日本原子力学会 年会・大会予稿集
2007年秋の大会
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水炉熱流動
二相流・沸騰遷移
高速炉熱流動
  • -SERAPHIMコードの検証とパラメータ影響解析-
    内堀 昭寛, 渡部 晃, 大島 宏之, 高田 孝, 山口 彰
    セッションID: K39
    発行日: 2007年
    公開日: 2007/10/29
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    高速炉蒸気発生器の安全評価を目的に、伝熱管破損時に生じるナトリウム-水反応現象を対象とした数値解析手法を開発している。開発した解析コードSERAPHIMの検証解析を行うとともに、各種解析パラメータの影響を調査した。
  • 小原 義隆, 山口 彰, 高田 孝, 大島 宏之
    セッションID: K40
    発行日: 2007年
    公開日: 2007/10/29
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    高速炉蒸気発生器で伝熱管が破損した際に発生するナトリウム-水反応における化学反応の定量化は重要な安全課題である。ナトリウム-水反応は対向流拡散反応実験によって調べることが可能であるが、反応をより詳細に解析するために、本研究では反応場における圧力をパラメータとした数値解析を行い、減圧により反応面の位置や拡がりなどの可視化・計測に関する実験条件の最適化を行った。
  • 鶴岡 北斗, 田村 武士, 杉山 憲一郎, 奈良林 直, 大島 宏之
    セッションID: K41
    発行日: 2007年
    公開日: 2007/10/29
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    Na-水反応現象での水蒸気ジェット挙動を理解することを目標として、化学反応がないナトリウムプール体系における円筒周辺のボイド率および伝熱実験からガスジェットと周囲ナトリウムの混合挙動を明らかにした。
  • 溶融ジェット界面の分散微粒化挙動の可視化観測
    阿部 豊, 松尾 英治, 藤原 暁子, 成合 英樹, 千歳 敬子, 小山 和也, 伊藤 和宏
    セッションID: K42
    発行日: 2007年
    公開日: 2007/10/29
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    高速増殖炉では、炉心溶融事故発生時において、炉心燃料が全量溶融した場合においても、原子炉容器内での冷却保持(PAHR)がなされることが求められている。また、冷却ナトリウム中に放出された炉心燃料溶融物が冷却ナトリウムの高沸点で固化することが冷却保持における重要な課題である。既存の研究では、ジェットブレイクアップ挙動が冷却材中の溶融ジェット表面での微粒化挙動に多大な影響を受けるとされている。本研究では炉心溶融物の模擬物質としてのフロリナート(FC-3283)を、冷却ナトリウムの模擬物質としての水の中に射出することで冷却材中の炉心溶融物表面におけるブレイクアップ挙動の実験データを取得することを目的とする。ジェットブレイクアップ挙動はハイスピードビデオカメラを用いて観察する。ブレイクアップ長さは水面からジェット先端速度が急激に減少する点までの長さで定義する。ブレイクアップ長さにおけるジェットの速度と径の効果は実験的に調べる。実験結果と既存の相関関係の適用を含む解析的検討から、ジェットがガスを巻き込んでいる場合を除いてジェットブレイクアップ長さはEpsteinの相関関係によく従う結果となった。
  • 高野 雅仁, 望月 弘保
    セッションID: K43
    発行日: 2007年
    公開日: 2007/10/29
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    ナトリウム冷却高速炉等の中間熱交換器から得られた実機データを用い、熱伝達率の実験相関式を導出した。また、低流量に対応した空気冷却器の熱伝達率式と本評価結果より得られた相関式を適用した場合の実機自然循環試験時の過渡解析を実施し、それらの実験式の適用性を検討した。
熱交換器
計測・基礎実験
軽水炉安全性
高速炉蒸気発生器安定性
原子力システム設計,ヒューマンマシンシステム,高度情報処理
新型原子力システム
  • (1)宇宙船の熱電供給システム
    本間 雄滋, 奈良林 直, 島津 洋一郎, 吉田 豊
    セッションID: E18
    発行日: 2007年
    公開日: 2007/10/29
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    人工衛星や宇宙探査機の電源として、これまでは化学電池、燃料電池、太陽電池、RI電池が主に利用されてきた。しかし、将来の宇宙開発の高度化、大規模化を考えると、より大きな電力が長期にわたって要求されることは明らかである。本研究では、出力の大きさ、過酷な環境下での実績、小型化の可能性、寿命の長さ、熱利用の可能性などの観点から、原子炉が深宇宙における電源、熱源としての利用に最も適しているという認識のもとに、宇宙船の熱電供給システムについて検討した。宇宙船での原子炉の利用による大規模発電と熱供給が可能となれば、探査・開発の効率は大幅に上がり、有人での長期間の航行も可能となる。さらに長距離・長期間の移動に現在最も有効とされている電気推進の技術も利用することが出来る。現在考えられる主な原子炉のタイプの中で、宇宙での利用に際して最適なものを、高温な炉心で比較的小型軽量化の可能性の高い高速炉であるとし、また宇宙空間での利用と高速炉との相性を考慮して、原子力を利用する発電システムにスターリングエンジンを採用することにした。
