耐火物
Online ISSN : 2759-3835
Print ISSN : 0039-8993
73 巻, 1 号
耐火物 第73巻 第1号
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  • 木谷 友子, 塩野 剛司
    2021 年 73 巻 1 号 p. 2-7
    発行日: 2021/01/01
    公開日: 2024/05/02
    ジャーナル 認証あり
    珪石煉瓦は,SiO2を主成分とする耐火物であり,鉄鋼製造に必要な熱風炉やコークス炉で使用されている。従来,珪石煉瓦を製造する際には,原料である石英の相転移および焼結を促進する目的で,CaOが添加されてきた。以前に筆者らは,CaOの代わりにK2Oを用いた場合,より短時間かつ低温の熱処理でSiO2の相転移が促進されたことを報告した。 本研究では,珪石煉瓦への応用を目的とし,K2Oを添加した際に出発原料とする石英の粒径が相転移に及ぼす影響を検討した。平均粒径が1,16,39,47,223 μmの石英にK2Oを添加し,1300 ℃で 5 h熱処理をした後,XRDを用いて結晶相の定量を行った。その結果,K2Oの添加量が増加するほど,また,用いる石英の粒径が大きくなるほど,トリジマイト相の生成量が増加することが明らかになった。
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