-
山口 隼平, 垣本 映, 鈴木 重信, 関口 行雄
セッションID: G75
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
会議録・要旨集
フリー
超磁歪素子を用いたハブ一体型の車いす駆動力計測システムの開発・試作を行っている。使用者に適合した車いすを処方するデータとして、駆動力に着目し、様々な車いすに装着できるハブ一体型の車いす駆動力計測システムがこれまでにも開発されている。先行研究により開発した磁歪式トルクセンサを用いた計測システムは、重さと幅が計測に影響を及ぼすこととなった。そこで、超磁歪素子を用いることで軽量・コンパクト化を図る。
抄録全体を表示
-
長浜 豊華, 高橋 久, 垣本 映, 鈴木 重信, 松野 史幸, 関口 行雄
セッションID: G76
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
会議録・要旨集
フリー
高齢者用電動車いすのユーザの増加に伴って,近年電動車いすに関わる事故が増加している.そこで事故の中でも特に危険度の高い用水路や側溝等への転落・転倒及び電動車いすのユーザ自身が事故の加害者となる歩行者との衝突事故に着目し,超音波センサと全方位カメラを用いた転落・転倒及び衝突事故の回避を目的とするシステムを試作した.屋内外での転落・転倒及び衝突回避実験により試作したシステムの有効性について評価した.
抄録全体を表示
-
上肢姿勢に基づいた最大発揮トルクの推定
福井 裕, 川野 常夫, 水谷 勝一, 杉村 延広
セッションID: G78
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
会議録・要旨集
フリー
本研究では,ドライバによるネジ締め作業に代表される前腕のひねり作業に対して,作業姿勢や作業位置に関する設計指針を与えることのできるデジタルヒューマンの構築を目的としている.前報では,異なる作業位置において,ドライバに及ぼす最大発揮トルクを実験によって計測し,作業位置によりそれらが異なることがわかった.本報では,作業位置によって決定される上肢の作業姿勢から最大発揮トルクを推定する手法を提案した.
抄録全体を表示
-
転倒回避能力の評価に関する一考察
柳原 聖, 三原 徳馬, 柿原 隆宏, 阪本 一平, 土屋 健介
セッションID: G79
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
会議録・要旨集
フリー
著者らは高齢者向けの小型の発電機を利用した筋力測定手法を研究している.小型の発電機を利用すると,従来のバネ計りの構造を利用した筋力測定器具と比較して軽度の運動負荷で筋力が推定できるという利点が明らかになっている.また,発電電圧の変化から筋力発揮時の動的な変化や反射反応なども観察できる.本研究においては,計測された筋パワーの変化率と反射時間から被験者の転倒回避能力を評価する手法について検討する.
抄録全体を表示
-
前坂 拓摩, 越地 福朗, 竹中 秀同, 佐々木 健
セッションID: G80
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
会議録・要旨集
フリー
人体通信技術とは,人体を伝送路とする,有線とも無線とも異なる新しい通信方式であり,触れたときにはじめて通信が成立するというアプリケーション面での特徴を有する.本報告では手首に人体通信を利用した情報機器を装着したユーザが指先で外部機器に触れた状態における受信信号電力または電圧を増大するための電極構造,受信部の回路,用いる周波数,等について説明し,電源を用いないRFID的な利用の可能性について言及する.
抄録全体を表示
-
綿貫 啓一
セッションID: H01
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
会議録・要旨集
フリー
-
デバイス・工程連動設計変更機能の実現
北原 知直, 金井 理
セッションID: H03
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
会議録・要旨集
フリー
本報では,デバイス形状特徴群の堆積先行関係に基づいたMEMS工程設計手法を提案する.MEMSプロセスを考慮せずに設計されたデバイス形状から,その製造工程を導出しデバイスを製造可能な形状に修正する機能は既に報告済みである.ただし修正後のデバイス形状は設計仕様を満たしていない可能性がある.そこで,導出された製造工程とデバイス形状を関連付け,製造可能でかつ仕様を満たすデバイス形状を効率的に再設計する機能を実現した.