  • (2)スターリングエンジン発電システムと排熱系
    吉田 豊, 本間 雄滋, 奈良林 直, 島津 洋一郎
    セッションID: E19
    発行日: 2007年
    公開日: 2007/10/29
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    惑星間の航行を目的とした宇宙船においては、深宇宙で太陽光発電の利用が不可能であることを考えると原子炉こそが電源、熱源として適していると考えられる。本研究では、宇宙での原子力の利用にあたり、_丸1_理論熱効率が高い、_丸2_熱源を選ばないなどの特徴を持ち、既存のガスタービンよりも小型化の期待できるスターリングエンジンの利用が有効であると考え、Na冷却高速増殖炉を熱源とするスターリングエンジンを用いた発電システムおよび排熱系について検討した。
  • 加藤  恭義, 石塚 隆雄, コンスタンチン ニキチン
    セッションID: E20
    発行日: 2007年
    公開日: 2007/10/29
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     軽水炉の使用済み燃料から取り出されるMAを燃料に用いる超臨界CO2ガスタービン高速炉をエネルギー源とし、電気のほかに、回収した排熱と都市の廃棄物から高温発酵によりメタンとメタノールを製造することで燃料電池、自動車、火力発電プラントなどの燃料を供給する。これにより総合エネルギー効率として85%以上を実現するとともに、地球温暖化ガス放出量をゼロとし、都市と軽水炉の廃棄物をリサイクル利用するエネルギーシステムを構築する。
  • 武藤 康, 加藤 恭義
    セッションID: E21
    発行日: 2007年
    公開日: 2007/10/29
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    超臨界二酸化炭素(CO2)タービンサイクルを用いる発電システムは、超臨界点近傍で圧縮仕事が低減されることにより、高速炉で実用化されている温度領域(500-600℃)において蒸気タービンよりも高い熱効率を達成できる可能性がある。しかしながら、これには20MPa程度の高いタービンガス圧力を必要としており、直接サイクルでは原子炉圧力容器の設計において、また間接サイクルではIHXの構造設計において困難が生じる。これを解決する方法として、超臨界を必要とする圧縮機及び高圧タービンのみを高圧として、原子炉またはIHX及び低圧タービンの圧力を若干下げる方法(2段タービンサイクルと呼ぶ)が考えられ、これについて達成し得る熱効率の計算を行った。原子炉出口温度527℃の場合に、サイクル熱効率の値は、圧力20MPa、2段タービンサイクル(高圧タービン20MPa/低圧タービン12.5MPa)、12.5MPaの各ケースに対して、42.62%、43.92%、45.06%となった。この結果、2段タービンサイクルの熱効率は、20MPaの場合よりは低いものの12.5MPaの場合よりは1.3%高く有用であることが明らかになった。
  • 堀 雅夫
    セッションID: E22
    発行日: 2007年
    公開日: 2007/10/29
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     原子力と炭素資源(化石燃料・バイオマスなど)の両方を使用して協働的プロセスによって製造する水素を、燃料電池に供給して高効率で発電する方式について、その概念、特長、代表的システムの評価結果を報告する。  吸熱の炭素+水反応プロセスに原子力熱を与えて水素を生成する方法は、原子力の熱エネルギーが水素の化学エネルギーに転換され、この水素を燃料電池内で電気化学的に反応させれば、タービン発電など熱機関サイクルの熱力学的制限を受けない高効率の発電が可能になる。  この原理の応用として、天然ガス・透過膜式水蒸気改質装置(メンブレンリフォーマー)にNa冷却原子炉から熱供給して水素を製造し、この水素をアルカリ燃料電池(AFC)に供給して発電するシステムについて、性能評価を行った。  その結果、原子炉熱利用率60%・AFC発電効率60%の場合には原子力+天然ガスの両熱量合計に対する熱効率は56%(HHVベース、以下同)、原子炉熱利用率70%・AFC発電効率70%の場合には同熱効率は68%と計算された。天然ガスの改良型コンバインドサイクル(ACC)発電の熱効率は50%(1300℃級)~53%(1450℃級)、Na冷却原子炉(出口温度約500℃)による熱効率は42%なので、本方式は熱効率的に優れている。さらに、天然ガスACCの高温・高圧に比べて、このメンブレンリフォーマー+Na冷却炉+アルカリ燃料電池方式は、中温以下・低圧で全てのプロセスが進行するため材料・設備が経済的になる。  この協働的・電気化学的方式は、(1)両エネルギー資源を節減できる (2)化石燃料の燃焼がないためCO2発生量が少なく、改質反応時に発生するCO2もプロセス内で分離される (3)発電コストを低減できる、などの特長を有し、今世紀のように原子力と炭素資源を同時・並行的に使用する状況において有力な発電方法である。
運転・保全支援
  • 五福 明夫, 石賀 祐嗣
    セッションID: E23
    発行日: 2007年
    公開日: 2007/10/29
    会議録・要旨集 フリー
    機能的情報をモデル化したMFMモデルを用いてプラント状態を図的に表示することの有効性を,仮想プラントDURESSを対象に実験的に検討した.評価には,被験者の操作パフォーマンス,主観的評価,および,注視点を用い,特に,エネルギー(熱)に関するプラント状態の確認に有効であるとの知見を得た.
