-
Dong Xiao, 古閑 一憲, 山下 大輔, 徐 鉉雄, 板垣 奈穂, 白谷 正治
セッションID: 05-1P-05
発行日: 2015/09/10
公開日: 2018/02/16
会議録・要旨集
フリー
H content in a-C:H films prepared by H-assisted plasma CVD was measured by FTIR and HFS respectively. The infrared absorption bands of films drastically changes for the ion energy more than 75 eV, indicating the structural transition from polymer-like a-C:H (PLCH) for the ion energy less than 75 eV to diamond-like a-C:H (DLCH) for the ion energy more than 75 eV. The discrepancy of H content in DLCH between FTIR and HFS is due to the IR absorption cross section decreased by local-field effects. An empirical average IR absorption cross section for C-H stretching modes in DLCH is determined from the comparison between FTIR and HFS.
抄録全体を表示
-
鳥越 祥宏, 都甲 将, 毛屋 公孝, 山下 大輔, 徐 鉉雄, 板垣 奈穂, 古閑 一憲, 白谷 正治
セッションID: 05-1P-06
発行日: 2015/09/10
公開日: 2018/02/16
会議録・要旨集
フリー
光安定かつ高発電効率の水素化アモルファスシリコン(a-Si:H)太陽電池を実現するために,成膜領域へのマルチホロー放電プラズマの拡散に対する電極構造の影響を調べた.製膜領域へのプラズマ拡散を抑制するため,3種類の電極構造を比較した.それらは,構造1) 1mm厚の接地電極, 構造2) メッシュを装着した1mm厚の接地電極,構造3) 10mm厚グランド電極である.構造3),2),1)の順に製膜領域へのプラズマの拡散が抑制される.Si-H2結合量は,構造1)では13.48at.%,構造2)では2.19at.%,構造3) では1.23at.%である.以上のように,10mm厚グランド電極を用いると,製膜領域へのプラズマの拡散を最も抑制でき,膜中へのクラスタ取り込みが抑制されることが明らかになった.
抄録全体を表示
-
佐藤 雄樹, 佐野 祐馬, 島元 世秀
セッションID: 05-1P-07
発行日: 2015/09/10
公開日: 2018/02/16
会議録・要旨集
フリー
大気中の放電プラズマは大気汚染物の除去,滅菌など多岐にわたる分野で研究開発が行われており、日々技術が進歩している。コッククロフト・ウォルトン回路は原子や電子などの小さい粒子にエネルギーを与え、荷電粒子を加速する装置などに使用されている。スイッチにより電圧を制御して,DC-ACインバータの出力電圧をコッククロフト・ウォルトン回路に投入し,正極性の直流高電圧を生成した。本研究では,小型高電圧発生装置を作製し,密閉型針対平板電極系リアクター内の短ギャップ長による放電プラズマの基礎特性に関する実験を行った。印加電圧が約1kVでコロナ放電が開始し,コロナ電流は正の値で約0.01μAと負の値で約-0.17μAの脈動があった。
抄録全体を表示
-
鶴丸 拓也, 久壽米木 捷太, 工藤 章裕, 坂之下 朋大, 佐藤 晃弘, 若林 泰昂, 川崎 敏之
セッションID: 05-1P-09
発行日: 2015/09/10
公開日: 2018/02/16
会議録・要旨集
フリー
近年,大気圧プラズマジェットのバイオ分野への応用が注目されている。この場合,液体が関与するプラズマ化学反応メカニズムが重要であると言われている。本研究では活性酸素(ROS)と呈色反応を起こすゲル状試薬を用いて,プラズマジェットによって液底に輸送されるROSの分布,量について調べた。液底に輸送されたROSの検出に関する報告例はなく,本研究分野の発展に有益な結果が得られている。本発表では,酸素濃度,印加電圧,周波数などのプラズマジェットの発生条件が液底へのROS輸送に与える影響についての実験結果を報告する。
抄録全体を表示
-
天野 孝昭, Sarinont Thapanut, 内田 儀一郎, 川崎 敏之, 古閑 一憲, 白谷 正治
セッションID: 05-1P-10
発行日: 2015/09/10
公開日: 2018/02/16
会議録・要旨集
フリー
大気圧非平衡プラズマは,高密度の活性種やイオンを低温で発生でき,医学・農学分野の研究に多用されている.これらの応用において,プラズマから照射される活性種の照射量測定が重要である.従来法は高価な計測機器が必要であり,簡便な評価法が求められている.本発表では,プラズマ照射によるKI-デンプン水溶液の吸光度の変化と,ラジカルトラップ剤を用いたESR測定結果を比較し,簡便な評価法であるKI-デンプン水溶液の吸光度と活性種照射量に相関があることを報告する.
