-
渕 裕樹, 原田 翔太, 小迫 雅裕, 匹田 政幸, 五十嵐 威史, 加治 亘章
セッションID: 07-1A-06
発行日: 2017/09/19
公開日: 2019/06/29
会議録・要旨集
フリー
フラーレンは,医薬品から電池のドナー材料といった広い分野で応用されている。加えて,低電気伝導性や良好な熱安定性を有しており,絶縁材料への添加剤としても有望である可能性がある。筆者らはこれまで,エポキシにナノサイズのフラーレンを少量添加することで,絶縁破壊電圧が向上することを報告している。本稿では,同電圧向上のメカニズム解明のため,密度汎関数理論に基づく量子化学計算によるアプローチから,エポキシ/フラーレン複合材のトラップサイト推定を検討したので報告する。
抄録全体を表示
-
名生 一貴, 中野 道彦, 末廣 純也, 岩谷 忠彦, 石田 康之
セッションID: 07-1A-07
発行日: 2017/09/19
公開日: 2019/06/29
会議録・要旨集
フリー
近年、電子部品の小型化、高性能化に伴った発熱を効率よく放熱するために、サーマルマネジメント材料が必要とされている。サーマルマネジメント材料として、高い熱伝導性と電気絶縁性をもつ窒化物フィラーをポリマーに添加して電気絶縁性を保ったまま熱特性を向上させた複合材料の研究が行われている。筆者らは、静電配向法によるカーボンナノチューブコンポジットの電気伝導特性向上に関する一連の研究を実施してきた。本研究では、同手法を窒化ホウ素(BN)ナノコンポジットに適用し、窒化ホウ素複合材料の熱拡散率に及ぼす静電配向の影響を調査した。
抄録全体を表示
-
松崎 陽平, 西嵜 照和, Edarati Kaveh, 李 昇原, 堀田 善治, 阿久根 忠博, 坂本 進洋, 野島 勉, 井口 敏, 佐 ...
セッションID: 07-1A-08
発行日: 2017/09/19
公開日: 2019/06/29
会議録・要旨集
フリー
バルク状金属に巨大ひずみ加工を行うことで,結晶粒がナノスケールまで微細化されたバルクナノメタルを作製できる.これまで,NbやVのバルクナノメタルの超伝導特性を調べてきた.本研究では,第1種超伝導体であるTaに着目し,巨大ひずみ加工によって導入される欠陥やナノ構造が超伝導状態に与える影響を調べるために,電気抵抗と磁化を測定した.初期磁化特性の測定結果より,バルクナノメタル化したTaでは,不純物添加や合金化によらず第1種超伝導体から第2種超伝導体へ移り変わることが分かった.また,加工によって上部臨界磁場Hc2や臨界電流密度Jcが上昇することが分かった.これらの超伝導磁気特性の変化について議論する.
抄録全体を表示
-
入江 康太, 高藤 佳嗣, 笹山 瑛由, 吉田 敬, 圓福 敬二
セッションID: 07-1A-09
発行日: 2017/09/19
公開日: 2019/06/29
会議録・要旨集
フリー
本研究では、SQUIDと磁気マーカーを用いた高感度な磁気的免疫検査法の開発を行っている。今回、未結合マーカーの凝集という従来の問題においてサンプル作製工程における凝集の評価のため、マーカー溶液作成直後と磁場中結合反応、励起磁界印加、分散処理という一連の工程を行った後での粒子径分布の比較を行った。その結果、サンプル作製時の一連の工程が未結合マーカーの凝集に大きく寄与していることが分かった。 次に未結合マーカーの凝集の抑制のため、磁気マーカー濃度と磁場中結合反応の反応時間の最適化を行った。
抄録全体を表示
-
吉田 悠次郎, 山下 重弥, 松尾 政明, 笹山 瑛由, 圓福 敬二
セッションID: 07-1A-10
発行日: 2017/09/19
公開日: 2019/06/29
会議録・要旨集
フリー
電流を非接触で計測する方法として、電流によって発生する磁界を測定する方法がある。室温または高周波用の電流センサは種々開発されているが、低温で動作する低周波用の電流センサは少ない。そこで、本研究では、その開発を目指して、フラックスゲート型の電流センサを試作した。第一歩として室温での性能を評価し、このセンサにより低周波のコイル電流を高感度に計測できることを示した。
抄録全体を表示
-
