耐火物
Online ISSN : 2759-3835
Print ISSN : 0039-8993
66 巻, 10 号
耐火物 第66巻 第10号
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  • 葛西 篤也
    2014 年 66 巻 10 号 p. 494-
    発行日: 2014/10/01
    公開日: 2024/05/01
    ジャーナル 認証あり
    珪石モルタル 2 材質を対象に,加熱によるモルタルのSiO2の相転移挙動と接着強度との関係を調査した。両モルタルの接着強度,線膨張変化と加熱によるSiO2結晶相の転移状況について調べ,加熱によりモルタルの主相である石英が珪石れんがと同様のトリジマイト,クリストバライトへ転移するタイプのモルタルは,接着時に応力を加えない場合でも1400℃の加熱で 2 MPa程度の接着強度を示し,この原因としてれんがとモルタルの間に化学的な結合を生じ,そして モルタルの線膨張率変化が珪石れんがと一致することが考えられた。一方,液相焼結し易いが,石英からの転移が緩慢なモルタルの接着強度は,接着時に応力を加えた場合でも 2 MPa未満であり,液相がれんが表面の凹凸に入り込む機械的結合が接着の主体であるためと考えられた。
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