抄録全体を表示
-
堂園 大雅, 峰 大樹, 本郷 祐作, 迫田 達也, 溝口 則和, 櫛間 義幸
セッションID: 05-1P-12
発行日: 2015/09/10
公開日: 2018/02/16
会議録・要旨集
フリー
近年、医療・農業等の様々な分野において、プラズマを用いた殺菌技術が注目されており、研究・開発が積極的に行われている。我々は、誘電体に多孔質ガラス膜を利用した水中プラズマ発生装置を提案し、細孔内及び気泡内で放電を生成することにより、オゾンとともにOHラジカルを利用した促進酸化処理による青果物やカット野菜の殺菌技術の開発を目指している。本報では、本研究提案の水中プラズマ発生装置において、マンゴーに発生する炭疽病菌のプラズマ殺菌に対する耐性調査を目的に、殺菌試験を行った結果について述べる。試験条件として、プラズマ生成用の原料ガスに酸素ガスを使用し、評価方法にはD値及びCT値を採用した。
抄録全体を表示
-
富永 大, 田中 聡之, 村角 佳祐, 迫田 達也, 溝口 則和, 櫛間 義幸
セッションID: 05-1P-13
発行日: 2015/09/10
公開日: 2018/02/16
会議録・要旨集
フリー
宮崎県は農業が盛んであり、需要創出のための「フードビジネス」を推進すると共に農産物の輸出促進を図っている。しかし、大消費地から遠隔地であるため、鮮度保持のための出荷後の病害発生を如何に抑制するかが重要な課題となっている。我々は、放電プラズマにより生成されるオゾンやO、OHラジカル等の活性種を用いた殺菌技術の開発を目指している。本報では、宮崎県の特産物であるマンゴーから分離された炭疽病菌を供試して、オゾンガスの濃度を変化させた場合の殺菌効果を検討した。
抄録全体を表示
-
竹内 健太郎, 古川 達也, 福本 尚生, 伊藤 秀昭, 相知 政司, 溝上 大樹
セッションID: 06-1P-04
発行日: 2015/09/10
公開日: 2018/02/16
会議録・要旨集
フリー
近年、太陽光エネルギーに代表される再生可能エネルギー施設から発生する、高調波による高調波障害の報告が挙げられている。高調波障害の観測のため大規模な電力計測システムの普及が急がれているが、このシステムに使用する電力センサはいまだ研究段階のものが多い。筆者らの研究室では、高調波ならびに、電力状態計測可能な樹脂一体型電力センサを開発しており、今回研究室内に模擬配電線と模擬開閉器を用意し、その内部に樹脂一体型電力センサを配置し計測を行った。本報告では電力センサ内の電圧センサ部の電極の形状を変えることによって変化する電圧特性について述べる。
抄録全体を表示
-
間瀬 淳, 近木 祐一郎, 池地 弘行, 犬竹 正明, 伊藤 直樹, 福島 克, 王 小龍
セッションID: 06-1P-07
発行日: 2015/09/10
公開日: 2018/02/16
会議録・要旨集
フリー
マイクロ波で振幅変調された近赤外レーザレーダを用い、合成開口処理により被測定対象の二次元、三次元イメージングの実現を目的としている。レーザの変調周波数は電波法の規制に該当しないため、1-18 GHzの超広帯域変調が可能であり、反射光信号の解析を復調マイクロ波領域で行うことにより、マイクロ波レーダでは実現不可能な高空間分解が期待される。
抄録全体を表示
-
友池 絲子, 山崎 雄三, 松尾 一壽
セッションID: 06-1P-08
発行日: 2015/09/10
公開日: 2018/02/16
会議録・要旨集
フリー
インクジェット技術はパーソナルコンピュータの記録装置として研究開発がなされてきた。しかし近年、記録装置以外への応用が多種多様な分野で試みられている。 筆者らは、地球環境にやさしい技術として静電誘引形インクジェット方式を食品製造機器への応用を念頭に研究を行っている。現在、着色などに用いられる食用インクはスプレーノズルを用いて行われている。そのため対称物体に付着するインクより飛散して空間へと飛翔するインクが多い。新たな試みとして食用インクの着色方法として静電誘引形インクジェットを応用するものである。本稿では、ノズルヘッド部を構成する電極に付着する食用インクの振る舞いについて検討を行ったので報告する。
抄録全体を表示
-
江頭 大和, 友池 絲子, 山崎 雄三, 山内 直樹, 松尾 一壽
セッションID: 06-1P-09
発行日: 2015/09/10
公開日: 2018/02/16
会議録・要旨集
フリー
インクジェット技術は、主として記録紙を対象とするパーソナルコンピュータの記録装置(printer)として知られている。しかし近年、記録対象物体を菓子類などとする食品へ文字や画像の記録が試みられている。 筆者らは、インクジェット技術を食品製造機器分野への応用を念頭に研究を遂行している。一般に液体インクを用いるインクジェット方式は、ノズルや電極から構成されるノズルヘッド部の洗浄が必要である。その為にはノズル先端から記録対象物間の空間を飛翔する食用インク飛翔状態について知る必要がある。本稿では、食用インク飛翔の観測方法として光源にレーザ光を用いた観測結果について報告する。
抄録全体を表示
-
庭月野 翔大, 家永 貴史, 松尾 一壽
セッションID: 06-1P-10
発行日: 2015/09/10
公開日: 2018/02/16
会議録・要旨集
フリー
インクジェット技術に関する研究は太陽電池の作製やゴルフボールの印刷など様々な分野で研究がなされている。筆者らは、ロボットアームを用いて立体物にコーティングを行うための手段として、静電誘引形インクジェット方式を用いた。ロボットアームを用いて立体物の対象面に追従しつつコーティングを行うこと想定したとき、コーティング材の吐出方向が上になる場合が考えられる。静電誘引形インクジェット方式はコーティング材に電圧を印加し、電位差により吐出させるため、吐出方向に関係なくコーティングを行える可能性がある。本稿では、印加電圧やコーティング対象面の傾斜などを変化させて、上方向にコーティング材を吐出した際のコーティング結果の諸特性について述べる。