抄録全体を表示
-
布川 亨, 菊池 篤徳, 土屋 健介, 中尾 政之
セッションID: H04
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
会議録・要旨集
フリー
拡散接合の各層間の熱伝導率はレーザー溶接よりも良いと考えられ,マイクロリアクタにおいて,それらは溶液の熱交換に影響を与えることが見込まれる.そこで本研究では,マイクロリアクタ内を流れる溶液の抜熱温度を算出し,拡散接合によるマイクロリアクタの熱交換効率が向上したことを示した.さらに,流路配置の異なるマイクロリアクタや層数を従来の3倍に増やしたマイクロリアクタを作製し,それらの熱交換効率を評価した.
抄録全体を表示
-
松野 真吾, 今井 郷充, 小倉 正和, 佐藤 真紀
セッションID: H05
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
会議録・要旨集
フリー
ポリイミドをダイヤフラム膜として用いたマイクロポンプの研究を行った。ポリイミド膜をスピンコータの回転数の調整と粘度の異なる前駆体ポリアミドを用いることで薄膜化を行い、基板をドライエッチングで除去してダイヤフラム化している。本研究ではポリイミド膜の膜厚ごとの機械的特性を明らかにするとともに、ポリイミドをダイヤフラム膜としたデバイスの応用について述べる。
抄録全体を表示
-
根本 成, 山口 城治, 水上 雅人, 佐藤 康博
セッションID: H07
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
会議録・要旨集
フリー
2枚のMEMSミラーを用いた光偏向制御を行う際の光軸調整を高速かつ高精度で実行することが可能な手法を提案する。2枚のミラーを異なる周波数で微小に振動させることにより、出力光パワーの変化から各ミラーに発生している角度誤差量を高精度に分離することを可能にした。また、ミラーを固有周波数より速い周波数で回転させることにより、補正完了までにかかる時間を30ms以内にすることに成功した。
抄録全体を表示
-
石濱 貴徳, 大澤 茂治, 尾崎 功一
セッションID: H08
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
会議録・要旨集
フリー
マイクロオーダーの微粒子を対象としたマイクロマニピュレーションシステムの自動化を達成した例は少ない.本研究では,画像上に生じる「ボケ」に注目することで高精度な奥行き方向の位置推定を行う手法を提案する.本提案手法は,ボケ幅を定量的に評価し,ボケ幅と奥行き方向の位置関係を定式化することで奥行き方向の位置を推定する手法である.実験において,奥行き方向の自動位置合わせを行い,本提案手法の有用性を示す.
抄録全体を表示
-
高山 健太郎, 土屋 健介
セッションID: H09
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
会議録・要旨集
フリー
乾式研磨における砥粒の脱粒は、加工面の精度を著しく下げる原因となる。脱粒の少ない加工条件を求めるためには、砥粒が脱粒する際の力の測定が必要となるが微小砥粒に対しての測定は困難であった。そこで当研究では先端にプローブを装着したマイクロマニピュレータと走査電子顕微鏡で構成される装置を用い、チャージされた直径1um程度のダイヤモンド砥粒に直接力を加え、プローブの撓みから脱粒する際の力の大きさの測定を試みた。
抄録全体を表示
-
深田 徹, 岩田 太
セッションID: H10
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
会議録・要旨集
フリー
我々は新規な微細加工技術として、内部に金属ナノコロイド溶液を充填させたナノピペットプローブを用いてマイクロ/ナノスケールの3次元構造物の作製法を開発した。作製時に可視光を照射させることで構造物作製の観察を可能にした。構造物の大きさは、ピペット開口径によりコントロールすることができ、大気中での作製が可能である。この技術は、MEMSや電子デバイス作製への応用が期待される。
抄録全体を表示
-
早田 史明, 鞠谷 雄士, 齋藤 滋規
セッションID: H14
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
会議録・要旨集
フリー
産業用の静電チャックは対象物の表面粗さのため充分な吸着力が発揮できない場合がある.静電力は吸着面において間隙無く近接するほど優位に働くためである.本報では,表面粗さを吸収可能な微細毛構造を持ったデバイスを開発するため,直径70マイクロメートルの「静電誘導ファイバー」を用いたデバイスを試作し,理論・実験両面による性能評価を行った.これにより強い吸着と容易な離脱を両立させるための指針を示す.