吉村 航, 田中 諒, 笹山 瑛由, 松尾 政晃, 圓福 敬二
セッションID: 07-1A-11
発行日: 2017/09/19
公開日: 2019/06/29
会議録・要旨集
フリー
これまで,低周波で渦電流探傷法を適用するため,励磁および検出コイルに高温超伝導コイルを用いる方法が提案されている。そのコイルの寸法や巻数等を最適化して高感度化を図れば,コイルと検査対象物との距離(リフトオフ)が大きい場合でも板厚を計測できる可能性がある。そこで本研究では,高リフトオフでの板厚計測に向けて,HTSコイルの巻数が計測感度に与える影響を実験および有限要素法によるシミュレーションで検討した。その結果、巻数を増やすことで感度の向上を図ることができ、高リフトオフの測定や,表皮効果を小さくするための低周波での測定など,取得信号が小さくなってしまう測定にも対応することが可能であると確認できた。
抄録全体を表示
-
杉山 孝一, 八野 知博
セッションID: 08-1A-01
発行日: 2017/09/19
公開日: 2019/06/29
会議録・要旨集
フリー
時間と共に変化する非線形システムのモデリングでは、精度良いオンライン同定法の開発が必要である。そこで本稿では、ノンパラメトリックモデルであるガウシャンプロセス(GP)モデルを用いた移動窓型オンライン同定法を提案する。GPモデルにおける平均関数のパラメータと共分散関数のハイパーパラメータは、それぞれ逐次最小二乗法とFireflyアルゴリズムを用いて求める。時間変化する電力系統を対象とした同定シミュレーション実験を行い、本手法の有効性を確認した。
抄録全体を表示
-
宮崎 貴志, 八野 知博
セッションID: 08-1A-02
発行日: 2017/09/19
公開日: 2019/06/29
会議録・要旨集
フリー
現代社会において電気エネルギーへの依存度は増加しており、いかに効率良く電力を供給できるかが課題となっている。本稿ではPSO調整型のガウシャンプロセス(GP)モデルに基づく短期電力需要予測を提案する。ニューラルネットワークやRBFモデルなど従来の予測法と比べ、GPモデルは決定すべきパラメータ数が少なく、予測値のみならずその信頼性の尺度までも与えることができる。九州地区を対象とした予測シミュレーションにより、本手法の有効性を確認した。
抄録全体を表示
-
永島 好浩, 松田 吉隆, 後藤 聡, 杉 剛直, 森崎 敬史, 安永 健, 池上 康之
セッションID: 08-1A-03
発行日: 2017/09/19
公開日: 2019/06/29
会議録・要旨集
フリー
世界的な人口増加,産業の発達に伴う水不足に対処するためには,海水淡水化技術が重要となる.海水淡水化技術の一つである蒸発法は,海水に含まれる物質と水の蒸気圧の違いを利用して水のみを蒸発させて取り出す手法である.これに関して,佐賀大学海洋エネルギー研究センターには,スプレーフラッシュ蒸発式海水淡水化システムの実験プラントが設置されている.その実験プラントにおいては,補助凝縮器に貯まる淡水の水位制御がプラントの安定稼働に重要である.本研究では,スプレーフラッシュ蒸発式海水淡水化システムの補助凝縮器淡水水位制御を目的とした,淡水水位モデルを構築する.
抄録全体を表示
-
上田 倫也, 大塚 弘文
セッションID: 08-1A-04
発行日: 2017/09/19
公開日: 2019/06/29
会議録・要旨集
フリー
建設機械,宇宙用ロボットアームのような大型のマニピュレータを人が直感的に操作するためのインタフェースとして,バイラテラル制御のマスタスレーブシステムが有効であるとされている.その制御性能の実験評価はスレーブシステムのスケールが巨大となることから実験室内では困難となる.そこで本研究では,マスタシステムは実機で構成し,スレーブシステムはコンピュータ内部にシミュレータにより構成するHILS(Human In the Loop System)環境での実験システムを構築した.これを用いて力順送型バイラテラル制御の有効性を検証した実験結果について報告する.また,提案実験システムの実時間制御システム化をRTミドルウェアを用いて構築する手法についても報告する.
