地すべり
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36 巻, 2 号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
  • 申 潤植
    1999 年 36 巻 2 号 p. 1-2
    発行日: 1999/09/15
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
  • 平松 晋也, 水山 高久, 石川 芳治, 小山内 信智
    1999 年 36 巻 2 号 p. 3-12_1
    発行日: 1999/09/15
    公開日: 2011/02/25
    ジャーナル フリー
    平成7年1月17日に発生した兵庫県南部地震により山腹斜面上に形成された亀裂の分布状況やその規模の実態把握を行った。そして, これらの調査結果を踏まえ, 現地斜面を対象として, 亀裂の存在が斜面の安定性に及ぼす影響度評価を行うことを目的として数値実験を実施した。さらに, 地震発生後の砂防施設の効果的な配置を考える上での指標とすることを前提として, 亀裂の存在場の地形形状の相違が流域からの土砂生産危険度に及ぼす影響について定量化を試みた。
  • 守隨 治雄
    1999 年 36 巻 2 号 p. 13-23_1
    発行日: 1999/09/15
    公開日: 2011/02/25
    ジャーナル フリー
    地すべり運動が生じると地すべり土塊はより安定な位置へ移行するが, 第三紀層地すべりでは, 繰り返し再活動が生じている。その原因としては, 移動するにつれてすべり面がよりすべり易い性状や鉱物組成に変化している可能性がある。そこで, 本研究は, それらを解明するために, 運動履歴の異なる5つの第三紀層地すべりを選び, 主として, 地質学的観点から, 第三紀層地すべり地におけるすべり面の発達過程とすべり面粘土の生成を調べた。
    その結果, 粘土化するほど土の摩擦抵抗は低下すること, 粘土の中でもスメクタイトの摩擦抵抗はとくに小さいことを考慮すると, すべり面付近が凝灰岩もしくは凝灰質な地質よりなる第三紀層地すべりが繰り返し再活動する原因は, 移動に伴うすべり面近傍の粘土分の増加と地下水の影響によるスメクタイトの生成にあることがわかった。
  • Hiroyuki MAEDA, Hiromasa HIURA
    1999 年 36 巻 2 号 p. 24-31_1
    発行日: 1999/09/15
    公開日: 2011/02/25
    ジャーナル フリー
    岩戸地すべりは, 1986年11月に, 北海道北東部, 生田原町岩戸地区で起こった。この地すべりは, 古期地すべり地形 (幅約140m, 全長約100m) 下部ユニットの一部で起こり, 移動体の幅が約25m, 全長が約45mであった。
    岩戸地すべり地付近の地質は, 下部白亜系~ 古第三系始新統日高累層群, 新第三系上部中新統生田原層, 新第三紀貫入岩類および第四系河岸段丘堆積物, 地すべり堆積物, 扇状地堆積物および沖積層からなる。
    熱水変質帯は, スメクタイト帯, ゼオライト帯, プロピライト帯, イライト帯およびカリ長石帯からなる。
    岩戸地すべりの基岩は, 破砕帯において再固結した, 日高累層群の破砕質頁岩であり, 中期~ 後期中新世の流紋岩質貫入活動に伴う熱水変質作用を受けて, スメクタイト化している。したがって, 初生地すべりは, 破砕帯と熱水性スメクタイト帯とを素因とした, 破砕帯一熱水変質帯地すべりであったと考えられる。最近の地すべりは, 移動体が日高累層群頁岩や生田原層火砕岩起源の砕屑物からなり, すべり面が地すべり堆積物中にある, 岩屑スランプであった。
  • 横田 公忠, 矢田部 龍一, 八木 則男, 夕部 雅丈
    1999 年 36 巻 2 号 p. 32-38_1
    発行日: 1999/09/15
    公開日: 2011/02/25
    ジャーナル フリー
    蛇紋岩地すべりの素因としての蛇紋岩の化学的風化特性を調べた。蛇紋岩粉末を炭酸溶液中に浸し, 溶出特性, pH, 粒度, 元素, 鉱物, せん断強度, 粒子形状の変化を調べた。その結果, Mgの溶出が著しいこと, せん断抵抗角はφ', φrとも約10°も小さくなることなどが分かった。また, Mgはブルサイトからの溶出によっていることも明らかにした。
  • 岡本 隆, 浅野 志穂, 松浦 純生, Jan Otto LARS
    1999 年 36 巻 2 号 p. 39-47_1
    発行日: 1999/09/15
    公開日: 2011/02/25
    ジャーナル フリー
    スカンジナビア半島やカナダに分布するクイッククレイは鋭敏比が8以上で構造的に非常に不安定である。そのためクイッククレイ堆積域では河川侵食や地盤の凍結・融解, 工事にともなう振動によって地すべりが頻発する。著者らはクイッククレイ堆積域での地すべりの挙動と間隙水圧, 気象要素の関係を把握するため, ノルウェーのクイッククレイ地すべり地に試験地を設定し, 地すべりの自動観測を1997年11月から開始した。観測は, 降水量, 融雪水量, 気温, 地温, 間隙水圧, 地すべり移動量についておこなっている。電源を設置した小屋が計器のフィールドの近くに建てられ, 観測データは小屋の中のデータロガーによって15分間隔で収集されている。本報告では, その観測システムについて報告するとともに, 1年間の観測から得られた若干の結果についても併せて報告する。スカンジナビア半島やカナダに分布するクイッククレイは鋭敏比が8以上で構造的に非常に不安定である。そのためクイッククレイ堆積域では河川侵食や地盤の凍結・融解, 工事にともなう振動によって地すべりが頻発する。著者らはクイッククレイ堆積域での地すべりの挙動と間隙水圧, 気象要素の関係を把握するため, ノルウェーのクイッククレイ地すべり地に試験地を設定し, 地すべりの自動観測を1997年11月から開始した。観測は, 降水量, 融雪水量, 気温, 地温, 間隙水圧, 地すべり移動量についておこなっている。電源を設置した小屋が計器のフィールドの近くに建てられ, 観測データは小屋の中のデータロガーによって15分間隔で収集されている。本報告では, その観測システムについて報告するとともに, 1年間の観測から得られた若干の結果についても併せて報告する。
  • 1999 年 36 巻 2 号 p. plate1-plate2
    発行日: 1999/09/15
    公開日: 2011/02/25
    ジャーナル フリー
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