抄録全体を表示
-
山島 篤志, 齋藤 滋規, 高橋 邦夫
セッションID: H15
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
会議録・要旨集
フリー
マイクロオーダーの微小物体を対象とした操作技術の確立に向け,針状工具を用いた電界制御による静電操作手法が提案されてきた.この操作法を走査型電子顕微鏡(SEM)観察下で適用出来れば,更に微小な物体の操作が可能となるが,SEM観察下では電子線による微小物体の帯電が問題になる.そこで本報では電子線による微小誘電体帯電モデルを基にした静電操作法を提案し,理論・実験の両面から実現可能性について検討を行う.
抄録全体を表示
-
塩原 正記, 吉田 善一
セッションID: H16
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
会議録・要旨集
フリー
本研究は直径80μm~100μmの人間の毛髪を用いて無痛に薬剤投与や血液採取の行うことのできるマイクロニードルの作製を目的としている。今回は、ドリル加工と溶剤で毛髪の中心に穴をあけ、先端を鋭利にした毛髪針作製を行った。また、長さ1mmの中空毛髪に液体を通過させる実験を行ったので報告する。
抄録全体を表示
-
曽根 順治, 水間 俊成, 望月 俊輔, 藤田 博之
セッションID: H17
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
会議録・要旨集
フリー
MEMS技術を基礎としたロータリーステッパーマイクロモーターを活用するために,その特性を回路シミュレーションにより解析できるように検討した.ここでは,動特性を考慮した解析モデルの簡略化や実駆動を考慮した粘性の影響について報告する.
抄録全体を表示
-
第114報 VCMと二枚平行板バネを用いた微小力発生機構の試作
LUEKIATPHAISAN NATCHAPON, Pakkratoke Montree, 平田 慎之介, 青山 尚之
セッションID: H19
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
会議録・要旨集
フリー
本研究では、ボイスコイルモーター(VCM)と二枚平行板バネを組み合わせた超小型の微小変位発生機構を提案し、その設計、試作を行った。試作した微小変位発生機構では、平行板バネの変位からひずみゲージにより微小力の計測が可能となる。一方、試作した微小力発生機構の微小平行移動機能により圧子圧入法で硬さ試験を行ことができる。表面マイクロ硬さや微小表面弾性率がひずみゲージから検出される力と微小力発生機構の駆動部の変位値から求められる。このユニットをマイクロロボットに搭載し、ユニークな自動表面硬さ試験システムを構築することを最終目標としている。
抄録全体を表示
-
林 博規, 本田 智
セッションID: H20
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
会議録・要旨集
フリー
線経が20μmの2本の超極細ワイヤーを,直径0.5mmの金メッキ真鍮ピンに密着させて巻き付け,ワイヤとピンを半田付けした後,1本のワイヤーを取り去ることで,ピッチが40μmのマイクロネジを試作した.また,このマイクロネジに嵌るマイクロナットを試作した.本報では,マイクロねじ/マイクロナットの製作法,および,ピッチ精度/強度について報告する.
抄録全体を表示
-
石田 寿樹, 本田 智
セッションID: H21
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
会議録・要旨集
フリー
直径5mmの円筒軸の端面中心と、側面の4箇所にピンを取り付け、このピンに線径が160μmの超極細ワイヤを引っ掛け/巻き付けながら、3次元のタービン翼に成形した軸流マイクロタービンを試作した。試作したマイクロタービンの直径は5mm、長さは3mm、翼数4、のタービン翼である。本報では、ワイヤーの巻き付け方およびタービンの構造、回転実験結果について報告する。
抄録全体を表示
-
藤原 亮, 山島 篤志, 高橋 邦夫, 齋藤 滋規
セッションID: H23
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
会議録・要旨集
フリー
マイクロメートルオーダの微小誘電体を高い再現性で基板上から捕捉(あるいは基板上へ配置する)ため,シングルプローブを用いた「物体の表面導電性を考慮した単パルス電圧印加による静電マニピュレーション手法」が提案されてきた.本報では提案手法の信頼性向上のため,電圧印加に対応した現象における寸法および表面抵抗率依存性に関してモデルと実験の両面から検討し,手法適用条件に関する考察を行う.