抄録全体を表示
-
長堂 勤
セッションID: 08-1A-05
発行日: 2017/09/19
公開日: 2019/06/29
会議録・要旨集
フリー
制御対象の構造的摂動に対し,閉ループ系の安定性や制御性能に一定の保証を与えるμ設計法がある。その設計においては摂動や性能指標を表すための周波数重み関数を付加した一般化プラントが用いられ、また構造的摂動および制御性能を考慮するために,スケーリング行列が追加される。結果得られる制御器は高次元なものとなり,実装するにあたっては低次元化が必要となる。制御器の低次元化においては、制御系設計により得られた特性を考慮することが重要である。そこで本報告では、周波数重みのみならずスケーリング行列および制御器を含めたリカッチ方程式を構成し、その解をブロック平衡実現することで低次元化を図る手法を提案する。
抄録全体を表示
-
佐藤 孝彦, 脇迫 仁
セッションID: 08-1A-06
発行日: 2017/09/19
公開日: 2019/06/29
会議録・要旨集
フリー
本研究の目的は、半導体、電子部品の外観検査を阻害する予期せぬ異常を検査画像から検出することである。外観検査装置による自動の外観検査では、装置に搭載された照明の故障やカメラの故障、吸着ノズルの故障等による予期せぬ異常により、製品の特徴部分を正常に読み取れず、検査に悪影響を及ぼす状況が発生する可能性がある。そこで,画像に発生する異常を外観検査前に検出することで検査過程を高効率化することができる。本稿ではこの検査画像の予期せぬ異常に対応するために,複数枚の画像から撮った基準画像と検査画像の比較による検出法について提案する。
抄録全体を表示
-
鴨田 将一, 徳益 昂, 大塚 信也, 西 孝裕樹
セッションID: 08-1A-09
発行日: 2017/09/19
公開日: 2019/06/29
会議録・要旨集
フリー
筆者らはこれまで耐雷技術開発の一環として、航空機の国際規格であるSAEARP5416の発火性混合ガス試験法および写真撮影法に加え、雷撃試験におけるスパーク現象を光学測定技術により検出、評価を行っている。これまで200uJ標準光装置を用いてデジタルカメラでの発光像および、光電子増倍管(PMT)で 発光強度波形を観測し、ボルテージスパークの検出・評価を行ってきた。一方で、これらのボルテージスパーク発光像においてデジタルカメラで計測する場合、RGB強度分布の距離依存性が不明であった。本論文では、ImageJを用いた画像処理解析によってスパーク発光を単純化した模擬光源画像のRGB強度分布の距離依存性を検討した。
抄録全体を表示
-
山崎 直人
セッションID: 08-1A-10
発行日: 2017/09/19
公開日: 2019/06/29
会議録・要旨集
フリー
現在の産業において、リサイクルは重要な課題となっている。中でもプラスチックは、原料の殆どが石油であるため効果的なリサイクルが求められている。しかし、リサイクルの為には、種類毎に正確に判定・選別する手法が必要である。先行研究では、ラマン分光法を用いた同定手法が提案された。しかし、ノイズの影響を受け、黒色プラスチックの判別精度が低いという問題が挙げられている。本研究では、非線形演算であるモルフォロジーを用いてラマンスペクトルを解析する。モルフォロジーは、線形手法では取り除けないインパルス応答等を取り除く事が出来、クラスタリング等を用いて信号の特徴量を抽出する事で、判別精度を向上出来ると考えられる。
抄録全体を表示
-
大田 有夏, 山田 親稔, 宮城 桂, 池松 真也
セッションID: 08-1A-11
発行日: 2017/09/19
公開日: 2019/06/29
会議録・要旨集
フリー
様々な医薬、化粧品の開発において臨床研究の前段階として動物実験は必要不可欠となっている。その中でもマウスは最小クラスの哺乳類であり、尚且つ繁殖力も高いことから動物実験において数多く用いられている。効果の調査を行う上でマウスの体組成の変化を測定することは重要な項目となる。しかし、マウスの体組成はX線などを用いることにより精密に評価できるが、いずれも高価な機材が必要となる。また、安価に測定するにはマウスを死亡させる必要がある。そこで、様々な周波数の微弱な電流をマウスに流すことで電気伝導度を測定し、推定式を導くことでより安価で簡易的な体組成の予測を行う。
抄録全体を表示
-
Sope Devi Rahmah, 藤尾 光彦
セッションID: 09-1A-01
発行日: 2017/09/19
公開日: 2019/06/29
会議録・要旨集
フリー
Electricity Prepaid is a new customer service of Indonesian national electric company PLN. In CRM, it is said that analyzing the customer’s behavior is the most efficient way to enhance their satisfaction. In this research, we apply Fuzzy c-Means (FCM) algorithm to the house hold customer data of PLN to cluster the customer behavior. We employ XB index to validate the clustering result. As a result, we conclude that attributes of household customer are more accurate if they are clustered into 4 clusters, while in number of family member attribute is more accurate if clustered into 5 clusters.
抄録全体を表示
-
Liang Jun, Honda Takuma, Goto Tomoya, Sonoda Kotaro, Fukuoka Junya, Ki ...
セッションID: 09-1A-02
発行日: 2017/09/19
公開日: 2019/06/29
会議録・要旨集
フリー
Region of lymphoid follicles were extracted from digital pathology images based on the color and shape of the each part.After the normalization of brightness of the dyed parts in the image, the accuracy was improved.