  • (III) 視線追跡からの検討
    上田 雄義, 猪上 慎介, 石崎 彩, 阿部 武志, 秋山 庸子, 泉 佳伸, 西嶋 茂宏
    セッションID: E24
    発行日: 2007年
    公開日: 2007/10/29
    会議録・要旨集 フリー
    認識の誤りによるヒューマンエラーを未然に防ぐために,プラントにおける作業動作を模擬したタスクを実行させ,眼球運動計測装置を用いてその視線を追跡することでその評価を行った.また視線の挙動と作業動作や作業過誤との関係について考察した.
  • (IV) 繰り返し作業に伴う作業効率と作業過誤の推移
    泉 佳伸, 猪上 慎介, 上田 雄義, 石崎 彩, 阿部 武志, 西嶋 茂宏
    セッションID: E25
    発行日: 2007年
    公開日: 2007/10/29
    会議録・要旨集 フリー
    プラントでの長時間にわたる繰り返し作業に伴って、作業者には、慣れ・習慣からくる集中の低下が予想される。本研究では、繰り返し作業の継続に伴う、作業の効率と作業過誤の推移を記録し、生体情報との創刊について検討した結果について報告する。
  • 1.RFID応用ケーブル結線作業支援システムの構想
    宇高 健司, 横田 登志美, 荒木 憲司, 重見 良介
    セッションID: E26
    発行日: 2007年
    公開日: 2007/10/29
    会議録・要旨集 フリー
    原子力プラントの信頼性のさらなる向上のため、RFID(Radio Frequency Identification)を活用した建設・保全システムの開発を進めている。電気ケーブルの結線は、現状では設計図面上のケーブルと現物のケーブルを人間系により照合し、多重チェックをしているが、ヒューマンエラー発生のポテンシャルを排除しきれていない。そこで、日立が開発した超小型のRFID、ミューチップをケーブルに装着し、図面CAD(Computer Aided Design)と現物が同一であることを自動認識するシステムの開発について報告する。
  • 2.RFID応用工具管理システムの開発
    湯田 晋也, 宇高 健司, 荒木 憲司, 青木 昌隆, 湯藤 芳裕
    セッションID: E27
    発行日: 2007年
    公開日: 2007/10/29
    会議録・要旨集 フリー
    原子力発電所の定期検査では,管理区域内で用いる工具の出し入れを厳格に管理している.これは,管理区域内の機器や配管内に置き忘れたまま運転した場合,重大な事故を引き起こす恐れがあり,これを防止するためである. 現状,この管理は台帳に手書きで記載する方法をとっているが,全ての工具が管理区域から戻ったかを確認するのに手間取っていた.また,工具管理状況は日々点検し,さらに月次で報告書を作成して記録を残している.これも工事管理者にとっては,文書作成の作業の手間も大きいものであった.従って,これらの作業の効率化による,負担の軽減が求められていた. また,台帳による管理では,工具管理番号を転記するミスなどの,ヒューマンエラーの入る余地があり,工具管理の信頼性の視点からも人手をなるべく介さない管理方法が望まれた. そこで,我々は工事サイトの工具管理を効率化することを目的とし,RFID技術に着目した.我々は,作業員一人ひとりのIDカードと工具一つ一つにRFIDタグを貼り,台帳の代わりに誰がいつどの工具を借りたのかを記録するシステムを開発した. このシステムを構築し,実際の現場に携わる方を対象に実証実験を実施した. その結果,以下の結果を得た. 1.貸出返却処理の迅速化 2.点検記録報告書等のドキュメント作成にかかる時間の削減 3.管理番号の転記ミス,台帳の記入ミスが無くなり,管理の信頼性が向上
ヒューマンファクタ
原子炉機器,輸送容器・貯蔵設備の設計と製造
使用済燃料キャスク
高温ガス炉
  • (1)開発計画の概要
    小西 哲之, 稲垣 嘉之, 檜木 達也, 樋口 暢浩, 山本 靖
    セッションID: E09
    発行日: 2007年
    公開日: 2007/10/29
    会議録・要旨集 フリー
    原子力システム研究開発事業において、先進複合材を用いて、高温強度と気密性に優れ、多様な熱媒体に対応しうる革新的原子力用コンパクト熱交換器を開発している。そのために、SiC複合材を用いて試験要素を製作し、単体試験および液体金属ループによって600℃ー900℃の温度域でシステム試験を行う一方、高温ガス炉発電システムとしての最適化の観点で構造設計を行い、スケールモデルにより総合性能を実証する計画である。この技術により、金属材料では困難な、一次系と二次系の独立性の高い、安全性と経済性に優れた革新的原子力システムの構築と共通基盤技術の創出が期待される。
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