ノンプロフィット・レビュー
Print ISSN : 1346-4116
2 巻 , 2 号
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研究論文
  • Patrick A. Corvington, Raymond J. Struyk
    専門分野: Economics
    2002 年 2 巻 2 号 p. 63-72
    発行日: 2002年
    公開日: 2003/04/23
    ジャーナル フリー
    In the Russian Federation the delivery of social services to deserving population groups is mostly the responsibility of local governments. Municipal agencies hold a monopoly position in delivering publicly funded services. One way to inject competition into the delivery system is for local government to hold competitions to contract for social service delivery. The competitions can be open to nonprofit organizations (NGOs), some of which have been providing assistance in recent years to needy individuals and families. A critical question is the readiness of NGOs to serve as contracted providers. This paper reports the results of an assessment of the current practices of 13 NGOs in delivering various types of social services. We find that the range of capability of Russian nonprofit organizations engaged in providing such services is indeed wide. We confirmed the relatively high level of professionalism in those NGOs that had received substantial technical and financial assistance from international organizations with similar missions. Additionally, among the nine “grass roots” NGOs in the sample, one-quarter appears to have the capacity to deliver services under contracts to local governments. A clear need for training in the process of service delivery was identified. An expansion in donor-supported training for the many NGOs engaged in these activities is recommended beyond the areas of start-up, governance, networking, and fund raising for which training is now abundant to ways to increase the efficiency and professionalism of service delivery.
  • Xiumei Zhao
    専門分野: Economics
    2002 年 2 巻 2 号 p. 73-82
    発行日: 2002年
    公開日: 2003/04/23
    ジャーナル フリー
    It is clear that in the Green Olympic Bid campaign, the Chinese government changed its attitude of indifference to NGOs, even seeking active communication and cooperation with them. Moreover this cooperation was reported favorably by the government-controlled mass media. If this means that the government has truly changed or is changing its attitude and policy towards NGOs, the question is why? If this is not the case, then the question concerns the nature of the current relationship and what that means for Chinese NGOs. Through consideration of why the government actively co-opted NGOs into the Green Olympic Bid campaign as well as how NGOs were rewarded by joining this campaign, this paper finds that the government wanted the symbolic value of these NGOs to improve the international legitimacy of the Olympic bid. As such, the relationship between the government and NGOs has not basically changed through this process. However, joining government-led project can bring NGOs greater opportunity for development, which can benefit the growth of NGOs and promote the overall development of civil society in China.
  • Eiko Ibuki
    専門分野: Economics
    2002 年 2 巻 2 号 p. 83-93
    発行日: 2002年
    公開日: 2003/04/23
    ジャーナル フリー
    Corporate philanthropy should be seen as social investment rather than charity, and should be linked to an enhancement of corporate value. To that end, companies must rebuild their social investment mission and reposition it clearly from a management perspective. Strategies must be put in place to efficiently and effectively realize a return on social investments. This paper presents innovative methods for corporate philanthropy reform on the basis of a balanced scorecard approach to evaluate business performance, which sets the stage for the emergence of a succession of far-sighted companies that have undertaken a paradigm shift in their strategies towards corporate philanthropy.
  • Yuko Nishide
    専門分野: Economics
    2002 年 2 巻 2 号 p. 95-109
    発行日: 2002年
    公開日: 2003/04/23
    ジャーナル フリー
    This paper examines the social roles of universities, and their relationships and partnerships with communities, specifically community-based nonprofit organizations, through literature review and examples from the U.S. and Japan. Recently, universities have rediscovered the importance of their service mission, and started to invest in university-community partnerships (UCPs), with the focus on service learning. Universities and communities can mutually benefit through partnerships both short- and long-term: UCPs lead to more civic engagement by universities and universities become true social institutions. An integrated and balanced approach of UCPs is proposed on the basis of components of institutional commitment and efficient and effective use of an intermediary organization.
  • ―京都市域のボランティアを対象とした調査より―
    桜井 政成
    原稿種別: 論文
    専門分野: 経済学
    2002 年 2 巻 2 号 p. 111-122
    発行日: 2002年
    公開日: 2003/04/23
    ジャーナル フリー
    本研究の目的はボランティア活動に参加する人々の参加動機の構造を分析し,その結果の政策的含意について考察することである.京都市域のボランティア287名を対象に調査を行い,参加動機項目を因子分析した結果,7種類のボランティア参加動機因子を抽出した.それぞれ,「自分探し」因子,「利他心」因子,「理念の実現」因子,「自己成長と技術習得・発揮」因子,「レクレーション」因子,「社会適応」因子,「テーマや対象への共感」因子と名付けた.また,得られた参加動機構造モデルの妥当性を検討するために,個人的属性やボランティア活動への参加形態による参加動機構造の差異について分析した.その結果,性別,年齢層,職業,過去の活動経験の有無,活動対象分野,活動歴において類型ごとの差異が見られた.このうち性別と活動歴を除いた分析は,先行研究の結果や経験的な見地から妥当な結果であると言え,従ってモデルの妥当性は確認された.本調査の結果からNPOや政策担当者にとって,ボランティアの受け入れや推進のためにその動機の多様性を理解することは重要であると言える.
  • 林 承彬
    原稿種別: 論文
    専門分野: 経済学
    2002 年 2 巻 2 号 p. 123-130
    発行日: 2002年
    公開日: 2003/04/23
    ジャーナル フリー
    韓国社会では最近市民社会の役割がかつてなかったほど強調されている.本稿の目的は政府部門で影響力を拡大している韓国の市民団体の成長と役割を究明することである.理論的には「資源動員論」と「新社会運動論」を検討し,また,1999年に制定された「非営利民間団体支援法」によって政府の非営利民間団体支援事業に参加した市民団体への実証的な意識調査を行った.その結果,1997年以後に急激に増えた韓国の市民団体と政府との関係を説明するには「資源動員論」的な分析方法がより適切であることが分かった.また,政府事業に参加している市民団体への意識調査を通じて,いま行っている政府支援方式への問題点などを把握,市民団体が自律性を保ちながら,政府と市民団体との関係を協調的に維持させる代案も提示した.
