原子力の問題が毎日のようにさわが物ている今日, その平和利用の雄たるものは高分子への利用である。もちろん原子力エネルギーも確かに大事ではあるが, 同時に太古から現在に至る間, もっとも地球上で大きなエネルギー源は太陽である。この直接間接の利用によって綿花, 羊毛, 木材, 食料, その他の天然高分子物質は育成さおた。今後太陽熱エネルギーを合成高分子にどう使うか, 世界太陽熱利用会議は学会にとって極めて身近な問題である。今般, 当学会前理事東大田宮博教授を團長とし, 慶大谷下市松教授, 名古屋工業試驗所久田太郎博士, 旭化成宗像英二博士ら当学会々員も本邦代表として多数参加さ乳たのでその一端をうかがうことにした。 (あらい)
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