森林遺伝育種
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6 巻, 2 号
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原著論文
  • アグン プラセティオ, 遠藤 良太, 高島 有哉, 石栗 太, 田邊 純, 相蘇 春菜, 亀山 雄搾, 大塚 紘平, 大島 潤一, 飯塚 和 ...
    原稿種別: 原著論文
    2017 年 6 巻 2 号 p. 40-45
    発行日: 2017/04/25
    公開日: 2020/04/22
    ジャーナル フリー

    本研究では、ケヤキ(Zelkova serrata(Thunb.)Makino)における材質育種の可能性を検討するために、千葉県内に植栽された 11系統の 20年生ケヤキより得られた丸太の材質特性を調査した。生材含水率、容積密度、丸太の曲げヤング率および曲げ強さの全系統の平均値は、それぞれ 56.3%、0.61g/cm3、6.43GPaおよび 73.5MPaであった。系統を要因とした一元配置の分散分析の結果、含水率を除くすべての材質特性において、比較的高い F値が認められ、選抜育種による材質の改良の可能性が示唆された。また、胸高直径と曲げ強さを除くすべての材質特性の間に有意な相関関係は認められなかったことから、成長の良好な個体であっても必ずしも材質特性が劣らない可能性が明らかとなった。さらに、樹幹の応力波伝播速度を計測することによって、高い強度を有する家系が選抜できることが明らかとなった。

第4回森林遺伝育種学会奨励賞受賞研究
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