耐火物
Online ISSN : 2759-3835
Print ISSN : 0039-8993
68 巻, 11 号
耐火物 第68巻 第11号
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  • 日野 雄太, 松永 久宏, 渡辺 圭児
    2016 年 68 巻 11 号 p. 511-521
    発行日: 2016/11/01
    公開日: 2024/05/01
    ジャーナル 認証あり
    MgO-Cれんがの熱スポーリング破壊および亀裂進展挙動に及ぼす温度の影響を破壊力学的観点から調査,解析を行なった。その結果,れんが中カーボン濃度が増加すると,Large & Small crack発生までの繰り返し加熱/冷却の回 数は増加することが分かった。また,雰囲気温度が上昇すると,Large & Small crack発生までの繰り返し加熱/冷却の回数は増加することがわかった。得られた結果を破壊力学的に解析し,亀裂進展速度に対する見かけの活性化エネルギーを実験結果から求めた。れんが中のカーボン濃度が増加すると,見かけの活性化エネルギー値は増加した。今回得られた活性化エネルギーはガラス材料のそれよりも大きく,Si3N4やZrO2などのファインセラミックス材料のそれよりも小さい値となった。更に,今回解析した亀裂進展速度の見かけの活性化エネルギーの解釈について,反応速度論とのAnalogyを仮定して,定性的ではあるものの検討を行なった。その結果,亀裂進展の見かけの活性化エネルギーは,グラファイト/ガラス状炭素間のカーボンボンドの解離と関連性があることが分かった。 キ
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