抄録全体を表示
-
今井 拓弥, 長川 裕耶, 横田 光広
セッションID: 07-1P-01
発行日: 2015/09/10
公開日: 2018/02/16
会議録・要旨集
フリー
無線通信端末の普及により、多様な環境下での通信が急増している。本報告では、簡易な屋内2次元モデルを構成し、壁の材質や窓の有無などの条件を変化させた場合の電波伝搬の様子について、FDTD法を用いて数値的に検討を行う。各部屋での電界分布を検討し、条件に対してどのように変化を受けているかを考察している。
抄録全体を表示
-
古石 大季, 江口 遼, 栗林 拓也, 市坪 信一, 表 英毅, 藤井 輝也
セッションID: 07-1P-02
発行日: 2015/09/10
公開日: 2018/02/16
会議録・要旨集
フリー
送受信間で見通しがある場合,電波の通る窓と,遮蔽する柱が交互に存在している部屋の建物侵入損失は,窓でおきる回折損失と柱でおきる回折損失の周波数特性を打ち消しあい,部屋全体で損失を平均すると周波数特性が小さくなることが分かっている.建物侵入損失の平均は窓の遮蔽率に依存して増減すると考えられる.このことを確かめるために九州工業大学内の講義室で測定を行った.
抄録全体を表示
-
江口 遼, 栗林 拓也, 古石 大季, 市坪 信一, 表 英毅, 藤井 輝也
セッションID: 07-1P-03
発行日: 2015/09/10
公開日: 2018/02/16
会議録・要旨集
フリー
屋外基地局のセル内に屋内基地局を設置した3次元セルを構成する際,ビルの屋内基地局と別のビルの屋内移動局(屋内-屋内)との干渉が問題となる.このため,この干渉の伝搬損失推定が重要となる.ビル間に見通しがない場合,屋内-屋内伝搬損失は,窓の外から別の窓の外までの伝搬損失と建物侵入損失の和で表すことができる.ここでは.建物侵入損失の入射角度特性の推定式を提案し、到来角度特性を明らかにする.
抄録全体を表示
-
栗栖 和也, 市坪 信一
セッションID: 07-1P-04
発行日: 2015/09/10
公開日: 2018/02/16
会議録・要旨集
フリー
本研究においては、150MHzと24GHz測定系を使用して縮尺1/160スケールモデルでの測定を行った。実測との比較や複数回の測定を行うことによって、測定のばらつきや誤差の原因を考察した。また、測定環境による影響も明らかにし、スケールモデル手法による測定に影響を与えない環境を考察した。
抄録全体を表示
-
大西 浩平, 高橋 宏之, 平原 麗夏, 冨里 繁, 秦 正治
セッションID: 07-1P-05
発行日: 2015/09/10
公開日: 2018/02/16
会議録・要旨集
フリー
市街地周辺の傾斜地でのエリア設計に関して,市街地伝搬損失推定式に基地局と傾斜地の相対的位置関係を補正に反映させる仰角補正法が提案されている.この方法では基地局が傾斜地を見上げる場合を対象としているが,見下ろす場合への適用性についても検討が始まっている.本検討では既に報告されている見下ろす場合の例と異なる傾斜地へ適用した場合と既報告との比較検討を行った.その結果,仰角補正法は基地局が傾斜地エリアを見下ろす場合においても5dB程度の誤差で適用できることが分かったので報告する.
抄録全体を表示
-
濱崎 大夢, 大倉 靖之, 大塚 信也
セッションID: 07-1P-06
発行日: 2015/09/10
公開日: 2018/02/16
会議録・要旨集
フリー
電力を安定に供給するため、高経年化が進んでいる電力ケーブルなどの電力機器の絶縁破壊を未然に防止することは重要である。このため的確な絶縁劣化診断や放射電磁波測定による位置標定技術が必要とされている。筆者らはこれまで電磁波発生源の標定位置を容易に理解し、且つ結果の妥当性を直ちに判断するため、電磁波放射源可視化装置の開発を行ってきた。そこで、本論文では、欠陥モデルを導入し、6kVXLPE電力ケーブルの接続部を対象として外部からの放射電磁波の測定を行い、放射電磁波特性の評価ならびに可視化試験を試みた。
抄録全体を表示
-
友枝 渉, 吉田 圭佑, 大塚 信也
セッションID: 07-1P-07
発行日: 2015/09/10
公開日: 2018/02/16
会議録・要旨集
フリー
筆者らはこれまで、UHF法の高度化の観点から、超広帯域のPD電流パルス波形の測定ができるSHF_PDPW装置を用いてSF6ガスや代替ガスあるいは絶縁油中のPD電流パルス波形を詳細に検討している。その結果、SF6ガスおよび鉱油中PD電流パルス波形は、数10psの急峻な立ち上がり時間を有する波形であることを明らかにしている。一方、PD電流パルス波形と放射電磁波の関係は不明な点もあり、その関係を理解することは適切な絶縁診断技術の確立につながる。そのため本論文では、PD電流パルス波形と放射電磁波の関係を、FDTD法を用いたシミュレーションの観点から比較検討した。
抄録全体を表示
-
麻生 舞妃, 丹生 直斗, 工藤 孝人
セッションID: 07-1P-08
発行日: 2015/09/10
公開日: 2018/02/16
会議録・要旨集
フリー
本研究では,電磁波逆散乱問題の解析に多周波散乱データを用いたContrast Source Inversion(CSI)法を適用する.CSI法とは,コントラストと解析領域内の全電界の積をコントラスト・ソースとして定義し,共役勾配法のアルゴリズムに基づいて,逆散乱問題を汎関数の最小化問題に帰着させる手法である.また,正則化法として,加算型(Additive Regularized)のTotal Variation 正則化法を適用する.本稿では,再構成結果の改善を目指し,正則化項に含まれる重み付けである正則化パラメータの値を設定する手法について数値的に検討している.具体的には,この値を反復回数及び汎関数の推移を考慮しながら変化させ,その効果について考察している.