抄録全体を表示
-
白濱 仁深, 高橋 邦夫, 齋藤 滋規
セッションID: H24
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
会議録・要旨集
フリー
ヤモリの指先表面から着想を得た「物体の把持・離脱を目的とした凝着デバイス」の開発例は数多い.くさび形の高分子微小突起物を用い,物体の表面粗さに対応して分子間力を効果的に作用させるデバイスは壁面登上ロボットへの適用例もあるが,突起物形状に関しての最適化についての報告は未だ無い.本報では,「離脱が容易な構造を持ちながら最大の凝着力性能を持つデバイス」の設計指針について検討を行う.
抄録全体を表示
-
岡本 崇史, 齋藤 滋規
セッションID: H25
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
会議録・要旨集
フリー
液架橋力を用いた微小物体操作手法を応用し,同時に多くの微小物体の配列を可能にするために,「空気中の水蒸気凝縮によるマイクロ液体パターン形成手法」がこれまでに提案されてきた.しかし,既報により「パターン形成の必要時間短縮化」が実用上の課題であることも指摘されている.本報では,マイクロ液体パターン上への水蒸気凝縮・蒸発モデルに基づいて,パターン形成時間短縮化に有効な条件の検討を行う.
抄録全体を表示
-
角田 興俊, 前田 拓甫, 福井 猛紘, 吉川 大輔
セッションID: H31
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
会議録・要旨集
フリー
近年,貴重な文化財や文化遺産の情報を正確に保存するデジタルアーカイブ化への研究が精力的に進められ,文化財や文化遺産を高精度に保存する技術が求められている.貴重な文化財や文化遺産の保存に関しては,再現度の他、管理・設備等に莫大な費用がかかることが問題とされている.そこで本研究では,費用削減の対応策として,画像の重ね合わせに着目した画像合成処理を用いて新たなデジタル保存技術への提案を行う.
抄録全体を表示
-
実際の汎用旋盤における作業者の挙動測定
橋本 宣慶, 瀬戸 翔太, 大石 進
セッションID: H32
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
会議録・要旨集
フリー
前報で開発した汎用旋盤作業訓練用シミュレータに技能評価機能を付加するためには,対象とする技能の解析が必要である.そこで,実際の汎用旋盤における作業者の挙動測定を行う装置を製作した.測定対象は,送りハンドルの回転量と負荷トルク,作業者視線方向,切削による切くずの状態,切削音であり,これらをもとに作業者の動作と旋盤から得られる情報との関係を検討する.
抄録全体を表示
-
技能評価のための手溶接作業動作の測定
橋本 宣慶, 中村 葵, 大石 進
セッションID: H33
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
会議録・要旨集
フリー
本研究では被覆アーク溶接とTIG溶接を対象にしたシミュレータを開発している.通常行われている溶接訓練と同様に両溶接法のシミュレータ訓練を段階的に行うことで効果的な訓練を実施できると考えられる.その検討の前段階として,これらの技能の共通性を検討ため,作業中の溶接棒と溶接トーチの動作を測定する装置を作成した.
抄録全体を表示
-
佐藤 明斗, 荒井 誠
セッションID: H34
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
会議録・要旨集
フリー
近年,工業生産分野で画像処理技術によって製品の検査やそれらの管理の自動化が行われている.しかし,農水産物の等級判別や分類での利用は実験段階であり,適用例は多くない.その原因は扱う物体の形状や大きさが不定であるためである.本研究では,不定形の物体を判別する画像処理に,新しいパターン認識処理理論であるMTシステムを適用し,物体の大きさの判別を行った.その結果農産物の大きさの判別が可能だった.
抄録全体を表示
-
第1報 撮影方向の検討
笹木 亮, 小原 治樹, 伊藤 夏樹
セッションID: H36
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
会議録・要旨集
フリー
本研究では,光部品組立におけるファイバーのV溝基板への挿入問題において,画像により挿入の成否を判断し,補正して挿入する方法を考案し,これを用いた自動組立装置の実現を目的とする.本報では,挿入の成否を判断するための撮影方向について検討を行った.
