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(1) 高精度イメージングのための新イメージ信号処理回路
海老根 守澄, 片桐 政樹, 美留町 厚, 中村 龍也, 細谷 孝明
セッションID: O22
発行日: 2012年
公開日: 2012/03/27
会議録・要旨集
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シンチレータと波長シフトファイバを用いた中性子イメージ検出器における高精度イメージングを目指して新しいイメージ信号処理回路を開発している。中性子イメージを検出する際必ず要求されるガンマ線検出感度の低減に対応するため、波長シフトファイバを配列した構造の検出器に有効なガンマ線検出感度低減処理回路を既に発表した重心演算法をベースに開発した。この結果、重心演算法のみの場合に比較し約一桁ガンマ線検出感度を低減できることを確認した。
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(2)高計数率3He位置敏感型比例計数管システムの開発
美留町 厚, 片桐 政樹, 海老根 守澄, 中村 龍也, 荒井 陽一, 落合 城仁
セッションID: O23
発行日: 2012年
公開日: 2012/03/27
会議録・要旨集
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パルス中性子を用いた中性子散乱装置に使用されている
3He位置敏感型比例計数管の計数率特性の向上を目指した検出システムの開発研究を始めた。高エネルギーの中性子が短時間に計数管に入射した際計数管が飽和し信号の低下あるいは出ない状況を防ぐため定格バイアス電圧より低い電圧で動作させる。このため、S/N比を上げるため高速・低雑音前置増幅器の最適化を行うと共に、高計数率に対応したDSP波形整形回路と組み合わせた信号処理回路システムの開発を進めた。
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(1) 全体概要
河原林 順, 前田 茂貴, 高木 恵輔, 石原 康平, 富田 英生, 森島 邦博, 井口 哲夫
セッションID: O24
発行日: 2012年
公開日: 2012/03/27
会議録・要旨集
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中性子ビームの利用の広がりとともに高ガンマ線バックグラウンド下での中性子計測の高度化が求められている。我々のグループでは原子核乾板に着目し、AgBr結晶粒径を制御することにより、中性子起因反跳陽子の検出効率を落とすことなくガンマ線起因電子の検出効率を下げることに成功している。本発表では、中性子のエネルギー情報を保持している反跳陽子飛跡長の解析手法について、シリーズ発表の全体の概略を説明するとともに、新型乾板における飛跡の形状自体の変化について報告する。
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(2) 反跳陽子飛跡認識アルゴリズムの開発
高木 恵輔, 石原 康平, 富田 英生, 河原林 順, 井口 哲夫, 森島 邦博, 前田 茂貴, 松本 哲郎
セッションID: O25
発行日: 2012年
公開日: 2012/03/27
会議録・要旨集
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高ガンマ線バックグラウンド下での中性子スペクトル測定に向けて新たに開発した原子核乾板では、ガンマ線感度を抑制するために粒径100nm程度のArBr結晶を用いている。中性子およびガンマ線を照射した新型原子核乾板には、銀粒子が離散的に連なって構成された中性子起因反跳陽子飛跡と、バックグラウンドとなるガンマ線起因の銀粒子が記録される。そこで、反跳陽子飛跡の抽出に適した飛跡抽出アルゴリズムを開発し、その特性を評価した。
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(3) アンフォールディングによる中性子スペクトル評価
前田 茂貴, 高木 恵輔, 石原 康平, 富田 英生, 河原林 順, 井口 哲夫
セッションID: O26
発行日: 2012年
公開日: 2012/03/27
会議録・要旨集
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ガンマ線感度を制御した新型乾板を作成し、高γ線バックグラウンド下での中性子スペクトル測定手法を開発している。原子核乾板には中性子起因の反跳陽子による飛跡が記録される。反跳陽子の飛跡長は中性子のエネルギーに依存することから、その応答関数を評価し、飛跡長から中性子エネルギースペクトルをアンフォールディングによって評価できることを示す。
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川端 勇矢, 丸山 秀典, 山? 淳, 瓜谷 章, 渡辺 賢一
セッションID: O27
発行日: 2012年
公開日: 2012/03/27
会議録・要旨集
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ホウ素中性子捕捉療法での、患者の体表面におけるリアルタイムオンライン中性子モニタとして小型の光ファイバ中性子検出器の開発を進め、その特性評価を行なった。
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細田 裕計, 安部 勇輝, 長井 隆浩, 有川 安信, 渡利 威士, 中村 浩隆, 中井 光男, 尾? 哲, 疇地 宏
セッションID: O28
発行日: 2012年
公開日: 2012/03/27
会議録・要旨集
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高速点火慣性核融合は、ナノ秒の爆縮レーザーで高密度に圧縮した燃料コア・プラズマに対し、ピコ秒の超高強度レーザーを用いて発生させた数MeVの傾き温度を有する高速電子流による加熱を行い、核融合反応数を増大させる手法である。