抄録全体を表示
-
Nakamura Masashi, Ikebe Minoru, Yoshizaki Koichi, Yoshida Kazuyuki
セッションID: 09-1A-03
発行日: 2017/09/19
公開日: 2019/06/29
会議録・要旨集
フリー
Bot acquires a C and C server's IP address from an FQDN using DNS protocol. A Domain blacklist bans name resolution of C and C server on a cache DNS server. Moreover, it is possible to prevent communication between bot and C and C server. Several bots avoid domain blacklist using random FQDN such as DGA. However, DGA generates a large number of DNS queries. Almost queries will return NXDomain answers. Therefore, we analyze the number of NXDomain answers per IP address at regular intervals. As a result, we found abnormal clients. The client has been generating many queries that look like a DGA.
抄録全体を表示
-
清水 大, 原槙 稔幸, 賀川 経夫, 西野 浩明
セッションID: 09-1A-04
発行日: 2017/09/19
公開日: 2019/06/29
会議録・要旨集
フリー
When a failure occurs in the wireless network, an administrator should investigate communication devices and terminals of his managing area for identifying a cause of the problem. The time and cost of his efforts to solve the problem significantly increase depending on the scale of the network.We propose a method for visualizing the wireless communication situation based on observing signal strength. Multiple observing terminals directly send the results to an administrator’s mobile device, so the proposed system allows him to check the overall status and quickly deal with problems.
抄録全体を表示
-
Phomkeona Sanouphab, Okamura Koji, Ban Yoshitatsu
セッションID: 09-1A-05
発行日: 2017/09/19
公開日: 2019/06/29
会議録・要旨集
フリー
A zero-day malware that is impossible for machine detection. To protect and assist the victims, it must be investigated and analyzed in details by cyber security experts. In medical case, when researchers operate a real virus analysis, to protect themselves from virus infected, not only technical knowledge but at least a safety infrastructure such as a quarantine zone and good analyzing tools are required. Thus, in this paper, we establish a first step of malware investigation procedure by implement a safety environment for gathering suspicious emails.
抄録全体を表示
-
広川 二郎, Kim Dong-Hun, 若狭 政啓, 西森 健太郎
セッションID: 10-1A-01
発行日: 2017/09/19
公開日: 2019/06/29
会議録・要旨集
フリー
ショートスロット2面結合器を重要構成要素とする64入力64出力2次元ビーム切替一体中空導波管バトラーマトリックスを19.5GHz帯で設計した。大きさは5.6波長×4.8波長×25.8波長である。64出力ビームにより,半球領域の39.5%をカバーした。試作で使用するアルミ合金6061の基準導電率を考慮した導体損は全体で0.37dBと小さく,それを含めた挿入損失は2.17dBである。
抄録全体を表示
-
西山 英輔, 豊田 一彦
セッションID: 10-1A-02
発行日: 2017/09/19
公開日: 2019/06/29
会議録・要旨集
フリー
マイクロストリップアレーアンテナの給電回路に、基板の両面を使ったマイクロ波回路を活用することで、アレーアンテナを機能化できることを示す。
抄録全体を表示
-
道下 尚文, 福嶋 崇継, 森下 久
セッションID: 10-1A-03
発行日: 2017/09/19
公開日: 2019/06/29
会議録・要旨集
フリー
スリーブアンテナの漏れ電流抑制のためのチョーク構造として,右手/左手系複合伝送線路を適用することで,アンテナの小型化が実現できることを示す.
抄録全体を表示
-
山口 良
セッションID: 10-1A-04
発行日: 2017/09/19
公開日: 2019/06/29
会議録・要旨集
フリー
携帯電話などの移動通信では、電波の散乱、反射は基本的な現象である。本論では、電波散乱の新たな応用例として散乱気球を取り上げる。
抄録全体を表示
-
中野 雅之
セッションID: 10-1A-05
発行日: 2017/09/19
公開日: 2019/06/29
会議録・要旨集
フリー
移動通信におけるMIMO多重化はWiMAXやLTEのサービス開始の2ブランチから、4ブランチに移行しつつある。さらに特に基地局側にて8ブランチの実現が期待されている。一般的にこの8ブランチの実現には、2ブランチの直交偏波MIMOアンテナを約5波長間隔で上下左右またはリニアに4本のアンテナを広げて設置する空間MIMOと併用して実現することが考えられているが、特にBelow6と言われる6GHz以下の周波数帯では、広い基地局設置スペースが必要となるため、普及に向けての課題となると考えられる。そこで、著者らは直交偏波MIMOを軸にこの空間MIMOに代わってアンテナの異なる指向性によって得られる角度MIMOの新たな8ブランチMIMO基地局アンテナを提案した。
抄録全体を表示
-
紀平 一成, 松木 誠, 中西 孝行, 深沢 徹, 米田 尚史
セッションID: 10-1A-06
発行日: 2017/09/19
公開日: 2019/06/29
会議録・要旨集
フリー
移相器制御による時間変調アレーは、等価的に振幅および位相を素子毎に制御可能であり、従来のフェーズドアレーアンテナの性能を向上するものである。本発表では、当社がこれまでに開発した低サイドローブ化技術について述べ、その有効性を示す。
抄録全体を表示
-
西森 健太郎
セッションID: 10-1A-07
発行日: 2017/09/19
公開日: 2019/06/29
会議録・要旨集
フリー
Massive MIMO伝送は次世代無線通信のキー技術として注目されている.著者らは,マルチユーザMIMOの線形制御として広く知られているブロック対角化法 (BD法)をとりあげ,BD法を適用した場合に有効となる収容ユーザ数を調べたところ,ユーザ数が基地局アンテナ数に近くなるとかえって伝送レートが低下することを明らかにしている.本報告では,BD法において端末側ビーム選択を行いユーザ間干渉を低減する手法を用いることでMassive MIMOでユーザ数が増加する場合も伝送レートを改善できることを示す.