抄録全体を表示
-
栢場 皓之, 高氏 秀則, 金子 俊一, 戸田 昌孝, 久野 耕嗣, 菅沼 孫之
セッションID: H37
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
会議録・要旨集
フリー
ダイカスト鋳造された複雑三次元形状の製品を精度良く検査するための3次元距離点群ロバスト照合法を提案する.これは,3次元距離点群画像の対象データと参照データを精度良く照合し,画像間の違いを欠陥部として認識するアプローチに基づく.さらに,データの幾何特徴としてエッジ,属性値として勾配値を利用することで照合精度を改善させている.提案手法が欠陥検査に対して有効であることを実データに基づく実験によって示す.
抄録全体を表示
-
横田 秀夫, 吉澤 信, 竹本 智子, 西村 将臣, 牧野内 昭武
セッションID: H38
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
会議録・要旨集
フリー
顕微鏡技術と蛍光標識技術の進展により、生きた状態の細胞画像を取得することが可能となってきた。この情報は、内部の情報を含む時系列の3次元情報であり、サブミクロンの分解能からなる20ミクロンの範囲のボクセルデータと見なすことが出来る。これらの情報を定量的に解析することが生物学の分野から求められている。これらの情報の特徴と処理についての提案手法、解析結果について報告する。
抄録全体を表示
-
マーカレストラッキングによる物理モックアップの位置姿勢推定
内山 圭太, 金井 理
セッションID: H39
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
会議録・要旨集
フリー
近年,情報機器の普及に伴い,ユーザインターフェース(UI)のユーザビリティを考慮した設計の重要性が高まっている.特にハンドヘルド型の情報機器におけるユーザビリティ評価では,筺体形状の把持容易性とUI画面の操作容易性が同時に評価できる必要がある.通常この評価にはUI可動型プロトタイプが用いられるが,これはコストが高く,機器開発後期でないと利用できないという問題点がある.そこで本研究では,仮想実体融合型プロトタイプの為のマーカレストラッキングシステムを開発した.本トラッキングでは,物理モックアップの位置姿勢をビデオ画像から推定し,同モックアップの画像上に同形状の3次元筺体モデルを重畳し,さらにUI画面を重畳することでユーザがあたかも実機器を操作している様な感覚を与えることができる.
抄録全体を表示
-
中澤 満, 小林 正和, 戸田 裕之, 青木 義満
セッションID: H61
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
会議録・要旨集
フリー
材料内部が試験によって変形する様子をナノオーダで解析すべく、我々は材料の変形前後の3D-CT画像から内部に存在する不純物粒子の移動ベクトルを取得する手法を提案している。今回、不純物粒子の変形間マッチングを頑健にすべく、異なる条件でマッチングし、そこから最善の結果を採用する手法を提案する。2万点の不純物粒子を含む合金に仮想試験を行った所、マッチング適合率は99%以上となり、本手法の有効性を確認した。
抄録全体を表示
-
竹本 智子, 横田 秀夫, 牧野内 昭武
セッションID: H62
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
会議録・要旨集
フリー
多様に変化する細胞内画像に対し、精度良い領域抽出を行うアルゴリズムを自動選択するフレームワークを報告する。我々はこの実現のため、領域類似性に基づく評価基準を提案した。この基準は、輝度由来の画像特徴及び、領域境界の形状特徴に基づくものである。提案規準を実装した抽出フレームワークによって選ばれたアルゴリズムは、共焦点レーザー顕微鏡で撮影した細胞内画像において高精度の領域抽出を実現することを示した。
抄録全体を表示
-
辻 俊明
セッションID: H63
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
会議録・要旨集
フリー
筆者らはこれまでに、高速度カメラを用いて交流電源の照明のフリッカを観測し、その輝度変化の情報に基づいて鏡面反射を除去する技術を開発している。本技術は直流電源を有する光源や自然光に対処できない点を課題とする。そこで、本稿では照明への依存性の低い鏡面反射除去の技術を提案する。筆者らが既に提案した従来法とは逆にフリッカ成分を抽出し、残りの成分を除去することにより、自然光の鏡面反射が除去されることを示す。
抄録全体を表示
-
齋藤 俊太, 青木 義満, 持丸 正明, 河合 まき子
セッションID: H64