  • ―助成のための外部評価の事例から―
    松本 渉, 高橋 伸夫
    原稿種別: 論文
    専門分野: 経済学
    2002 年 2 巻 2 号 p. 131-143
    発行日: 2002年
    公開日: 2003/04/23
    ジャーナル フリー
    これまでNPOに導入されてきた事業評価には,サービス特有の成果測定の困難さがつきまとうなど不都合が多い.そこで本稿では,よりメリットがあると考えられる組織評価をNPOに適用する.特に,助成財団の経験知から導き出した日本全国24のNPO支援センターに対する評価について細目化を試み,そのデータの妥当性を検討する.具体的には,これまで助成財団側が自覚してきた組織評価の2軸1)組織の特性と2)リーダーの特性に,新たな3)企画力と4)組織力の2軸を加えた評価軸による説明力を調べる.その結果,この4軸により助成財団側の助成審査ノウハウが凝縮された組織評価をほぼ再現できること,特に企画力と組織力は評価軸の中でも潜在的な決定力を有する可能性もあることが分かる.さらに,この2軸の充実を図った上で自主事業の展開を行うことこそが,NPOが自律的な成長軌道に至るためには,重要ではないかという議論も行う.
  • 高柳 大輔, 高橋 睦春
    原稿種別: 論文
    専門分野: 経済学
    2002 年 2 巻 2 号 p. 145-167
    発行日: 2002年
    公開日: 2003/04/23
    ジャーナル フリー
    近年,地方分権の進展,行政経営の効率化,住民との協働による地域づくり等の要請を背景に,官民の役割分担の見直しが行われる中で,営利企業と並びNPO(non-profit organization)が新たな経済主体としての役割を期待されている.NPOの活動実態・特性については,ミクロベースでは,近年様々な調査研究等がなされ,メディア,著書,論文などを通じて,一般に多数紹介されているが,マクロベースでの把握・推計については,情報および研究蓄積共に非常に少ないのが現状である.本論文では,こうした現状を踏まえ,「NPO分析用産業連関表」を初めて試作することを通じて,その経済活動のマクロ的把握・分析を試みた.具体的には,初めにNPO活動を明示的に分析することができるNPO分析用産業連関表の作成方法について論じ,作成したNPO分析用産業連関表を使ってNPO部門と他産業部門との生産規模,取引構造の特性等の比較を行った.更にNPO活動の将来的なシミュレーション分析を試み,最後にこうした推計・分析を踏まえて,NPO活動のマクロベースでの把握・分析にかかる今後の課題について論じた.
研究ノート
  • ―文化芸術団体を中心にして―
    申 斗燮
    原稿種別: 論文
    専門分野: 経済学
    2002 年 2 巻 2 号 p. 169-176
    発行日: 2002年
    公開日: 2003/04/23
    ジャーナル フリー
    社会発展のためには,経済だけではなく,文化芸術,社会福祉,教育,宗教,政治などの分野の発展も重要である.韓国におけるNPO団体の活動は,1980年代の後半から始まり,いままで活発に行われてきたが,文化芸術分野においての活動は,他の分野に比べ,遅れてきたといわれている.しかし,90年代の後半からは,文化芸術分野の活動と関連産業にも力が注がれ,急速に発展してきたことがわかる.さらに,今日のように消費者の多様な欲求に応えるためにも,非営利文化芸術団体の活動は非常に重要である.
    本研究では,NPOとしての文化芸術団体の活動と財政状況を考察する.特に,NPOの財政状況に大きな影響を与える税制を検討することで,韓国の非営利文化芸術団体の財政状況を論究する.
  • ―NPO指数を通して見えてきた地域格差―
    日下部 眞一
    原稿種別: 論文
    専門分野: 経済学
    2002 年 2 巻 2 号 p. 177-185
    発行日: 2002年
    公開日: 2003/04/23
    ジャーナル フリー
    従来使われているNPOの規模をはかる人口あたりのNPO数の指標としての課題を指摘して相対評価を可能にする新しい相対評価指数,“NPO指数”を考案した.この指数は回帰直線からの残差を標準化した回帰偏差値である.この“NPO指数”を用いて47都道府県のNPOの規模を比較検討した.認証NPO数の過去3時点における資料を用いて計算した“NPO指数”は,各都道府県の“総体としてのNPO力”または“NPOの規模”を表すことを確認した.そして,これらのNPO指数は,日本の地域間で“NPOの規模の格差”が生じていることを明らかにした.
  • 福重 元嗣
    原稿種別: 論文
    専門分野: 経済学
    2002 年 2 巻 2 号 p. 187-195
    発行日: 2002年
    公開日: 2003/04/23
    ジャーナル フリー
    NPO法人の認証数について,時間の逆数と都道府県ダミーを用いたトレンド・モデルをパネル・データに当てはめ,認証数の予測を行った.続いてトレンド・モデルでダミー変数として処理した部分について,都道府県の社会経済的な変数を説明変数として,その決定要因について重回帰分析を用いて検討した.以上の分析結果としては,予測に関しては,まだ3年分のデータしかないため,どのモデルを当てはめるかによって大きく予測値が異なり,今後とも検討が必要であることが明らかとなった.認証数の決定要因については,都道府県の規模に関する要因だけでなく,人口構成や所得要因なども認証数に対して影響を与えていることが明らかとなった.
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