抄録全体を表示
-
井上 昂大, 工藤 孝人, 花田 英輔
セッションID: 07-1P-09
発行日: 2015/09/10
公開日: 2018/02/16
会議録・要旨集
フリー
医療機関への無線通信技術の導入が進む一方で,電磁干渉や情報漏えいなどの問題が指摘されている.これらの問題は金属を用いた電磁波遮へいにより解決できるが,それでは必要な無線通信まで遮断してしまう.本稿では,周波数帯を選択し,帯域的な電磁波遮へいを実現させるため,誘電体ロッドを用いた正方格子フォトニック結晶構造に着目している.この構造物が持つバンドギャップをマイクロ波帯に適用し,異なる2つの周期構造を組み合わせて,無線LANの2つの周波数帯(2.4GHz帯および5.2GHz帯)の遮へい効果についてFinite-Difference Time-Domain(FDTD)法に基づく数値解析を行っている.
抄録全体を表示
-
榊原 昌太, 横田 光広
セッションID: 07-1P-10
発行日: 2015/09/10
公開日: 2018/02/16
会議録・要旨集
フリー
本報告では、人体を損失誘電体円柱と仮定し、屋外における自由空間を想定したモデルを対象としている。送信点と受信点を固定し、送受信間に点在する人体による遮蔽特性を数値的に検討をする。特に、送信点付近に複数の人体が存在する場合の遮蔽特性への影響について考察している。
抄録全体を表示
-
平川 貴啓, 南田 健, 松島 章
セッションID: 07-1P-11
発行日: 2015/09/10
公開日: 2018/02/16
会議録・要旨集
フリー
無限に周期構造をもつ有限幅の平板による電磁波散乱は電磁界理論における基本問題であり,近年では誘電性と磁性の両方をもつ一般の媒質の散乱体がニュストレム形アルゴリズムにより扱われた.ここでは一般化境界条件が効果的に使われている.本研究では同じ境界条件を用い,著者らが完全導体平板に適用してきた特異積分方程式法を一般の材料に拡張する.数値計算では光波を貴金属薄膜に入射させ,プラズモン共鳴吸収の発生を観測する.
抄録全体を表示
-
直理 優介, 松島 章, 山口 智仁
セッションID: 07-1P-12
発行日: 2015/09/10
公開日: 2018/02/16
会議録・要旨集
フリー
有限幅の平板による電磁波散乱は電磁界理論における基本問題である.近年では誘電性と磁性の両方をもつ一般の媒質の散乱体がニュストレム形アルゴリズムにより扱われた.本研究では一般化境界条件を用い,著者らが完全導体平板に適用してきた特異積分方程式法を一般の材料に拡張する.数値計算では光波を積層した貴金属薄膜に入射させ,プラズモン共鳴の発生を観測する.平板を積層させることで,光波を集光するレンズアンテナへの応用が期待される.
