地すべり
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36 巻, 1 号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
  • 渡 正亮
    1999 年 36 巻 1 号 p. 1-3
    発行日: 1999/06/15
    公開日: 2011/02/25
    ジャーナル フリー
  • 津田 秀典
    1999 年 36 巻 1 号 p. 4-11_1
    発行日: 1999/06/15
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    AHPにより, 斜面崩壊調査の一連のプロセスについて階層構造モデルを構築し, また, 経験的な技術的判断のウエイト付けによる数値化を試みた。斜面崩壊の定性的な地形地質要因は野外観察により5段階評価した。斜面崩壊の予知と対策のため (レベル1), 各崩壊要因の寄与度の算出 (レベルII), 崩壊の発生予知 (レベルIII), 崩壊の規模予測 (レベルIV), 対策工の基本方針選定 (レベルV) について, 程度問題として判断プロセスの客観的な検討が可能である。
  • 笹原 克夫
    1999 年 36 巻 1 号 p. 12-19_1
    発行日: 1999/06/15
    公開日: 2011/02/25
    ジャーナル フリー
    本論文では, 斜面の降雨浸透に伴うせん断変形・破壊を追跡するために, 1次元鉛直不飽和浸透流解析と, 不飽和土の構成式を2次元一般応力・ひずみ状態に適用した無限遠斜面のせん断変形モデルを組み合わせた, 降雨浸透に伴う斜面変形モデルを提案した。そして解析と崩壊実験の対比によりその妥当性を示した。
  • 東北地方, グリーンタフ地域の地すべりについて
    川原谷 浩, 阿部 真郎, 荻田 茂
    1999 年 36 巻 1 号 p. 20-27_1
    発行日: 1999/06/15
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    東北地方グリーンタフ地域の地すべり地より採取したすべり面粘土, すべり層粘土に関して, その土質工学的, 鉱物学的観点から調査・考察を行った。その結果, モンモリロナイトが最も多くの地域で同定され, しかもその定量値は比較的低い, 塑性図中でほとんどの試料がA線の上側に並行し, 泥質起源の試料が液性限界, 塑性指数が大きい傾向を示すこと, およびすべり面粘土, すべり層粘土は続成作用, その後の陸域での風化作用によって形成された可能性が高いこと等が判明した。さらにモンモリロナイトに関して, 地域, 時階, 構成岩石により特徴的傾向を示し, これはモンモリロナイト (スメクタイト) の組成に依存している可能性が高いことが判明した。
  • 中村 真也, 宜保 清一, 周 亜明, 江頭 和彦
    1999 年 36 巻 1 号 p. 28-34_1
    発行日: 1999/06/15
    公開日: 2011/02/25
    ジャーナル フリー
    残留強度は, 再活動型地すべりおよび地質弱面を潜在すべり面とする初生型地すべりの安定度評価において必要不可欠である。しかし, 実験で得られる残留強度包絡線に湾曲化現象が認められるため, 強度定数が一義的に決まらない。本研究は, 地すべり土の残留強度測定試験を行い, 残留強度定数の決定手法の確立を試みたものである。
    残留摩擦係数は, 高い垂直応力レベルでほぼ一定となり, 低い垂直応力レベルでは垂直応力が小さくなるほど増大し左上がりの曲線となった。この残留摩擦係数変化を基に有効垂直応力を大小二つのレベルに分け, 残留強度包絡線を描いて強度定数を決定することを試み, 高い垂直応力レベルにおいてcγ=0, 低い垂直応力レベルでcγ≠0であること, およびφγが高い垂直応力レベルより低い垂直応力レベルで幾分大きくなることを明らかにした。この手法は, 垂直応力の大小に応じて残留強度定数を決定しようとしたものであり, 合理的かつ実際的な方法である。
  • 曹 崇銘, 太田 猛彦, 竹内 美次, 松浦 純生, 落合 博貴
    1999 年 36 巻 1 号 p. 35-42_1
    発行日: 1999/06/15
    公開日: 2011/07/04
    ジャーナル フリー
    本研究では, 埼玉県児玉町平沢地すべり地にある山腹斜面に設置された集水井を利用して集水量制御実験を実施した。この集水井は通常の集水井機能と違って井筒の外周壁にモルタルを注入して周辺の地下水及び集水井内部の水の周辺への漏水を防ぐ工夫を行った, また集水ボーリング孔口にはバルブを取り付けておき, 集水井の施工後に集水井の排水機能を一時的に停止させて集水井施工前に類似した地下水条件を再現して, その時の降雨量, 圧力水頭 (間隙水圧), 集水量などを観測した。これらの結果を基に, 集水井の集水ボーリング孔の排水効果を定量的に把握すると共に, 地すべり地内の地下水文環境を明らかにした。
  • 中山 康
    1999 年 36 巻 1 号 p. 43-48_1
    発行日: 1999/06/15
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    横須賀市・逗子市・葉山町は起伏に富む第三系の地域で, 急傾斜地崩壊危険区域は神奈川全県1, 156箇所のうち425箇所および地すべり防止区域は全県16箇所のうち12箇所が集まっている。防止工事の実施に伴って指定区域内の安全性は向上した。そこで地形・地質・活断層・植生・防止工事について県および市・町に蓄積されているデータと現地踏査からその概要を紹介する。現地踏査からその概要を紹介する。
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