認知神経科学
Online ISSN : 1884-510X
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21 巻, 2 号
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短報
  • 本村 暁
    原稿種別: 短報
    2019 年 21 巻 2 号 p. 145-147
    発行日: 2019年
    公開日: 2020/06/16
    ジャーナル フリー

    【要旨】ブローカのtan 症例論文について異なった視点からの考察をこころみた。1861 年報告のtan 症例は大脳局在論をめぐる議論の嚆矢であり、後年の「我々は左脳で語る(1865)」という結論に至ったのは周知のとおりである。著者はtan 症例生存中の記載に注目した。ブローカは、パリ人類学会において脳と言語をめぐる討論に参加していたが、大脳局在論の論者であったオーブルタンの来診を求めて、言語の所見の記述と病巣について臨床推論をおこなった。これらの作業は死亡までの終末期の5 日半になされた。研究には発見と解決の2 側面があるが、発見は気付きであり、準備が必要であることをこの論文は我々に教えてくれる。

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