抄録全体を表示
-
An Hong-chang, Yahata Daichi, Imamura Shunsuke, Matsushima Akira
セッションID: 10-1A-09
発行日: 2017/09/19
公開日: 2019/06/29
会議録・要旨集
フリー
We demonstrate a powerful numerical solution to the scattering of electromagnetic plane wave scattering by periodically slotted perfectly conducting circular cylinder. Based on the periodicity and boundary conditions, the problem is formulated into integral equations for the electric current density that flows in the longitudinal and azimuth directions on the cylinder surface in a unit cell. The Galerkin procedure leads us to a set of linear equations, and its solution gives the far and near fields as well as the power distribution to each grating mode.
抄録全体を表示
-
Ji Xiaowei, Kishita Yuki, Taguchi Takao, Matsushima Akira
セッションID: 10-1A-10
発行日: 2017/09/19
公開日: 2019/06/29
会議録・要旨集
フリー
We present a numerical solution of light propagation from three-dimensional periodic arrays of noble-metal disks. The boundary value problem is formulated into a set of integral equations for unknown electric and magnetic current densities defined over the circular area. The method of moments is applied to the integral equations. We investigate the optical properties such as reflected, transmitted, and absorbed powers, as functions of several array parameters, that is, radius, thickness of disks, periods in different directions, and wavelength.
抄録全体を表示
-
松尾 智博, 森 邦彦, 佐藤 豊彦, 古屋 保, 小田 謙太郎
セッションID: 11-1A-01
発行日: 2017/09/19
公開日: 2019/06/29
会議録・要旨集
フリー
Webサイトの配信者がWebサーバ資源を専有するのではなく、他の配信者に開放しかつ他者のWebサーバ資源を互いに利用できるようになれば事実上無数のサーバ資源を利用できることになる。このようにWebサーバの資源を開放し、共有することをWebサーバの公共化( Public-utilization of Web Servers )と呼ぶ。 本研究では公共化されたWebサーバの有効性を確認するため予備実装を行い、技術的にWebサーバの公共化が実現可能であることを示す。さらにWebサーバの公共化における問題点を明らかにし、それに対する解決策を提案する。
抄録全体を表示
-
森 敬介, 片山 徹郎
セッションID: 11-1A-05
発行日: 2017/09/19
公開日: 2019/06/29
会議録・要旨集
フリー
社会におけるソフトウェアの重要性は高まっており、システムおよびソフトウェアの品質確保がより重要視されてきている。ソフトウェアの品質確保のための方法として、成果物のトレーサビリティの維持が存在する。トレーサビリティの維持により、要求がプログラムへと反映されていることの検証や、ドキュメントとソースコードのズレの解消などが可能になる。しかし、成果物のトレーサビリティの維持には、手間と時間がかかること、人手に起因するミスが発生する可能性があることの2つの課題が存在する。そこで本研究では、上記2つの課題の解決を目的として、UMLとソースコード間のトレーサビリティをリアルタイムに維持するツールRETUSSを試作する。
抄録全体を表示
-
村上 雅人, 片山 徹郎
セッションID: 11-1A-06
発行日: 2017/09/19
公開日: 2019/06/29
会議録・要旨集
フリー