抄録全体を表示
-
久永 忠範, 郭 崇, 石井 貴士, 渕田 孝康
セッションID: 08-1P-01
発行日: 2015/09/10
公開日: 2018/02/16
会議録・要旨集
フリー
近年、ビッグデータやオープンデータの活用が推進され、国や地方自治体をはじめ多くの団体がオープンデータの活用に取り組んでいる。また、IPA(情報処理推進機構)による共通語彙基盤の策定が進めれており、日本語によるオープンデータやビッグデータの活用に注目が集まっている。しかしながら、現状のオープンデータの活用方法においては、特定のデータに偏ったアプリケーションであったり、名前空間に独自のURIを使用していたりと、広く様々なデータを活用するには至っていない。 そこで本研究では、現状で使用されている多くの独自な名前空間を共通名前空間に変換することにより、さまざまなオープンデータの統一的な活用法を提案する。
抄録全体を表示
-
本田 真也, 金子 邦彦
セッションID: 08-1P-02
発行日: 2015/09/10
公開日: 2018/02/16
会議録・要旨集
フリー
発表者は現在経路提案システムに取り組んでいる。ここでは出発地、目的地、経由地候補集合がそれぞれ1つ指定されると、出発地から候補集合内の経由地1つを経由して目的地に至る経路が探索される。この種の経路探索の手法として、地図上の各節が合計k回異なるk個の枝で現れるように構成された最短経路機を作成するk-SPT法が提案されてきた。発表者はk-SPT法は無向グラフと有向グラフが混在する場合に正常に動作しないという問題を見出した。そこで解決手法として、k-SPT法で使用されている隣接リストを拡張し、一方通行をそのまま記述した隣接リストと、反対方向に記述した隣接リストの2種類の隣接リストを組み合せるようにする。
抄録全体を表示
-
趙 俊傑, 金子 邦彦
セッションID: 08-1P-03
発行日: 2015/09/10
公開日: 2018/02/16
会議録・要旨集
フリー
音楽や映画は人々の生活の中で役立っている。音楽や映画を推薦する情報推薦 システムの重要度は高い。個々の音楽や映画に対して、不特定多数から寄せられた感想文やコメントなどの文字列と評価値の両方を手掛かりとして、まだ視聴していない視聴者に推薦を行う。このとき、個々の視聴者の嗜好も考慮される。発表者は、日々変化する人間の気持ちの状態に応じて、より良い感情や意欲を引き出せるような音楽や映画を推薦できる情報推薦システムの研究に取り組んでいる。ここでは、個々の利用者が、今の気持ちを文字列で表現する。これが、感情語データベースを用いて処理される。このことで、人間の気持ちの状態に応じた情報推薦ができるようになる。
抄録全体を表示
-
ケイ ギョウ, 金子 邦彦
セッションID: 08-1P-04
発行日: 2015/09/10
公開日: 2018/02/16
会議録・要旨集
フリー
近年、Bag-of-Features(BoF)というモデルが画像検索において広く用いられているが、SIFTやSURFのような局所特徴を利用するので、カラー情報を考慮しないし、時間がかかる。本研究では、BoFモデルを改善し、画像から照明の変化に影響を受けにくく高速に計算できるという特長があるLBPとカラー情報を完全に表示できるCLOGのような局所特徴を組み合わせる。その後、k-means手法によってN個のクラスタを探し、Sparse Codingによって特徴記述子と全部のVisual Wordのスパース係数を計算し、スパース係数のデータベースを作る。また、スパース係数を利用し、ユークリッド距離によって検索する手法を提案する。
抄録全体を表示
-
矢羽田 優輝, 奥村 勝
セッションID: 08-1P-05
発行日: 2015/09/10
公開日: 2018/02/16
会議録・要旨集
フリー
地層・岩石・地形・火山などの地質遺産を保全し,教育や観光に活用することで地域の発展を目指すジオパークでは,屋外展示が中心で,また保全の関係上,説明板の設置など情報提供方法が制限される.そこでスマートフォンによる情報提供も試みられているが,ジオパークの見どころを紹介するものが多い.本稿では現地訪問時の機能を重視したガイドアプリケーションを開発した.地質遺産の紹介に加え,現地への誘導や,体験誘導のためのスタンプラリー,SNS連携を利用した情報共有,ジオパークへのフィードバックなどの機能を実装し,訪問者の体験価値向上だけでなく,訪問者からの情報提供をジオパークの保全活動に役立てる仕組みを目指す.
抄録全体を表示
-
三浦 理, 西野 浩明, 賀川 経夫
セッションID: 08-1P-06
発行日: 2015/09/10
公開日: 2018/02/16
会議録・要旨集
フリー
イラスト制作で用いられるツールの多くは,作品制作に必要な機能が充実しているものの,デザイン面からユーザを支援する機能は不十分である.例えば,イラストの配色で作品の印象を表現する場合,膨大な色の組合せとその配置の中から,ユーザ自身が試行錯誤で理想の配色パターンを発見する必要がある.また,ユーザの好みによる使用色の偏りから,イラストの印象がワンパターンになる問題もある.本稿では,色相,彩度,輝度の3つの色彩情報の組合せから,配色案を作成してユーザへ提案する方法について述べる.色彩情報を変化させ,多様な配色案を作成・提示することで,配色デザイン時のユーザの迷いや印象のワンパターン化を解消できる.
抄録全体を表示
-
上野 健太郎, 白濱 成希, 秋本 高明
セッションID: 08-1P-07
発行日: 2015/09/10
公開日: 2018/02/16
会議録・要旨集
フリー
商品にマスコットキャラクターを設定し,付加価値を付けることで販売促進を図る手法をマスコットキャラクター戦略という.本研究では対象の商品に対応するマスコットキャラクターを自動生成するシステムの改善を行った.このシステムではキャラクターを髪型や表情などのいくつかの要素に分割し,それぞれの要素をルールに従って決定することで,商品に合わせたキャラクターを自動生成している.各要素の決定にファジィ推論を用いることで人間の感性という定量的でないデータを生成結果に反映させている.この論文では対象の商品を林檎としているが,他の商品に応用することも可能である.このシステムの有用性は10名の被験者による実験で示した.
