日本組織適合性学会誌
Online ISSN : 2187-4239
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22 巻, 2 号
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平成27年度認定HLA検査技術者講習会テキスト
  • 土屋 尚之, 川﨑 綾, 岡 笑美, 古川 宏
    2015 年 22 巻 2 号 p. 74-83
    発行日: 2015年
    公開日: 2015/08/11
    ジャーナル フリー
    1973年の強直性脊椎炎とHLA-B27の関連の発見以来,40年以上にわたり,HLA遺伝子群は,リウマチ・膠原病において最も確立した病因的因子であり続けている。これまで,多くの関連研究や分子機構を探る研究が積み重ねられ,その時代の先端的解析法を駆使して,多くの知見が明らかになるとともに,それ以上の新たな疑問が産み出されてきた。本稿では,代表的なリウマチ性疾患・膠原病および類縁疾患について,日本人集団を中心に関連研究の成果をまとめるとともに,リウマチ性疾患に関するHLA研究の最近の進歩について概説する。
  • 椎名 隆
    2015 年 22 巻 2 号 p. 84-94
    発行日: 2015年
    公開日: 2015/08/11
    ジャーナル フリー
    数多くの医学的および生物学的興味を有するHLA遺伝子群の全塩基配列が報告されてから16年が経過したが,その領域に位置する遺伝子情報や多型情報は常に更新されている。一方,近年に開発された次世代シークエンシング技術は,HLA遺伝子群の多型解析にも活用されつつある。本稿では,最新のHLAゲノム情報と次世代シークエンサーを用いたゲノム解析やDNAタイピング法について我々の知見を交えて概説する。
  • 剣持 敬
    2015 年 22 巻 2 号 p. 95-101
    発行日: 2015年
    公開日: 2015/08/11
    ジャーナル フリー
    脳死膵臓移植は重症1型糖尿病の根治療法として1960年代に開始され,現在までに世界で40,000例以上の臨床例が行われている。80%以上が膵・腎同時移植として行われ,成績も年々向上し,現在は腎移植と同様良好である。わが国でも脳死及び生体膵臓移植が実施され,臨床例は欧米に比較して少ないが,好成績が得られている。筆者は国立病院機構千葉東病院および藤田保健衛生大学で脳死,生体膵臓移植,膵島移植の臨床を行い,そのいずれも良好な成績を得ているが,膵島移植は未だインスリン離脱率が低く,今後の成績改善が必須である。今後は,糖尿病患者の病態,ニーズに合わせた適応決定,選択が重要である。
総説
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