高分子
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22 巻, 6 号
選択された号の論文の10件中1~10を表示しています
  • 松井 好
    1973 年 22 巻 6 号 p. 305
    発行日: 1973/06/01
    公開日: 2011/09/21
    ジャーナル フリー
  • 沖 慶雄
    1973 年 22 巻 6 号 p. 306-310
    発行日: 1973/06/01
    公開日: 2011/09/21
    ジャーナル フリー
    最近の冷凍食品,調理済食品の伸びはまさに目をみはる思いがする。しかし,このブームをささえている陰にはプラスチック包装材料,食品の高温短時間殺菌技術の開発など,多くの困難な問題の解決が必要であった。そして,まだ多くの問題点が解決を待っている。一つ一つの問題解決が, 次々と新しい用途開発につながるものである。アクリロニトリルポリマーによる炭酸飲料容器の可能性,さらに自然食に近い味,香をもつ包装食品の出現など近い将来に期待しうるであろう。
  • 天正 市蔵, 山田 春雄
    1973 年 22 巻 6 号 p. 311-315
    発行日: 1973/06/01
    公開日: 2011/09/21
    ジャーナル フリー
    今年のスキーシーズンは終ったが,久しぶりにスキーをしようと,スポーツ店をのぞかれた方は,まずスキー板のデザインがはでになったことに驚かれたことだろう。さらに,もし注意深くスキーの内部構造を数年前のそれと比較されたら, もっとびっくりされたことだろう。スキーの材料といえば, かつては木材に決まっていたが,現在では木材を全然使わないスキーが出現している。スキー靴についてもしかりで,天然皮革を全然使っていないプラスチック製の靴が店頭を飾っている。かように,ここ数年の運動用具の変化はとくに激しいものがある。マラソンのはだしの王者アベベのような例外は別として,スポーツ用具を使わないスポーツは皆無といっても過言ではない。そしてスポーツ用具の進歩は,記録の向上やスポーツの進歩に一役買っている。たとえば,グラスファイバー製の棒高とびのポールは, 記録を大幅に更新してしまった。ここではプラスチックが, スポーツ用具にどのように利用されているかを中心に話を進める。
  • 大浜 嘉彦
    1973 年 22 巻 6 号 p. 316-326
    発行日: 1973/06/01
    公開日: 2011/09/21
    ジャーナル フリー
    最近では, 主要な土木, 建築材料として, 木材, 鉄鋼, セメントの次にランクされるほど,各種の高分子材料が大量に使われるようになり,また化学産業の体質改善策として, 建設産業とのドッキングにあたり, 有効な道具としても脚光を浴びているといえる。本稿では,土木,建築分野で使用される(潜在的なものも含めて)各種の高分子材料について, とくに, 構造材料, 防水材料, 接着材( 剤) , シーリング材,防食材料,舗装材および住宅用建材に焦点をしぼって,その利用状況を展望し,最後に,この方面の研究,開発における今後の技術予測にもふれる。
  • 機能性高分子の応用を中心に
    清水 寿夫
    1973 年 22 巻 6 号 p. 327-331
    発行日: 1973/06/01
    公開日: 2011/09/21
    ジャーナル フリー
    家庭用電気機器に用いられる高分子材料の現状について概説する。高分子材料は,まず電気絶縁材料として家電機器に導入され,プラスチックの発達とともに外装材料や構造材料として家電産業の発展に大きく貢献した。近年,高分子材料のもっている特異な物性が注目され,家電機器の機能材料として利用されるようになった。プラスチックサーミスタは電気毛布の感温材に,エレクトレットはマイク,ヘッドホーン,ピックアップに,吸湿性高分子は空調用湿度センサにそれぞれ実用化されている。高分子の圧電性が注目され材料開発が進んでいる。導電材料としての利用も盛んになり,抵抗体や印刷配線に利用されている。導電性ゴムは電卓用キーボードスイッチに採用されつつある。イオン透過性高分子は電池用セパレータとして重要である。今後,付加価値の高い形での高分子の利用が注目される。