近年のソフトウェア開発では、テストの効率的かつ効果的な実施が重要である。テストには、目的や範囲に応じて様々な方法が存在するが、そのすべてのテスト工程において適用可能なテスト手法に回帰テストがある。回帰テストは、複数のタイミングで実施し、その都度、実行結果と期待出力を比較する必要があり、これらを人手で行う場合、時間と手間かかる。そこで本研究では、回帰テストの効率向上を目的として、単体テスト並列実行ツールPCaTを拡張する。回帰テストに必要となる、テストケースの生成、テストの実行、テスト結果の確認作業を自動化する機能を実装し、回帰テストに要する手間と時間を削減する。
抄録全体を表示
-
木村 亮介, 森 邦彦, 川崎 洋, 中島 悠太, 池内 克史
セッションID: 11-1A-08
発行日: 2017/09/19
公開日: 2019/06/29
会議録・要旨集
フリー
運動する人体の時系列的な動きを取得し、再現する研究が行われている.これまでは、人体の動きはマーカ等を用いて人体骨格(スケルトン)のモーションを取得し、これを用いて3DCGで再現する手法が一般的であった。近年,筋肉の変化や、さらに服やシワなどの形状変化までを再現することが求められている。しかし、そのようなサーフェス形状の変化を再現することは、技術的にも計算量的にも容易ではない。そこで我々は、人体のサーフェス形状をRGBDセンサなどで計測し、これとテンプレートによる基本3Dモデルとの差分を学習することで、任意の姿勢におけるサーフェス形状を再現することを目指す。
抄録全体を表示
-
末吉 智奈佐, 仲 隆
セッションID: 12-1A-01
発行日: 2017/09/19
公開日: 2019/06/29
会議録・要旨集
フリー
細胞内シグナル伝達系は,その異常が細胞のがん化の原因であると考えられている細胞内の重要な生化学反応である.本研究では,複数のフィードバック経路を含む細胞内シグナル伝達系を,酵素がその活性型と不活性型を循環するサイクル反応系をノード,その制御関係をアークとする制御ネットワークとして定式化した.サイクル反応系の反応機構としてはミカエリス・メンテン型反応機構を仮定した.各ノードは,酵素の最大活性化速度と最大不活性化速度の比とミカエリス定数をパラメータとして持つ.安定な平衡点における外乱への応答としての緩和過程を,制御ネットワークの構造とパラメータ領域に関して網羅的に解析した.
抄録全体を表示
-
野口 隆太, 藤尾 光彦
セッションID: 12-1A-02
発行日: 2017/09/19
公開日: 2019/06/29
会議録・要旨集
フリー
形式概念解析とは、データ分析手法のことであり、結果として概念束を生成する。モルフォロジーとは、非線形解析手法のことであり、束への一般化が可能である。よって、形式概念解析とモルフォロジーは束において繋がりがあるといえる。モルフォロジーの演算には、基本となる2つの演算にdilationとerosionがあり、これらを組み合わせることでopeningやclosingなどといった種々の演算が構成できる。2項関係によるモルフォロジーという理論を応用することで、概念束におけるモルフォロジー演算の定義が可能ではないかと考えた。そこで、まずは概念束におけるdilationとerosionの定義から試みる。
抄録全体を表示
-
肘井 雅春, 柳 植竜, 宮野 英次, 斎藤 寿樹
セッションID: 12-1A-03
発行日: 2017/09/19
公開日: 2019/06/29
会議録・要旨集
フリー
ある正定数d>=2について,重み無しグラフG=(V,E)の距離d独立集合とは,任意の2頂点u, v in S について,Gにおけるuとvの2頂点間距離が少なくともdとなるような頂点部分集合S subset Vのことである.重み無しグラフGが与えられたとき,最大距離d独立頂点集合問題(MaxDdIS)の目標は,頂点数が最大となる距離d独立集合をGより見つけることである.本稿では,MaxDdISに対する理論的には近似率が2であることが示されている近似アルゴリズムの性能を実験的に評価する.
抄録全体を表示
-
麻谷 淳, 直原 裕太, 得重 仁
セッションID: 12-1A-04
発行日: 2017/09/19
公開日: 2019/06/29
会議録・要旨集
フリー
現在、情報のクラウド化が進んでいる。分散ストレージシステムはそのような状況の中で注目されている技術である.分散ストレージシステムでは、ノードが故障した場合に故障したノードを修復できた方が望ましい。故障ノードが修復できる分散システムの実現ための符号化法の研究が盛んに行われている。本研究では、今後、より利用率が高まるであろうクラウドにおけるデータ修復に着目し、局所修復可能符号を用いて、各ノード間の通信コストを考慮したストレージシステムのモデルにおいて通信コストの削減を目指す。
抄録全体を表示
-
得重 仁, 麻谷 淳
セッションID: 12-1A-05
発行日: 2017/09/19
公開日: 2019/06/29
会議録・要旨集
フリー
雑音通信路に対し,誤り訂正符号を内部符号,消失訂正符号であるLT符号を外部符号とし,Chase-like復号法を内部復号,信頼度を用いたLT復号法を外部復号とする連接符号化方式の提案を行う.符号化では,メッセージシンボルがLT外部符号化され,各外部符号化シンボルが誤り訂正内部符号化される.復号では,受信シンボルに対しChase-like内部復号が行なわれ,内部復号語とその信頼度が出力される.そして,得られた内部復号語集合と信頼度を用いてLT外部復号が行なわれる.本提案法をAWGN通信路で計算機模擬により評価を行い,有効性を示す.
