創傷
Online ISSN : 1884-880X
ISSN-L : 1884-880X
6 巻, 1 号
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巻頭言
第5回日本創傷外科学会総会・学術集会(2013年7月,京都)特別プログラムより
特集1 : 陰圧閉鎖療法の適応を考える
原著
  • 松本 健吾, 古川 雅英
    2015 年 6 巻 1 号 p. 8-15
    発行日: 2015年
    公開日: 2015/01/05
    ジャーナル フリー
     糖尿病足病変に陰圧閉鎖療法を用いる際に,良好な肉芽が形成されるために必要な創傷管理の指標となりうる項目を明らかにすることを目的として,これまでに当院でNPWT治療を行った23例を後ろ向きに調査したところ,16例は創治癒し,7例は治癒に至っていなかった。これらを2群に分けて,① 感染制御,② 血糖コントロール,③ 下肢血流,④ 栄養,⑤ NPWTの設定と治療期間の5項目について調査した結果,感染制御の指標としては白血球 8,000/μl以下,血流ではSPP 50mmHg以上について関連性があると考えられた。その他のABI,アルブミン,血糖コントロール,平均血糖値,NPWTの陰圧設定,治療期間は関連性が低いと考えられた。NPWTを糖尿病足病変に用いる際に,最も重要な指標は感染制御と血流であると考えられた。
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