耐火物
Online ISSN : 2759-3835
Print ISSN : 0039-8993
68 巻, 1 号
耐火物 第68巻 第1号
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  • 松本 成史, 脇田 保, 森川 勝美, 平 初雄, 吉富 丈記, 向井 楠宏
    2016 年 68 巻 1 号 p. 9-16
    発行日: 2016/01/01
    公開日: 2024/05/01
    ジャーナル 認証あり
    :高耐用の浸漬ノズル用ZrO2-C(Graphite)耐火物(以下ZG材質)を開発する上で,実機の現象と相関のある溶損評価を行うことは重要である。本研究では,溶損実験に使用する溶融メタル中の炭素濃度の影響を調査するために,異なるZrO2含有量,気孔率のZG材質について,銑鉄(炭素濃度4.5mass%),鋼(炭素濃度0.1mass%)を使用した溶損実験をそれぞれ行った。その結果,鋼を使用した場合,実機と同様にZG材質中のZrO2含有量が増えるに従い溶損が小さくなったのに対し,銑鉄を使用した場合ZrO2含有量が増えるに従い溶損が大きくなった。これは,銑鉄を使用することで,ZG材質中の炭素の溶損が小さくなったことと,メタルへの濡れ性が悪くなったことを示唆している。このことから,鋼を使用した評価の方が実機の現象と相関がある評価法であることが分かった。
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