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
会議録・要旨集
フリー
汎用ペーパスキャナより得た手のひらの画像から、皺を手掛かりとして各部の寸法を計測したのち、画像面と垂直な方向の寸法を推定するシステムの提案を行った。また、計測値、推定値ともにISO 20685:2005の誤差基準を満たし、実用的な計測システムであることが示せた。
抄録全体を表示
-
井苅 佳秀, 村上 俊之
セッションID: H66
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
会議録・要旨集
フリー
自動車が広く普及して以来交通事故が社会問題となっており、現在交通事故削減のためにASV(AdvancedSaftyVehicle)の開発が盛んに行われている.本研究では認知しにくい路面状態を推定し,ASVの考え方に基づき運転手へ視覚FBと触覚FBを行うことで,それぞれの手法の有効性を比較した.比較のためにリアルタイムシミュレータを構築し、触覚FB実現のためにハプティックペダルシステムを構築した。
抄録全体を表示
-
福岡 慶祐, 村上 博行, 内村 裕
セッションID: H67
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
会議録・要旨集
フリー
画像間の回転量を計測する回転不変位相限定相関法(RIPOC)は,画像間の移動に伴う奥行き方向の変化が小さい2次元的な計測対象に有効である.我々は,画像中のある特定の成分を抽出しRIPOCに適用し,奥行き方向に変化の大きい計測対象においても回転量計測を可能とする手法を提案する.本研究では,カメラから取得した画像に同手法を適用したビジュアルフィードバックを構築し,ロボットの姿勢安定化を目指す.
抄録全体を表示
-
高橋 善重, 小林 義和, 白井 健二
セッションID: H68
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
会議録・要旨集
フリー
本研究は、把持ロボットによる微小部品の操作の自動化を目的としている。その一事例として部品を積み上げるシステムを開発した。まず、予め指定した部品の画像から作成された判別基準毎にカメラ画像から部品の位置を計測した。次に、計測結果からXYステージと把持ロボットの動作量を決定し、自動操作を可能とした。今回は、画像認識により部品の位置を計測し、積み上げ作業を自動化した。実験によりシステムの有効性と誤差の発生原因を確認した。
抄録全体を表示
-
久場 景太郎, 山野辺 夏樹, 原 辰徳, 新井 民夫
セッションID: H69
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
会議録・要旨集
フリー
生活支援ロボットが「手渡し」などの,インタラクションを伴う作業を行うとき,実生活への適用を考えるならば,ユーザの満足度を考慮した作業計画を行う必要がある.そこで本研究は,ユーザの好みに応じ適宜作業を変化させることができる生活支援ロボットの開発を目的とし,本稿では,ユーザの嗜好性を抽出するために,把持点や把持姿勢などの作業パラメータをユーザがGUIで簡便に指示できる作業指示システムを構築する.
抄録全体を表示
-
冗長マニピュレータのビジュアルフィードバック姿勢制御
小田 尚樹, 高垣 充
セッションID: H70
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
会議録・要旨集
フリー
マニピュレータに冗長自由度を持たせることで,環境に応じて柔軟に姿勢を変更でき,より器用な動作が可能となる。その際,冗長自由度の可用性向上のためには,モーション制御系と環境情報の密な連携が重要となる。本稿では,マニピュレータの姿勢安定化と障害回避効果を目的として,オプティカルフローによって環境変化とロボット姿勢を効果的に関係付けたビジュアルフィードバック制御手法を提案する。
抄録全体を表示
-
田野倉 悟
セッションID: H74
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
会議録・要旨集
フリー
-
引地 力男, 新井 実
セッションID: H75
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
会議録・要旨集
フリー
キャリア教育の達成のために,離島中学校でものづくり教育を実践し,ものづくりに興味を持たせると同時に創造力の育成を試みた.さらに,将来グローバル社会に適応できるように,授業は簡単な英語を交えながら英語力の増強もねらった.その結果,生徒らは,ものづくりに感動しただけでなく,授業に積極的に参加するようになり,自主性や協調性および将来設計能力等が身に付いてきた.