核融合反応数の計測は従来、固体のプラスチックシンチレータと光電子増倍管を組み合わせた飛行時間計測型の中性子計測器を用いて行われてきたが、高速点火実験では高速電子由来の数MeV以上の高エネルギーX線がシンチレータに多数入射し、中性子計測上の障害となっていた。
本講演では、中性子計測の阻害要因となっていた高エネルギーX線検出時の遅発光成分を酸素消光した液体シンチレータを用いることにより抑制したシンチレーション検出器を用いた中性子計測器開発に発表を行う。
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藤原 直生
セッションID: O29
発行日: 2012年
公開日: 2012/03/27
会議録・要旨集
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500MHzFPGA搭載型FADC(Flash Analog to Digital Converter)は波形をデジタイズし保存することができる装置であるが、本装置を使用し炉雑音の解析を行った。このFADCは波形データを2ns毎にplotし、自身で基盤の論理回路をVHDL言語を使い書き換えることが可能である。
高速炉の未臨界領域において中性子を高速に測定するため、炉雑音解析専用FADCのプログラムをVHDL言語で書き換え作成し、そこから得られたデータを解析し高速炉の未臨界領域の解析を行う。
発表ではそれらの詳細・結果について報告する。
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藤原 健, 高橋 浩之, 鎌田 圭, 柳田 健之, 福田 健太郎, 河口 範明, 藤本 裕, 鈴木 裕, 秋田 幸一, 上坂 充
セッションID: O30
発行日: 2012年
公開日: 2012/03/27
会議録・要旨集
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中性子応力測定法は、材料深部の応力ひずみ状態を非破壊で測定できる唯一の方法である。近年の産業利用の増加によりそのニーズは高まり、測定の高効率化が求められている。測定の高効率化には、中性子検出器の大面積化が有効であるが、He-3ガスが枯渇する現在、He-3検出器の大面積化は難しい。そこで、本研究では、He-3検出器の代替検出器として、LiCAF:Ceシンチレータにプラスチックシンチレータを組み合わせたハイブリッド型シンチレータ検出器に着目し、角度分散型の中性子応力測定装置に応用可能な大面積型の高効率・高分解能シンチレータ検出器を開発することを目的とする。最終的には、本検出器を中性子応力測定装置RESA-1に応用することで、世界トップレベルの性能を有する応力測定装置に高度化することを目標とする。
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富田 英生, 照田 千尋, 河原林 順, 松本 哲郎, 堀 順一, 宇野 彰二, 内田 智久, 庄子 正剛, 福本 靖, 井口 哲夫
セッションID: O31
発行日: 2012年
公開日: 2012/03/27
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飛行時間法(TOF)の利用ができない中性子照射場における熱外中性子イメージングを念頭に、熱外中性子領域で中性子反応断面積に共鳴を持つフィルタと荷電粒子コンバータを有するガス電子増幅器を用いた熱外中性子画像検出器の開発を進めている。本発表では、KURRI-LINACのパルス中性子源を用いてプロトタイプ検出器の中性子画像取得実験を行い、本検出器の詳細設計検討を行った。
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丸山 秀典
セッションID: O32
発行日: 2012年
公開日: 2012/03/27
会議録・要旨集
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原子炉内の中性子方向分布を取得可能な、小型指向性中性子検出器の開発を進め、基礎実験とシミュレーション計算を通し基礎特性の評価を行なうと共に、京都大学臨界集合体の固体減速架台にて、製作した検出器により原子炉内中性子方向分布の取得を行った。
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牛田 雅人, 渡辺 賢一, 山? 淳, 瓜谷 章, 丸山 秀典, 川端 勇矢
セッションID: O33
発行日: 2012年
公開日: 2012/03/27
会議録・要旨集
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1つのBonner球内に複数の検出媒体を球殻状に配置する新しい体系を提案する。その体系の感度の評価を行い、検出器の基礎特性の実験を行った。
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多田 勉, 人見 啓太朗, 金 聖潤, 山? 浩道, 石井 慶造
セッションID: O34
発行日: 2012年
公開日: 2012/03/27
会議録・要旨集
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TlBrは原子番号が高く,高エネルギーのX線やガンマ線の検出器材料として特に核医学への応用が期待されており,TlBrを用いた半導体PET装置の開発が検討されている.しかしながら,TlBr検出器は結晶の移動度が小さくPET装置に必要とされる時間分解能が得られていないという問題がある.そこで,TlBr検出器の時間分解能向上に向けて,キャリアのドリフト速度の印加電圧・温度依存性を調べ,検出器の時間分解能向上の可能性について評価を行った.1mm厚のプレーナー型TlBr検出器にバイアス電圧を100-300 Vまで段階的に印加し,電子のドリフト速度の測定を行った.その結果,電子のドリフト速度は印加電圧に比例して増加する傾向を示し,今回印加した電界では電子のドリフト速度はまだ飽和に達していないことがわかった.発表ではドリフト速度の温度依存性,キャリア移動度の評価結果についても議論を行う予定である.
