接着歯学
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40 巻, 4 号
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技術紹介
  • 星加 修平, 川村 碧, 槌谷 賢太, 戸井田 侑, 佐野 英彦
    原稿種別: 技術紹介
    2022 年 40 巻 4 号 p. 117-121
    発行日: 2022年
    公開日: 2023/06/15
    ジャーナル オープンアクセス

     歯質接着は接着技術,接着性能や修復材料の性質向上によって進化してきた.1歯欠損症例に対する治療方針としてコンポジットレジンによるダイレクトブリッジも選択肢の1つとして考えられるようになった.また,3Dプリンティングの精度が上がり,歯科治療での使用も報告されている.今回,コンポジットレジンによるダイレクトブリッジの際に使用するインデックスを,デジタルスキャニングと3Dプリンティングにて作製,それを用いて充填し,良好な結果を得た.患者は50代の女性,下顎右側中切歯が保存不可のため抜歯した.患者の希望で隣在歯の接着処理のみで審美的回復のできるコンポジットレジンによるダイレクトブリッジを選択した.スキャナー(E4)とCADソフト(Dental System)を用いてスキャニング.インデックスデザインはCADソフト(3-matic 15.0)を用いた.光造形方式3Dプリンタ(Form 3B)を用いて作製したインデックスを用いてコンポジットレジンを充填した.下顎前歯1歯欠損に対してダイレクトブリッジを選択し,充填後3ヶ月は不具合なく経過している.長期経過として脱離,着色,部分的な破折,二次う蝕の発生を確認していくことが必要である.

特集:国際接着歯学会(IAD2022@Sapporo)
連載:接着の世界に迷い込んで!
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