抄録全体を表示
-
ビデオコンテンツの作成
伊藤 伸英, 伊藤 吾朗, 森 真俊
セッションID: H76
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
会議録・要旨集
フリー
児童のものづくり離れを打開することを目的として、学生がモノづくり教室を実施している。本報告では、ものづくり教室で行う内容や注意点を映像化し、児童がより理解しやすいように工夫して実施したものづくり教室の結果について報告する。
抄録全体を表示
-
その14~他大学機械系学科学生の「プロジェクト」科目の場合(3)
西村 一郎, 河西 敏雄, 川島 忠雄
セッションID: H77
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
会議録・要旨集
フリー
他大学の機械系学生が『ものづくり』である「プロジェクト」科目に取り組んできた一年間の姿勢とその結果を顧みて、本学の学生が、同様の科目であるアドバンスト・ワークショップ教科で取り組んだ姿勢とを、創造力、行動力、実行力、さらに技術力等を含め、筆者の観点からその差異を比較講評する。
抄録全体を表示
-
河西 敏雄, 出口 貴久, 池野 順一, 渋谷 秀雄, 堀尾 健一郎, 土肥 俊郎, 西村 一郎, 米山 友之
セッションID: H79
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
会議録・要旨集
フリー
ステンレス鋼板の鏡面仕上げに関しては、JIS規格によれば機械的研磨のバフ仕上げが主流である。さらに高品質の研磨として、電気・化学・機械的な研磨の電解砥粒研磨や電解複合研磨が提案されているが、大型基板の研磨になると六価クロムを含む廃液による作業者環境の問題がある。ここではその問題を解決すべく2.3の研磨条件を提案し、議論する。
抄録全体を表示
-
大谷 成子, 綿貫 啓一, 小島 俊雄, 清宮 紘一, 江塚 幸敏
セッションID: H80
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
会議録・要旨集
フリー
これまで,溶接加工事例のXMLによる記述方法、及びその加工事例を用いた加工支援システムについて研究してきた.本研究では、研磨加工についての加工事例を定義,XMLで記述し,その有効性について検討した.研磨加工は加工条件の要素が多く,それらが複雑に関与している.また,加工経過を見ながら複数回の加工を実行する必要がある.これらを効果的に記述し,技能を蓄積可能とする方法について研究した.
抄録全体を表示
-
リソグラフィー技術の進展と半導体市場
武野 泰彦, 土肥 俊郎, 河西 敏雄
セッションID: H81
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
会議録・要旨集
フリー
半導体産業は技術的革新によって景気の浮沈が起っている。第8報ではこれまでの半導体産業の技術革新を調査、分析することにより、半導体産業の景気循環と半導体プロセス技術革新の関係を考察します。
抄録全体を表示
-
寺田 岳, 清水 茂夫
セッションID: J01
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
会議録・要旨集
フリー
転がり機械要素における破壊の多くは,その要素に負荷する繰返し応力による疲労が原因となっている.安全設計を従来にまして正確に行う必要があるが,疲労破壊は様々な状況で起こりうり,その予測は難しい.本研究は浸炭鋼SCM420Hに対し,各応力水準で複数の試験片を用いて回転曲げ疲労試験を行い,各応力水準における寿命分布を明らかにし,高回転領域での疲労特性を調べ疲労限度の有無と応力寿命指数を検証し報告する.
抄録全体を表示
-
大庭 卓, 酒井 俊佑, 清水 茂夫
セッションID: J02
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
会議録・要旨集
フリー
転がり機械要素に広く使われている軸受用浸炭鋼SCM420Hは、HRC58以上に熱処理しS-N試験を実施すると、高サイクル疲労の領域でいわゆるWöhler曲線に疲れ限度が現れると考えられてきた。しかし現実には、寿命試験またはS-N試験で疲れ限度を報告した例は見当たらない。本研究では、SCM420Hの両振りねじりに関するP-S-N(Probabilistic Stress-Life)試験を5種の応力水準で実施し、3パラメータワイブルベースと対数正規ベースのP-S-N曲線を求め、疲れ限度を検証したので報告する。
抄録全体を表示
-
野口 昭治, 図師 章人, 吉田 一朗
セッションID: J03
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
会議録・要旨集
フリー
鋼球は線材から作られるが、線材は引き抜かれた際の材料フローが残っている。鍛造、研削、ラップを経て高精度に仕上げられるが、内部には材料フローが残っており、内部応力は均一ではない。内部応力は高温になると解放されるが、転がり軸受も100℃以上で使われることもある。本研究は、転がり軸受用鋼球を長期間高温放置して、内部応力を解放させた場合の形状変化を観察したものである。
抄録全体を表示