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Thushara Damayanthi Rathnayaka Mudiyanselage, Masashi Ohno, Suiichi Ha ...
セッションID: O35
発行日: 2012年
公開日: 2012/03/27
会議録・要旨集
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We are developing bulk absorber coupled superconducting TES microcalorimeters for high energy resolution gamma-ray spectroscopy. Our first prototype Sn absorber epoxy-post coupled TES detector was measured at JAEA Oarai research and development center, reported ~ 485 eV FWHM energy resolution at 60 keV, with a fall time of the signal response ~6.6 ms.
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前田 亮, 山口 和也, 前畑 京介, 石橋 健二, 高崎 浩司, 中村 圭佑, 田中 啓一, 梅野 高裕
セッションID: O36
発行日: 2012年
公開日: 2012/03/27
会議録・要旨集
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優れたエネルギー分解能を有するTES型マイクロカロリーメータを用いて、Pu同位体の娘各種である241Am線源から放出される11~22 keVの237Np LX線の検出を行った。
そして、得られたLX線エネルギースペクトルを用いてLX線放射率の試験的な評価を行った。
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前畑 京介, 伊豫本 直子, 前田 亮, 安宗 貴志, 松村 晶, 原 徹, 満田 和久, 山崎 典子, 田中 啓一
セッションID: O37
発行日: 2012年
公開日: 2012/03/27
会議録・要旨集
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超伝導転移端センサ(TES)型マイクロカロリーメータX線検出器は、入射X線光子を吸収して熱エネルギーに変換する吸収体と、吸収体の微小な温度変化を高精度で計測するTESとで構成される。本研究では、X線有感部の面積を広くするために、TESとほぼ同じ面積を有する吸収体をTES上に積層した全面吸収体構造を考案した。吸収体はTESを覆うかさ部とTESへ熱を伝えるステム部からなるマッシュルーム構造をしており、かさ部とTESの間には、絶縁層が挿入されている。この全面吸収体構造を有するTES型X線検出器のX線応答特性について報告する。
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島添 健次, 織田 忠, 高橋 浩之
セッションID: O38
発行日: 2012年
公開日: 2012/03/27
会議録・要旨集
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ToT方式はエネルギーをパルス幅にエンコードし、バイナリで伝送する信号処理方法でありマルチチャネルの信号処理システムによく利用されてきた。一方でToT方式は入力電荷とパルス幅に非線形的関係があり精度のよい計測が困難であった。本研究では動的しきい値を用いることで線形性の改善を行い、ゲルマニウム半導体検出器での検証を行った。動的しきい値を用いたToT方式(dTOT)はマルチチャネルの精度の良いシステムを構築するのに適している。
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藤井 一緒, 高田 明成, 高田 英治, 中 茂樹, 岡田 裕之, 河原林 順
セッションID: O39
発行日: 2012年
公開日: 2012/03/27
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有機半導体光検出器(有機ホトダイオード:OPD)は、無機半導体検出器に比べて材料が安価で製作が容易である上に、材料自体が人体の構成物質に等価なので医療用の検出器として適しているという長所がある。そこで我々のグループでは、OPDの放射線計測への適用について研究を行ってきた。これまでの研究で、OPDにX線を照射しながら電流計測を行い、OPDによる放射線計測の可能性が示された。しかし、測定効率が小さいという問題点があった。そこで本研究では、測定効率向上のために有機層の膜厚化を試みたところ、有機層の膜厚を78[nm]から600[nm](約8倍)にすることで誘起電流は10倍に増加した。今後は、有機層のさらなる膜厚化を行うとともに、有機層の構造についても検討し、放射線に対する感度向上を目指す予定である。
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Brian Hales, Tatsuya Katabuchi, Toru Kobayashi, Hiroaki Kumada, Noriyo ...
