實驗的家兎「コレステリン」型動脈硬變症ノ發生ヲ防止乃至抑制シ得ル要約ヲ求メントシテ、肝臟機能亢進的要約タル膽汁酸墟即チ「タウロヒヨール」酸曹達及ビ「グリコヒヨール」酸曹達、並ニ葡萄糖ノ適量ヲ非經口的投與シ、「ラノリン」飼養ニヨツテ惹起セラル経過「コレステシン」血ニ及ボス影響ヲ血中總「コレステリン」量ア消長ヨリ吟味檢索シタルニ、之等ハ孰レモ食餌性過「コレステリン」血ヲ抑制乃至輕減シ. 血中ヨリ過剰「コレステリン」體ノ消失ヲ速カナラシムルモノナルコトヲ認メ得タリ。

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家兎ヲ一定量ノ含水「ラノリン」ヲ附加セル飼料ニテ飼養シ之ニ沃度加里「チロキシン」、「ヂヨードチロジン」ヲ各々沃度含有量ヲ顧慮ノ下ニ一定量非經口投與ヲナシ經過ヲ遂ヒテ血中總「コレステリン」量ノ消長ヲ檢シ以テ之等藥物ノ食餌性過「コレステリン」血ニ及ボス影響ヲ吟味検索セリ。
ソノ結果「チロキシン」ハ微量投與ニヨリテモヨク過「コレステリン」血ヲ抑壓輕減スルニ反シ、「ヂヨードチロジン」ハソノ徴量投與ノ際ハコノ效果ヲ認メザルカ却テ過「コレステリン」血ヲ増悪促進スル傾向ヲ示シ、稍々大量ノ投與ニヨリテ初メテ所期ノ效果ヲ發揮スルヲ認ム。沃度加里ハソノ小量投與ニ於テハ認ムベキ效果ナク、大量ノ投與ニヨリ初メテ食餌性過「コレステリン」血ノ抑制效果アルヲ認メタリ。猶ホ之等物質ノ家兎食餌性過「コレステリン」血抑壓作用ノ效果ノ充分ナルベキ適量ヲ知得シ夫等相互間ニ概ネ一定ノ量的關係ノ存スルヲ認メタリ。

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過「コレステリン」血ヲ招來セシムル目的ヲ以テ家兎ヲ一定期間「ラノリン」ヲ附加セル食餌ニテ飼養シ、コノ飼養實驗ト並行的ニ「インシユリン」、「アドレナリン」及ビ「インテレニン」(牛副腎皮質生理的食塩水抽出液) ノ一定量ヲ連續皮下注射シ、或ハ又「ラノリン」飼養實驗ニヨリ過「コレステリン」血ヲ惹起シタル家兎ニ之等内分泌物質ノ一定量ヲ静脈内ニ負荷シ血中總「コレステリン」量ノ消長ヲ檢シタルニ「インシユリン」ニ於テハヨク食餌性過「コレステリン」血ヲ抑壓乃至輕減シ「アドレナリン」ニ於テハ輕度ナガラコノ作用ヲ認メタルニ對シ、「インテレニン」ニ於テハ却ツテ過「コレステリン」血状態ヲ助長促進乃至長期間持續セントスルガ如キ傾向アルヲ認メタリ。

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葉緑素ヲ與へテ其尿中排泄ヲ檢スルニ、葉緑素ノMg-Komponentハ肝臟ニ於テ分解サレタル後、尿中ニ排泄サレ、「ピロール」核部ハChlorophyllporphyrin トシテ排泄サル。尿「ウロビリン」髓ハ經口投與時ニ於テハ、増量スル場合ト、セザル場合トアリテ一定セズ皮下注射時ニ於テハ常ニ増量セズ。次ニ肝障碍時ニアリテハMg-Komponent ハ肝臟ニ於ル分解不充分ノ爲ニ、尿中總Mg ノミナラズ、有機Mgモ増量シ、且ツ尿中「ウロビリン」體ハ正常時ニ比シテ著明ニ増量シ、尿中Chlorophyllporphyrin モ顯著ニ出現セリ。

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葉緑素ヲ家兎ニ投與スルトキハ、經口投與ニヨルモ、静脈内注射ニヨルモ、肝臟ノ色素排泄機能ヲ亢進セシム。面シテ、斯ル肝臟ノ色素排泄機能亢進ハ、正常時ノミナラズ、障碍セラレタル肝臟ニ於テモ認メラル。

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既述生體實驗ニ於ケルト同様ノ前處置ヲ施シタル家兎ノ摘出肝臟ニ就キテ、一定量ノ炭酸「グワニヂン」ヲ添加シタル灌流液ヲ以テ灌流實驗ヲ行ヒ、ソノ灌流液中ノ安門量並ニ尿素量ノ消長ヲ檢索セシニ、安門量ニ於テハ、對照トシテ正常家兎摘出肝臟ヲ對照灌流液ノミヲ以テ (「グワニヂン」ラ添加セズ) 灌流セシニ、安門量ハ灌流直後直チニ一定量ノ減少ヲ來タスモ、一定量ノ炭酸「グワニヂン」ヲ添加セシ場合ニアリテハ、灌流直後ニ於テハ、安門量ニ殆ド變化ナク、一定時間後ニ於テ漸次減少セントスル傾向ヲ示セリ。而シテ、肝臟機能亢進的要約適用家兎ノ摘出肝臟ニアリテハ、「グワニヂン」添加時ニ於テ、安門量ハ灌流直後ニ於テハ寧ロ増加セル側向ヲ示ンタリ。肝臟障碍家兎ノ摘出肝臟ヲ以テセル場合ニ於テハ、對照灌流液ノミヲ以テ灌流セシニ、灌流後安門量ニハ殆ド動揺ナク、其ノ末期ニ於テ稍々減少セントスル傾向ヲ示シタルモ、「グワニヂン」添加時ニ於テハ、灌流後ニ於ケル安門量ハ灌流前ニ比シテ寧ロ高濃度ヲ示シタリ。尿素量ハ、對照トシテ正常家兎摘出肝臟ヲ對照灌流液ノミヲ以テ灌流セシニ、灌流後尿素量ハ漸次増加セリ。而シテ、一定量ノ炭酸「グワニヂン」ヲ添加セシ場合ニアリテハ、此ノ増加度ハ更ニ著明ナリ。肝臟機能亢進的要約適用家兎ノ摘出肝臟ニアリテハ、其ノ度更ニ強シ。但シ肝臟障碍家兎ノ摘出肝臟ヲ以テセル場合ニアリテハ、正常肝ニ比シ、該増加度ハ著明ニ低下セルヲ確認セリ。