抄録全体を表示
-
朱雀 保正, 吉田 清明, 王 会章
セッションID: 12-1A-07
発行日: 2017/09/19
公開日: 2019/06/29
会議録・要旨集
フリー
HS 自己診断可能システムは実用に適したさまざまな特徴を持っているが,正しい診断を保証する システム内の故障ユニットの数には上限がある.実用に際してはこの上限を超える故障が発生することがあるが, このような場合にも診断精度が大きく劣化しないことが望まれる.本稿は,上限を超える故障に耐性のある最適 な HS t 重故障同時診断可能システムの診断アルゴリズムを提出し,正則 2 部グラフ構造の相互検査形システム を用いるシミュレーションにより,その有効性を示す.
抄録全体を表示
-
堀 将道, 秋野 崇, 坪井 遼, 張 玉安, 坂本 眞人, 伊藤 勉, 伊藤 孝夫, 内田 保雄
セッションID: 13-1A-01
発行日: 2017/09/19
公開日: 2019/06/29
会議録・要旨集
フリー
VR(仮想現実)技術は1930年代に開発された飛行機シミュレータ「Link Trainer」が始めだと言われている。現在では、娯楽を中心に医療、教育、観光など様々な分野に応用されている。特に2016年は「VR元年」と言われ、多くのプラットフォームが登場し、スマートフォンやタブレット端末を用いて簡単に仮想世界に入ることもできるようになった。本研究では、VRを用いて誰でも手軽に化学実験を行うことができるアプリを試作し、理科離れ改善の一助となることを目指す。なお、ユーザーの負担を考え、スマートフォンを用いることで比較的簡単に準備が可能なプラットフォームでの作成を行うものとする。
抄録全体を表示
-
坪井 遼, 甲斐 悠希, 堀 将道, 張 玉安, 坂本 眞人, 飯干 敦志, 三橋 幸四郎, 児玉 紫
セッションID: 13-1A-02
発行日: 2017/09/19
公開日: 2019/06/29
会議録・要旨集
フリー
2020年には東京オリンピックが開催されることもあり、各地方自治体でも観光客増加が見込まれる。そこでCGを活用した観光支援に着目し、地元である宮崎県の豊かな自然や伝統的な観光名所をこれまでにないような形でPRできないかと考えた。本研究では、日本神話発祥の地である高千穂町に生息する川魚を題材に豊かな自然や伝統的な観光名所を伝えることを目的とする。最終的には、川魚の3DCGモデルと実際の水中動画を合成させ、美しい川や生態系を紹介するためのPRコンテンツを実装することであるが、今回はよりリアルな3DCGモデリングとアニメーション制作の基礎研究を行った。
抄録全体を表示
-
張 玉安, 石崎 裕一朗, 堀 将道, 坪 井遼, 飯干 淳志, 坂本 眞人, 三橋 幸四郎, 兒玉 紫
セッションID: 13-1A-03
発行日: 2017/09/19
公開日: 2019/06/29
会議録・要旨集
フリー
国内宿泊旅行者数は、1990年まではゆるやかに増加してきたが、その後現在に至るまで目立った増加は見られない。そのため各地方の観光都市では、様々な取り組みを行っている。その一環として、県内観光都市のご当地キャラクターのアニメーション制作を試みることにした。そのアニメーション制作に関して中割り法が有名であるが、本研究ではデータを連続的に入力しない場合を考え、他方のキーフレームに直接依存せずに中間画像を生成するアルゴリズムを考案し、キャラクターのアニメーションを検討した。なお、今回は高千穂町のまろうど酒造の「ちほまろ」と言う商品のキャラクターを用いる。
抄録全体を表示
-
Cai Yuqiang, Yang Ying, Lu Cunwei
セッションID: 13-1A-04
発行日: 2017/09/19
公開日: 2019/06/29
会議録・要旨集
フリー
A sea wave height 3D image measurement system is being developed. A dual-camera rotation cooperative control method is proposed for this system. This method uses a main-slave cooperative mechanism. Close-loop structure is adopted in this method, the rotation angle and wave position in image is used as feedback quantity. Control process is divided into two steps. First step uses angle feedback to realize low precision control. Second step uses image feedback to realize pixel-level fine control. The pixel position difference of one wave in pairs of images is transformed to rotation angle value according to the model of camera’s system.