セッションID: O40
発行日: 2012年
公開日: 2012/03/27
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The feasibility of a PG-SPECT system for online dosimetry in BNCT has been studied. This study was
conducted by a combination of Monte-Carlo simulation and accelerator experiments.
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林 翔太, 高田 英治
セッションID: O41
発行日: 2012年
公開日: 2012/03/27
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ひび割れや鉄筋探査を目的としたX線非破壊検査に対するニーズが高い。しかしX線フィルムは撮影終了後に現像する必要があるため、結果をリアルタイムで知ることが出来ず、撮影位置を誤った場合には再度撮影を行う必要がありコスト高となる。
そこで本研究では、非破壊検査を行う前に撮影の位置決めを行える簡易なX線イメージングシステムを開発している。平行にならべたシンチレーティング光ファイバーを回転させてX線を測定し、得られた結果から二次元画像を再構成した。壁中の鉄筋等の位置、本数が推定可能なシステムの開発を目的とする。
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田儀 和浩, 藤原 健, 金 海峰, 金 明, 上坂 充, 草野 譲一, 中村 直樹, 山本 昌志, 田辺 英二
セッションID: O42
発行日: 2012年
公開日: 2012/03/27
会議録・要旨集
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医療応用を念頭に、X線ビームの線量と位置・形状を同時にリアルタイムで測定可能なX線検出器の開発を目指した。
比例計数管の応用形であるMSGCを用いることで、X線が通る場所で電子なだれを起こすことが可能になる。線量測定はガス増幅による電流を測定することで行った。さらに、透明基盤をもちいることでシンチレーション光を透過させ、冷却CCDカメラで光をとらえることで、線量と位置・形状の同時測定を可能にした。
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神野 郁夫, 島崎 紘亘, 今邨 亮, 大高 雅彦, 橋本 周, 荒 邦章, 尾鍋 秀明
セッションID: O43
発行日: 2012年
公開日: 2012/03/27
会議録・要旨集
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X線CTを低被曝化するため,X線のエネルギー情報を用いる手法を開発してきた.このため,X線を電流として測定し,解析によりX線のエネルギー分布を得る,transXend検出器を用いる.このtransXend検出器から出力される複数の電流値を多変量解析することで,1方向からの透過撮影でX線が通過した線上の軟組織およびヨウ素造影剤の厚さを評価する方法を見出した.この方法を用いることで,X線CTの被曝量が大きく低減できる可能性がある.
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片渕 竜也, 宮崎 皓一, ヘールズ ブライアン, 井頭 政之, 林崎 規託, 古林 徹
セッションID: O44
発行日: 2012年
公開日: 2012/03/27
会議録・要旨集
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ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)のためのオンライン線量イメージング用ピンホールカメラの開発を行っている。モンテカルロシミュレーションおよび実験によりシステムの有効性を検証した。
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三津谷 有貴, 藤原 健, 高橋 浩之
セッションID: O45
発行日: 2012年
公開日: 2012/03/27
会議録・要旨集
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GEMはマイクロパターンガス検出器として広く知られている。本研究では、感光性のガラス基板を用いてフォトリソグラフィにより微細な孔を多数作ったGlass GEMを試作し、その性能の調査を行った。
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小野寺 俊太, 永田 晋二, 趙 明, 四竈 樹男
セッションID: O46
発行日: 2012年
公開日: 2012/03/27
会議録・要旨集
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放射線によって高分子材料の光誘起発光特性が著しく変化することに着目し、簡便な二次元放射線分布計測システムの構築を目指す。本研究では、高分子材料の発光から放射線量を算出するために必要となるポリエチレンテレフタラートおよびポリエチレンナフタレートにおける放射線照射と発光特性の関係を調べた。
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菅 晃一, 楊 金峰, 小方 厚, 近藤 孝文, 法澤 公寛, 吉田 陽一
セッションID: P29
発行日: 2012年
公開日: 2012/03/27
会議録・要旨集
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コヒーレントチェレンコフ放射とは、電子ビームが発生するチェレンコフ放
射を誘電体管中に閉じ込めると同時に、準単色THzを発生する方法である。
本発表では、フォトカソードRF電子銃ライナックからの電子ビームを用いた
、コヒーレントチェレンコフ放射の発生実験とその応用について報告する。
