耐火物
Online ISSN : 2759-3835
Print ISSN : 0039-8993
69 巻, 4 号
耐火物 第69巻 第4号
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  • 奥野 浩英, 磯田 祐世, 深見 直孝, 篠崎 信也
    2017 年 69 巻 4 号 p. 172-179
    発行日: 2017/04/01
    公開日: 2024/05/01
    ジャーナル 認証あり
    耐火物の長寿命化に関する基礎研究として,構成成分の一つである炭化ケイ素の反応について調べた。炭化ケイ素基板の上にFe-4.3mass% C合金を載せ,1200 ~ 1500℃に加熱した。 SiC質基板とFe-C合金の界面に,金属光沢を持つ反応層が生成していた。反応層は上層と下層に分かれており,両層ともFe-Si-C金属相と黒鉛粒からなることがわかった。上層は一時液相であったこと,および下層は固相反応により形成されたことが推察された。1400℃および1500℃では,Fe-Si-C金属相のSi濃度は15 ~ 16mass%に達した。反応層とSiC質基板との界面全体にわたって剥離が発生しており,この結果は耐火物の長寿命化にとって大きな障害となる。
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