抄録全体を表示
-
杉本 尚之, 松崎 隆哲
セッションID: 08-1P-08
発行日: 2015/09/10
公開日: 2018/02/16
会議録・要旨集
フリー
近年、音声信号処理技術の高機能化に伴い、ソフトウェアでの逐次処理による実時間処理が困難となっています。そこで、私の所属している研究室では、FPGA実験ボードを用いた音声信号処理アルゴリズムの並列ハードウェア化による、実時間処理の可能性を検討しています。現在は、FPGA実験ボード上のオーディオコーデックを用いて音声信号をA/D・D/A変換した際に生じる音声信号の遅延に関して、オーディオコーデックの動作解析を行っています。 本発表では、FPGA実験ボード上のオーディオコーデックの動作解析と、音声信号の遅延について報告します。
抄録全体を表示
-
重住 禎彦, 松崎 隆哲
セッションID: 08-1P-09
発行日: 2015/09/10
公開日: 2018/02/16
会議録・要旨集
フリー
一般的にセンサを利用した制御システムは、安定した電源を用いた動作を前提としてシステムの構築を行っている。そのため電気インフラ設備が充実していない地域では、システムの運用に安定した電源の利用を前提にできない。また、電源に再生可能エネルギーを利用する場合は、センサ制御システムは安定した電源供給を実現するための工夫が必要となる。本研究では、太陽光発電による電源で動作するセンサを用いた制御システムの構築を目指す。
抄録全体を表示
-
續 諒人, 古川 達也, 福本 尚生, 伊藤 秀昭, 相知 政司, 森田 佐知子
セッションID: 08-1P-10
発行日: 2015/09/10
公開日: 2018/02/16
会議録・要旨集
フリー
佐賀大学では就職活動において,会社説明会の受付と企業情報の管理を会社説明会受付管理システムによって行ってきた。このシステムは,データベースを利用したWeb上での情報の閲覧や編集が可能であり,合同会社説明会の登録と予約に利用されてきた。しかし,使用されているソフトウェアが古く,アクセスが集中すると動作が止まってしまうなどの不具合があった。そこで,本研究では開発環境を刷新し,データベース には動作が軽快かつ高速なSQLiteを,Webページの作成にはPHPを用い,さらに佐賀大学卒業生の採用実績の情報を追加,その実績に基づいて優先的に表示するなどの改良を加えてゆき,従前の合同会社説明会企業受付システムを大幅に改編した。
抄録全体を表示
-
丸田 要, 永井 秀利, 中村 貞吾
セッションID: 10-1P-01
発行日: 2015/09/10
公開日: 2018/02/16
会議録・要旨集
フリー
文書集合を効率良く整理・検索する手法の一つとして検索結果をクラスタリングする手法がある.しかし,ユーザの望む分類でなければ見当違いのカテゴリを探してしまうため,効率的に目的の文書を探す事ができない.さらに,ユーザの望む分類を行う際,分類を行うユーザの目的・観点により分類結果が異なってしまう.特にマルチラベル文書と呼ばれるデータは複数のクラスに属し,クラス間の類似度が高い場合が多いため多少の観点の違いにより分類結果が変わり易い.そこで,文書分類例から観点を抽出し,その観点情報を行列分解による文書分類に反映させることでユーザの望む分類を目指す.本論文では抽出手法と分類手法を複数提案し比較検証する.
抄録全体を表示
-
蓑代 成功, 永井 秀利, 中村 貞吾
セッションID: 10-1P-02
発行日: 2015/09/10
公開日: 2018/02/16
会議録・要旨集
フリー
現在、2人零和完全情報ゲームは研究が進んでおり、将棋においては人間のトッププレイヤと同等のレベルにまでなっている。しかし、多人数零和不完全情報ゲームである麻雀は、将棋ほど進んではいない。この原因の一つに、麻雀が不完全情報ゲームであることが挙げられる。これから引く牌と相手の持っている牌が公開情報ではなく非公開情報であるため、自分が何の牌を切るのが最適かということや、特定のタイミングで鳴きなどのアクションを行うのが適切かどうか分からない。そこで本論文では、不確定な情報やプレイヤの行動をランダムに決定し、行動の良さを推定できるモンテカルロ木探索を用いて麻雀の早上がりを目指すAIを作成する。
抄録全体を表示
-
石田 竹至, 中村 貞吾
セッションID: 10-1P-03
発行日: 2015/09/10
公開日: 2018/02/16
会議録・要旨集
フリー
モンテカルロ木探索は囲碁などのゲームにおいて優れた探索手法であるが,探索に合流が発生する攻め合いなどの局面では強さを発揮しづらい.通常のモンテカルロ木探索プログラムでは合流による同じ局面を別々に扱ってしまうために,一度探索したゲーム木を再度探索することで無駄が生じてしまう.本研究では,モンテカルロ木探索プログラムに合流検知を実装することで探索効率を向上させ,攻め合い局面に対しての探索の改善を行う.