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永井 良治, 宮島 司, 羽島 良一, 西森 信行
セッションID: P30
発行日: 2012年
公開日: 2012/03/27
会議録・要旨集
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KEKサイトにKEK、JAEAなどで協力して開発を進めているERL試験機(cERL)においてレーザ・コンプトン散乱によりガンマ線を発生し、原子核共鳴散乱を用いた非破壊検査の実証試験を行う計画である。この時のガンマ線発生に対し陰極表面へのもれ磁場による磁気エミッタンスがどのような影響を与えるか評価したので、その結果について報告する。
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沢村 勝, 永井 良治, 西森 信行, 羽島 良一
セッションID: P31
発行日: 2012年
公開日: 2012/03/27
会議録・要旨集
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レーザーコンプトン光による非破壊核種分析法に用いるエネルギー回収型リニアック(ERL)の超伝導加速器としてスポーク空洞を用いることを検討している。電磁波解析コードを用いたERL用スポーク空洞形状の設計を行い、モデル空洞を製作した。このモデル空洞の高周波測定を行い、計算との比較について報告する。
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上坂 充, 金 海峰, 金 明, 藤原 健, 土橋 克広, 草野 穣一, 山本 昌志, 中村 直樹, 田辺 英二
セッションID: P32
発行日: 2012年
公開日: 2012/03/27
会議録・要旨集
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開発された、各種プラントその場検査用Xバンド(9.3GHz)可搬型950keVライナックX線源、橋梁用3.95MeVX線源の電子ビーム特性、X線特性、実機配管・橋梁PC(Prestressed Concrete)材を持ちた透過試験の最新データを説明する。来年度より現場試験実施の見込みである。
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YONG-WOON CHOI, Ryota Kinjo, Mohamed Omer, Kyohei Yoshida, Hani Negm, ...
セッションID: P33
発行日: 2012年
公開日: 2012/03/27
会議録・要旨集
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The BPM system is consisted of 4-button BPMs, super-heterodyne sytstem, clipping module, and CAMAC ADC module. The performance of the BPM signal will be presented.
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近藤 孝文, 楊 金峰, 法澤 公寛, 菅 晃一, 小方 厚, 小林 仁, 吉田 陽一
セッションID: P34
発行日: 2012年
公開日: 2012/03/27
会議録・要旨集
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フォトカソード電子銃フェムト秒パルスラジオリシスを活用し、ドデカン中の超高速電荷移動過程を研究した。電子、カチオン両捕捉剤であるビフェニルの濃度を変化させ、ドデカンラジカルカチオン、電子、ビフェニルラジカルアニオン、ビフェニルラジカルカチオンの時間挙動を測定し、モンテカルロシミュレーションにより解析した。励起ラジカルカチオンの高い反応性と、ジェミネート再結合への寄与を明らかにした。ドデカン中の余剰電子は非常に高速にビフェニルに移動し、ビフェニルラジカルアニオンに転換することを見出した。フォトカソードRF電子銃加速器を駆使した放射線化学の最新の成果を報告する。
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樋川 智洋, 法澤 公寛, 近藤 孝文, 菅 晃一, 楊 金峰, 古澤 孝弘, 小方 厚, 吉田 陽一
セッションID: P35
発行日: 2012年
公開日: 2012/03/27
会議録・要旨集
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阪大産研フェムト秒パルスラジオリシスシステムを用いて、アルコール中での電子の溶媒和過程の観測に成功した。アルコールの炭素鎖が長くなるにつれて溶媒和電子および前駆体である溶媒和前電子の生成時間が遅くなることが分かった。溶媒和前電子の生成過程にはOH基が局在したサイト濃度が、溶媒和電子の生成過程には誘電緩和過程が、それぞれ関係することが明らかとなった。
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法澤 公寛, 樋川 智洋, 近藤 孝文, 菅 晃一, 楊 金峰, 小方 厚, 吉田 陽一
セッションID: P36
発行日: 2012年
公開日: 2012/03/27
会議録・要旨集
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原子力発電所の冷却水や放射線医療などでは、水の放射線化学が重要である。水に放射線が照射されるとイオン化によって電子が生成し、電子は周囲の水分子6個を配向させて水和して安定化することが知られている。水和前電子を経て水和電子の生成過程は1ピコ秒以下の高速反応であるため、パルスラジオリシス法では水和電子の生成過程はこれまで観測されなかった。そこで我々はフェムト秒パルスラジオリシス(最高時間分解能240fs)を開発し、水和電子の生成過程の観測に成功した。本発表では、電子の拡散ダイナミクスを明らかにするために電子捕捉剤を用い、過渡効果を考慮した拡散律速反応について報告する。
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