault 教授(現University of Montreal)が中心となって,天然のPHBについて行なった一連の研究の結果をまとめたものである。
  • 1972 年 21 巻 10 号 p. 535-547
    発行日: 1972/10/01
    公開日: 2011/09/21
    ジャーナル フリー
  • 1972 年 21 巻 10 号 p. 555-556
    発行日: 1972/10/01
    公開日: 2011/09/21
    ジャーナル フリー
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