森林遺伝育種
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7 巻, 3 号
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総説
  • 来田 和人, 菅井 徹人, 藤田 早紀, 小池 孝良
    原稿種別: 総説
    2018 年 7 巻 3 号 p. 107-114
    発行日: 2018/07/25
    公開日: 2020/04/22
    ジャーナル フリー

    北海道の造林樹種として2代目造林が検討されるカラマツであるが、先枯れ病やネズミの食害に弱い弱点を克服したグイマツ雑種F1への期待も高まっている。特に、幹の通直性や材の強度に優れ、比重の高いクリーンラーチの安価な挿し木増殖法が開発され、コンテナ苗での苗木生産の目処も立った。一方、カラマツはタネの発芽率が低く、F1苗は生産数も限られている。このため、植え付け後の活着と初期成長に関する環境への応答特性を知って、さらなる改良を進めたい。急速な無機環境変化として窒素沈着と対流圏オゾン、長期的な変動としてCO2への応答をF1と両親のグイマツとカラマツの応答を操作実験によって評価した。その結果、F1はO3とCO2の影響を受けやすい傾向があった。

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