抄録全体を表示
-
古野 雅大, 永井 秀利, 中村 貞吾
セッションID: 10-1P-04
発行日: 2015/09/10
公開日: 2018/02/16
会議録・要旨集
フリー
囲碁ではどこに打つかの選択肢が他のボードゲームと比較すると多く,どこに打っていいかが分からなくなるため難しいとされている.初心者が囲碁を学んだとしても,その難しさから上達できずに囲碁をやめていく人が多い.学習支援方法としては,詰碁に対する支援や実際に対局を手助けする方法などが考えられる.しかし,詰碁が解けるようになったからといって実際に対局が行えるほど上達しているとは限らない.そこで対局を手助けする方法として,どこに打つかを選択できるようにヒントを教えるものや具体的な着手を教えるという支援が考えられる.対局中に行える支援を中心として学習支援システムを作成し、実際に利用してもらい評価を行う.
抄録全体を表示
-
佐藤 誠, 永井 秀利, 中村 貞吾
セッションID: 10-1P-05
発行日: 2015/09/10
公開日: 2018/02/16
会議録・要旨集
フリー
ターン制ストラテジーゲームは、同一手番で複数回の行動が可能であり、ルールが複雑なことも多くゲーム木に表すのが難しい。そのためAIの構築も難しく開発コストも高くなってしまう。このようなターン制ストラテジーゲームにおいて、人間プレイヤのプレイログから学習することでAIキャラクタの行動ルールを自動的に生成する手法の提案を行う。行動ルールを自動生成できるようにすることで開発コストの削減などの活用を目指す。
抄録全体を表示
-
高山 直人, 松前 進
セッションID: 10-1P-06
発行日: 2015/09/10
公開日: 2018/02/16
会議録・要旨集
フリー
対戦型ゲームにおけるAIは,考え得る行動パターン全てに対して,用意された複数の評価関数による評価値をそれぞれ計算し,それらの値を総合的に加味して,次に取るべき行動を選択する.評価関数に付与された重みパラメータによってAIの振る舞いが変化するため,このパラメータのチューニングは重要である.本研究では,その重みパラメータを,機械学習を利用してチューニングすることを試みた.ここでは,落下型パズルゲームの一つである「ぷよぷよ」を用いて,プレイヤーを教師とした機械学習を通してAIの重みパラメータをチューニングし,AIの振る舞いがどのように変化するのかを考察した.
抄録全体を表示
-
坂本 朋鴻, 永井 秀利, 中村 貞吾
セッションID: 10-1P-07
発行日: 2015/09/10
公開日: 2018/02/16
会議録・要旨集
フリー
イベント情報サイトなどの情報源は,主に過去の大規模なイベントに関する情報を手に入れるために用いられる.そのため,小規模なイベントの情報を手に入れるための情報源が新たに必要である.本論文では,twitterからのイベントに関する情報抽出手法について提案する.イベントに関するツイートは時空間で密集して発信されるため,ツイートの集合に対して時空間クラスタリングを行う.出来たクラスタの中で,同じイベントに関する内容で構成されているクラスタ同士はクラスタの統合を行う.そのようにして出来たクラスタからイベントの開催時間,開催場所,イベントの内容に関する情報の抽出を行う.
抄録全体を表示
-
和田 貴映, 永井 秀利, 中村 貞吾
セッションID: 10-1P-08
発行日: 2015/09/10
公開日: 2018/02/16
会議録・要旨集
フリー
文書検索において,ユーザの検索を支援する検索システムの一つとして,一度検索された結果をユーザが自身の検索要求に適合しているか判定し,判定情報をもとに検索結果を改善していく適合フィードバックという手法がある.代表的な適合フィードバック手法であるRocchioの手法における問題点の改良法として,不適合文書の情報のみを用いた手法を提案した.提案手法による評価実験を行なった結果,検索結果の上位にある文書の内容によっては,提案手法による検索結果の改善が見られない場合があると分かった.そのような場合について,不適合文書同士の類似度を用いた対策を行い,検索結果を改善する手法を提案する.
抄録全体を表示
-
呉 沢臣, 伊東 栄典, 廣川 佐千男
セッションID: 10-1P-09
発行日: 2015/09/10
公開日: 2018/02/16
会議録・要旨集
フリー
学術論文では独自性も重要である。独自性を重要視する論文では,新しい発見や新しい理論,新たな観点を記述することが望ましい。また,研究分野への投資が有効に働いているかを評価するには,独自性のある論文が多いことが望ましい。我々は,学術論文の多様性について,時系列での分析を行っている。本研究では,情報エントロピーを援用した多様性評価尺度を提案し,その値を時系列で分析した結果を報告する。また,文書を単語ベクトルで代表し,それを用いて類似度を計算し,時系列で類似度の変化を見た結果も報告する。
抄録全体を表示
-
林 驍, 伊東 栄典
セッションID: 10-1P-10
発行日: 2015/09/10
公開日: 2018/02/16
会議録・要旨集
フリー
ECサイトにおいて,消費者による商品レビューは,商品購入時の判断に有用である。宣伝広告では売り手の意思が入るのに対し,レビューは商品を購入した客の正直な感想であるため信用でき,そのため商品購入の際の重要な判断材料になる。近年,レビューで売り手側の意思が入った宣伝や販売促進である「やらせ」や「ステマ」が発生している。また,商品評価ではない販売会社への誹謗中傷の文章がレビュー欄に記載される場合がある。我々は商品レビューのノイズ除去手法について研究している。今回の論文では,楽天市場における商品レビューを対象に,レビュー文の内容特徴や,投稿行為の特徴を分析した。その結果を報告する。
抄録全体を表示
-
本田 優也, 伊東 栄典
セッションID: 10-1P-11
発行日: 2015/09/10
公開日: 2018/02/16
会議録・要旨集
フリー
