日本組織適合性学会誌
Online ISSN : 2187-4239
Print ISSN : 2186-9995
ISSN-L : 2186-9995
5 巻, 2 号
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原著論文
  • 大澤 敬子, 西村 直行, 成瀬 妙子, 猪子 英俊
    1998 年 5 巻 2 号 p. 91-95
    発行日: 1998年
    公開日: 2017/03/31
    ジャーナル フリー

    DNA抽出をすることなく全血からPCRを行うことができる, 新しいPCRバッファーとなりうる試薬Ampdirectと, PCR-SSP法のタイピングキットDynal SSPとを併用してHLA-DNAタイピングを試みたところ, より迅速で精度の高いHLA-DNAタイピングを行うことができた. DNAを用いたHLAタイピングは近年急速に普及し, DNA抽出も短時間で行うことができる簡便な方法も用いられているが, DNA抽出のステップを省けることは時間の短縮のみならず, DNAの取り扱いに不慣れな場合や少量の検体からタイピングを行う場合に有効であり, 検体間の取り違え等の可能性をも軽減することができる. 今後これらを用いたHLA-DNAタイピングは, 移植領域に限らず多くの分野での応用が期待される.

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