抄録全体を表示
-
YANG YING, LU CunWei
セッションID: 13-1A-05
発行日: 2017/09/19
公開日: 2019/06/29
会議録・要旨集
フリー
Our lab is developing a tsunami warning system. We need realize sea wave measurement. Sea wave extraction is fundamental and difficult part for sea wave measurement because of long distance sea wave image’s ununiform luminance, we cannot extract sea wave out by signal threshold. Otsu is an automatic threshold acquisition algorithm. In this paper, we divide the original image into many small parts to ensure uniform luminance, calculating each part's threshold with Otsu algorithm. we define a judgment function to eliminate rectangle edges caused by block Otsu algorithm, We also add a noise suppression parameter to remove noise.
抄録全体を表示
-
陳 維, 井上 光平, 原 健二, 浦浜 喜一
セッションID: 13-1A-06
発行日: 2017/09/19
公開日: 2019/06/29
会議録・要旨集
フリー
入力画像のエッジ付近で大きな値をとる重みを用いた重心ボロノイ分割により、各ボロノイ領域の母点をエッジ付近に配置し、得られた母点をドロネー点とするドロネー三角形分割を求め、各三角形を入力画像の色に基づいて着色するローポリアート生成手法を提案する。
抄録全体を表示
-
鈴木 健太, 長田 康敬
セッションID: 13-1A-07
発行日: 2017/09/19
公開日: 2019/06/29
会議録・要旨集
フリー
本稿では,ジェスチャーインターフェースを用いてAR(Augumented Reality)を制御するシステムを提案する.これは,医療現場の様々な場面での活用や,観光分野での応用が期待される.ノイズ除去,特徴抽出などを備えた手指検出システムと,これによって制御されるARシステムの構成および実験結果を報告する.
抄録全体を表示
-
佐藤 哲聡, タン ジュークイ, 石川 聖二
セッションID: 13-1A-08
発行日: 2017/09/19
公開日: 2019/06/29
会議録・要旨集
フリー
近年,社会の高齢化が著しく,買物に出ることも困難な人々(買物弱者)の増加が問題となっている.本稿では,買物活動を想定した,人が認識支援を行う人・ロボット協調システムを提案する.本ロボットはユーザが指定する場所に赴き,前面の一定距離内にある複数物体を抽出して個々の物体に分割し,その結果画像をユーザに送る.ユーザはその画像に対し物体認識を行い,特定の物体を画面上で選択すればロボットはそれを把捉しユーザの元に運ぶ.物体認識と選択のみがユーザの協調作業という点で,本システムはロボットの遠隔操作とは異なる.棚上の複数物体に対してカメラを装着したロボットによる実験を行い,提案システムの有効性を示した.
抄録全体を表示
-
伊志嶺 朝輝, 熊野 貴大, 有益 尚平, タン ジュークイ, 石川 聖二
セッションID: 13-1A-09
発行日: 2017/09/19
公開日: 2019/06/29
会議録・要旨集
フリー
社会には多くの視覚障碍者が存在する.彼らにとって屋外における周囲の環境把握は困難であり,そのため屋外での歩行には危険が伴う.彼らが歩道を歩く時に必要なのは,歩道領域や横断歩道,信号,障害物などの情報であり,これらの情報を自動で取得するウェアラブルなシステムがあれば,視覚障碍者の生活の質の向上に大いに有効である.本論文では,ユーザ(視覚障碍者を想定)が装着するウェアラブルカメラの画像から歩道領域を抽出し,その領域とユーザとの位置関係から検出対象(信号,横断歩道等)を切り替える,効率的な人周囲環境解析法を提案する.実験結果を示し,結果を評価する.
抄録全体を表示
-
董 スイ希, 井上 光平, 原 健二, 浦浜 喜一
セッションID: 13-1A-10
発行日: 2017/09/19
公開日: 2019/06/29
会議録・要旨集
フリー
本論文では,二枚の画像を一つの画像ファイルに記録することを目的として,誤差拡散方法を応用し,合成した画像の画質を高めるステガノグラフィー手法を提案する.
抄録全体を表示
-
小島 コウキ, 八幡 裕人, 金子 英治
セッションID: 01-1P-02
発行日: 2017/09/19
公開日: 2019/06/29
会議録・要旨集
フリー
真空遮断器において電流を遮断する際、電流遮断後の絶縁回復特性は様々な要素に影響を受けることが知られている。本研究では合成試験回路を用いてパラメーターを変更して実験を行い、絶縁回復特性に影響を与えうる特製の調査を行った。本稿では電流遮断前のアークの状態とその影響についての実験結果を報告する。
抄録全体を表示