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l「アスパラギン」酸並ニ「レチチン」ノ各一定量ヲ投與シタル家兎ニ就キテ、一定量ノ「アセト」醋酸「エチール・エステル」ヲ静脈内ニ注射負荷シ、ソノ後ニ於ケル血中「ケトン」體濃度ノ消長ニ就キテ觀察シタル結果、コレ等ノ物質ヲ適用シタル家兎ニ於テハ、各ノ對照ニ比シテ「ケトン」體處理作用ノ一定時間内ニ於テ亢進シ得ルヲ認メタリ。

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燐、砒素化合物並ニ重金屬ニシテ廣義ノ鐵族ナル「ニツケル」、「コバルト」、「マンガン」鐵ノ各硫酸塩ノ各一定微量ヲ適用シタル家兎ニ就キテ、一定量ノ「アセト」醋酸「エチール、エステル」ヲ静脈内ニ注射負荷シ、ソノ後ニ於ケル血中「ケトン」體濃度ノ消長ニ就キテ觀察シタル結果、コレ等ノ毒物ハ何レモソノ一定微量ノ適用ニヨリ、「ケトン」體處理作用ヲ促進セシメ得ルコトヲ認メタリ。

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燐、亜砒酸、並ニ「ニツケル」、「コバルト」、「マンガン」、鐡ノ各硫酸塩ノ各一定微量ヲ投輿シタル六群ノ家兎ノ摘出肝臟ヲ以テセル「アセト」醋酸「エチール・エステル」添加灌流液ニヨル灌流實驗ノ結果、コレ等ノ毒物ノ一定微量ノ適用ニヨリ家兎肝臟ノ「ケトン」體處理機能ヲ促進セシメ得ル事ヲ確認セリ。更ニコレ等毒物ノ一定微量ヲ投與セル家兎ノ肝臟糖原質量ノ消長ヲ觀察シタルニ、燐並ニ「ニツケル」、「コバルト」、鐵ノ各硫酸塩ノ各一定微量ノ適用時ニ於テハ、肝臟糖原質量ノ増加ヲ認メタリ。但シ一定微量ノ「マンガン」適用時ニ於テハ、肝臟糖原質量ニ一定セル變化ヲ認ムルヲ得ザリキ。有機砒素化合物タル「ソラルソン」適用時ニ於テハ、肝臟糖原質量ノ増加ヲ認メシモ、特ニ「ケトン」體處理作用ノ低下ヲ認メシ毎回〇・五竓適用時ニ於テハ、「ケトン」體處理作用ノ促進ヲ認メシ毎回〇・二五適用時ニ比シテ一層高度ノ肝臟糖原質量ノ増加ヲ認メタリ。

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酸性色素「イザミンブリウ」、「トリヂンブリウ」、「インヂゴカルミン」、「トリパンレツド」ノ肝, 腎、脾組織呼吸ニ對スル影響ヲ検索シタルニ、一般ニ高濃度ニテ僅カニ障碍シ、低濃度ニテ變化ナキコトヲ知レリ。只「トリヂンブリウ」ハ腎ニ於テソノ呼吸能ヲ稍々亢進シ、又「インヂゴカルミン」ハ脾ノ呼吸能ヲ稍々著明ニ障碍スルヲ認ム。

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鹽基性色素ハ酸性色素ニ比シ各臟器組織呼吸ニ對スル障碍度一般ニ大ナリ。而シテ肝及ビ腎ニ對シテハ色素分子ノ有スルNH₂基數ノ多キモノ程障碍作用強ク、只「トルイジンブルウ」及ビ「メチーレンブラウ」ハ腎ニ對シ一定濃度ニテ促進的ニ作用シ、脾ニ對シテハ「ニールブルウ」及ビ「ビスマルクブラウン」ハ一定濃度ニテ促進的ニ作用シ、他ノ色素ハ凡テ障碍的ニ働クヲ見、又膵ニ對シテハ「トルイヂンブルウ」ノミ促進的ニ働キ他ハ凡テ障碍的ニ作用ス。

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酵母製劑ノ連續投輿ハ、正常家兎腎臟ノ色素排泄機能ニ對シテハ僅カニ之ヲ亢進セシムル傾向ヲ示スニ過ギザルモ、腎臟障碍前連續投與シテ該障碍腎臟ノ色素排泄機能ヲ檢スルニ、明カニ之ヲ亢進セシム。

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家兎ニ酵母製劑ヲ連續投與シ、其ノ腎臟ヲ剔出灌流シ以テ色素排泄機能ヲ検セシニ、明カニ亢進ヲ示セリ。

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