  • 青木 弘之
    1973 年 22 巻 6 号 p. 332-336
    発行日: 1973/06/01
    公開日: 2011/09/21
    ジャーナル フリー
    すでに自動車というものに対するイメージは,財産という考え方から耐久消費財へと変わってきている。しかし,それにつれて社会に及ぼす影響度も大きくなり,自動車そのものに対しての見方もだんだんときびしくなってきている。現在では,安全対策と公害防止の2点が自動車メーカーに与えられた使命となっている。そしてこれらの諸対策を行なうことによって車重の軽量化とか,使用材料に対する物性向上などの要求度が高まってくる傾向にあるので,自動車と高分子材料の関係を確認するため,安全と公害という見地から,ボディ外板への応用,衝撃エネルギー吸収材,室内艤装品の難燃化などについて,現状と若干の将来展望にふれて見たので,今後新技術開発の動向推測の資料としていただければ幸いである。
  • 新しい資材(プラスチック)による新しい農業
    栗田 恒
    1973 年 22 巻 6 号 p. 337-343
    発行日: 1973/06/01
    公開日: 2011/09/21
    ジャーナル フリー
    わが国の農業は,工業の生産性の上昇に取り残されて大多数の小規模農家が兼業化によりかろうじて農業を維持している。今後の農業の生産が国際分業化に進む中においても食糧の自給を計ることが必要であり,そのためには生産性の向上に大きな期待を寄せなければならない。現在,農業技術の改良および土地改良が実施されているが,これを急速に生産性の向上につなぐためには,新たにつくり出されたまたは改良された新しい資材が新しい技術と相互に関連して新しい農業を生み出すことが必要である。高分子の農業分野への寄与はまだ少ないが,土地改良用としてのかんがい排水管は土地条件のコントロールを可能とし,また施設園共用のビニルフィルムは環境条件の調節を可能とし,工業化の一つの条件を農業に与えてきており,機械化協業化の第一歩をふみ出している。これらの問題点および将来の進路を考えるとともに,今後さらに開発されると思う種々の題目につき紹介する。
  • 本多 勝司
    1973 年 22 巻 6 号 p. 344-349
    発行日: 1973/06/01
    公開日: 2011/09/21
    ジャーナル フリー
    高分子の利用される水産業の最近の動向について総生産量の変動,ならびに主要な漁業の様子より今後どのような漁業が進展するかをみると底びき網,まき網や沿岸の増養殖業である。次いでこれらに利用される高分子材料のうち最も多い漁網や綱の総生産量や繊維別の生産量の変動をみると,漁網ではナイロン網がいちばん多く,綱ではポリエチレンとポリプロビレンが首位を競っている。これはそれぞれの分野で要望される性質によく合っているために利用が増しているのが目だっているわけである。次に浮子における利用状態をみるとポリエチレンがいちばん多いが,最近はABS樹脂の進出が著しい。漁業規模の拡大に伴い,いっそう性能の高いものが望まれている。養殖関係では,魚,貝および海藻を対象とするものについてそれぞれの要望と利用されている状況を述べた。なお,未開発分野もあるので,今後高分子材料の開発利用により生産の向上がいっそう期待されている。
  • 小林 駿介
    1973 年 22 巻 6 号 p. 350-354
    発行日: 1973/06/01
    公開日: 2011/09/21
    ジャーナル フリー
    液晶を用いた赤外線計測とくにコヒーレントな赤外光に対する干渉測定とホログラフィについて述べる。コレステリック液晶は面状の赤外線センサであり,これを用いて赤外線干渉計やホログラフィなどが行なわれる。またネマティック液晶の電気光学効果を用いたホログラフィ用の光シャッターかホログラム記録などが可能である。
  • 1973 年 22 巻 6 号 p. 358-359
    発行日: 1973/06/01
    公開日: 2011/09/21
    ジャーナル フリー
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