高分子
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22 巻, 9 号
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  • 大河原 信
    1973 年 22 巻 9 号 p. 497
    発行日: 1973/09/01
    公開日: 2011/09/21
    ジャーナル フリー
  • 小田 良平
    1973 年 22 巻 9 号 p. 498-505
    発行日: 1973/09/01
    公開日: 2011/09/21
    ジャーナル フリー
    合成化学的に最近の合成高分子化学を眺めると新しいモノマーおよびポリマーの大きい材料は全く見つからない.したがって,本稿は小さい資料を著者の調べた範囲内でできるだけ数多く集録したものである,小さい材料ではあるが,合成化学的にはそれぞれの特長のある進歩と見ることができる.特に著者ぽ実用に応用しうる研究内容を重視して文献を精読しているが,高分子化学関係の月々発行される膨大な学術論文を読んでも,実用につながる研究が非常に少なく,研究と実際とが遊離しすぎている感じを深くいだくものである.このことは高分子化学の将来に対して一考を要することではなかろうか.
  • 竹田 研爾
    1973 年 22 巻 9 号 p. 506-512
    発行日: 1973/09/01
    公開日: 2011/09/21
    ジャーナル フリー
    アセチレンと聞くと,独特な臭気の夜店のアセチレン灯とか,かって化学界を風靡したレッペ合成とか,あるいは水銀触媒の公害問題とかを思いうかべる方々もおありであろう.これから述べようとするジアセチレン化合物は,幸い爆発の危険性のない結晶として得られ,しかも特定の結晶構造でのみ重合する,興味ある化合物である.ここでは2,4-ヘキサジイン-1,6-ジオール-ビス-(フェニルウレタン)に焦点をあわせ,ジアセチレン化合物の固相重合について概説したい.
  • 藤沢 有, 小林 宣男
    1973 年 22 巻 9 号 p. 513-519
    発行日: 1973/09/01
    公開日: 2011/09/21
    ジャーナル フリー
    近年,石油の脱硫による硫黄の過剰生産に伴い,有機硫黄化学の発展は目をみはるものがあり,また硫黄を含むポリマーについても数多くの報告がなされている.硫黄は周期率表第2列に位置する元素であり,5個の空の3d軌道を有する.このため酸素と同族列にありながら,3価や4価の化合物,さらには6価の安定な硫黄化合物も存在する.硫黄を含むポリマーについても,ガラス転移点の低い無定形性,また耐熱牲や耐油性など多種多様の特徴をもつものがあり,これらの物性はすでに工業的にも利用されている.硫黄化合物の反応性には酸素化合物からは予想できないものもあり,その特異な反応様式を用いれ,さらに特徴ある性質をもつ高分子の合成も期待できる.ここでは,硫黄原子が関与ばした最近の高分子生成反応を中心に,著者らの研究グループで開発した新しい含硫黄高分子の合成についてもあわせて述べる.
  • 高橋 高子
    1973 年 22 巻 9 号 p. 520-525
    発行日: 1973/09/01
    公開日: 2011/09/21
    ジャーナル フリー
    ビニル重合の生長過程で起こる転位は,生成ポリマーの構造単位に異性化構造を与える.そのような構造をもつポリマーを選択的に得る目的で,場合によってはそれを防ぐために,また興味ある研究対象として,この種の重合は高分子合成研究の広範囲な分野を占めている. これらをラジカルあるいはイオンの転位反応という面から取り上げ,どのような場合に転位が起こるかを考えてみた.
  • ブタジエンの三量化を用いるモノマーの合成を中心に
    柚口 貞夫, 児玉 宏
    1973 年 22 巻 9 号 p. 526-530
    発行日: 1973/09/01
    公開日: 2011/09/21
    ジャーナル フリー
    ナイロンの分野では,最近工業材料として芳香族ポリアミドと並んでナイロン12と612が注目されている.ナイロン12と612はともに,G.Wilkeが見いだしたブタジエンの環状三量化によるシクロドデカトリエンの合成技術によって,工業生産の可能性が開けたものである.それぞれナイロン11,610とほぼ同じ性質を有するポリマーであるが,ナイロン11,610が農産物を原料とするのに対して,石油化学製品を原料としており,供給の安定性において有利であると考えられる.本稿では,ナイロン12の特徴と応用を簡単に紹介し,シクロドデカトリエンを経由する方法を中心にナイロン12モノマーの合成法を解説する.ブタジエンの環状三量化技術はナイロン12,612のほか,DuPont社が開発した高級ポリアミド繊維QIANAの原料源としても重要な技術である.
  • 辻 孝三, 中江 裕子
    1973 年 22 巻 9 号 p. 531-536
    発行日: 1973/09/01
    公開日: 2011/09/21
    ジャーナル フリー
    最近高分子の廃棄物処理と関連して光分解性を中心とした分解性高分子の研究が盛んに行なわれている.しかしこの場合にも最終的には高分子が微生物によって分解され,自然界の物質循環に組み入れられなければならない.この意味において高分子化合物の微生物分解の研究は重要である.天然高分子は何らかの微生物によって分解されるけれども,今まで自然界に存在しなかった合成高分子が微生物によって分解されるようにするにはどのような方法があるであろうか.そこでまず,天然高分子と合成高分子の微生物分解についての今までの研究を比較し,微生物学の立場から微生物分解性高分子を得る方法のいくつかの可能性について概説した.
  • 1973 年 22 巻 9 号 p. 539-540
    発行日: 1973/09/01
    公開日: 2011/09/21
    ジャーナル フリー
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