近年CGMやUGCと呼ばれるコンテンツ投稿サイトが人気である。CGMサイトのコンテンツのほとんどは他愛の無いものであるが,一部には従来メディアで提供されていた元の同程度の品質を持つものもある。開始初期には多様なコンテンツが存在していたものの,現在のCGMサイトではコンテンツ多様性喪失が問題になっている。例えばニコニコ動画に投稿される楽曲の上位100位のうち90%かボーカロイド音楽である。同様に「小説家になろう」でも上位100位の多くが異世界転生ものになっており,多様性が喪失している。本研究では,小説家になろうを対象に,小説のキーワードの多様性を定量的に評価する。評価手法および結果について報告する。
抄録全体を表示
-
久保 永, 山下 貴範, Brendan Flanagan, 若田 好文, 中島 直樹, 副島 秀久, 廣川 佐千男
セッションID: 10-1P-12
発行日: 2015/09/10
公開日: 2018/02/16
会議録・要旨集
フリー
診療の電子化が進み、医療データの分析や解析の重要性が増しており、医療の質向上や効率化に期待されている。電子医療データには構造化数値データや非構造化テキストデータが含まれる。構造化数値データの分析環境は整備されてきているが、非構造化テキストデータに対しては、発展途上である。本稿では、済生会熊本病院における大腿骨近位部骨折術の診療記録に対して、SVM(support vector machine)を適用し、長期在院患者を特徴付けるキーワードをPOMRのSOAP形式毎に抽出し、項目別に占める割合を算出した。キーワードの重要度を3つの指標で評価を行った結果、検査項目や客観的事項を記載しているObjective項目が高い割合を占めた。
抄録全体を表示
-
足立 裕介, 廣川 佐千男, 山下 貴範, Brendan Flanagan, 副島 秀久
セッションID: 10-1P-13
発行日: 2015/09/10
公開日: 2018/02/16
会議録・要旨集
フリー
医療データの分析は、医療の質向上のために重要な役割を担っている。しかし、データの大部分を占めるカルテや手術記録などの非構造化データの分析はまだ発展途上である。本稿では、済生会熊本病院における大腿骨近位部骨折術の診療記録に対して代表的な機械学習手法であるSVMと決定木を適用して、手術後の在院が長期化している患者を判定し、その推定性能を比較した。また、手法ごとに判定に用いた単語をスコア化することで、それぞれの手法において判定に重要とされた単語の差異を検討した。結果として、推定性能はSVMが上回った。重要語については差異がみられる部分があった。
抄録全体を表示
-
井田 舜, 庄山 正仁, 山下 友文
セッションID: 12-1P-01
発行日: 2015/09/10
公開日: 2018/02/16
会議録・要旨集
フリー
近年,顧客要望および環境問題の観点から,電子機器にはますますの小型軽量化・省エネルギー化が求められている.また,OA機器ではTEC値によって消費電力が可視化され,TEC値の低減が課題となっている.TEC値の低減には,電源システムにおいては省エネモード(0.5W程度)から定格モード(数百W程度)までの広範囲の負荷に対する高効率化が必要である.そのために従来は省エネモード用と定格モード用の複数電源を採用するなど省エネとコストとの両立で苦慮している.本報告ではサージエネルギー回生形2石電源を採用することで,1コンバータでTEC値の改善を試み、TEC値を用いた性能評価で優位性を示した.
抄録全体を表示
-
張 春旭, 梅 杰, 篠原 尋史, 吉原 務
セッションID: 12-1P-02
発行日: 2015/09/10
公開日: 2018/02/16
会議録・要旨集
フリー
An output capacitor-less low dropout regulator with three quick-responding (QR) loops is implemented in 0.18 um CMOS technology. The proposed capacitor-less LDO has high stability for a current load from 0 to 100 mA and a capacitor load of 100 pF while the dropout voltage is 200 mV. The line regulation is 0.95 mV/V and the load regulation is 20 uV/mA. The quick-responding loops can effectively reduce the overshoot and undershoot. When the load current switch between 0 and 100 mA with 1 us edge time, the maximum overshoot and undershoot are 36.13 mV and 36.81 mV under a 1.2 V supply voltage. And setting time is about 1.8 us.
抄録全体を表示
-
益田 翔太, 庄山 正仁
セッションID: 12-1P-03
発行日: 2015/09/10
公開日: 2018/02/16
会議録・要旨集
フリー
現在、広くACモータは使用されており、これを駆動するためにインバータは用いられている。しかし、インバータはスイッチングをするため、電流ノイズが発生してしまう。電流ノイズの中には、主回路からグランドを通って他の電子機器に影響を与えるコモンモードノイズが存在する。今回は、電流キャンセル手法を用いてコモンモードノイズの低減を検討した。この手法は、トランスで作り出した逆位相のノイズ電流により、ノイズ電流を打ち消すものである。実験で検討したところ、実際にコモンモードノイズを低減することができたため、この手法はノイズ対策に効果があると言える。
抄録全体を表示