この研究は, 山間地における工事に先立つ調査を経済的かつ迅速に進める方法の開発を目的として行った。
自然斜面の形状はその性質を表わしているものと考え, 地形図からその形状を解析することにより崩壊タイブの予知を試みた。一般に斜面は凹凸斜面に分けられることが多いので, その形状を代表するものとして本文中の式 (イ) (2) の1, 2次両指数関数を採用した。斜面断面形の近似をこの2種の指数関数で行い, その最良近似から得られる種々のパラメーターを斜面の形状因子とし, これにより崩壊タイプの予知を試みた。
その結果, この方法により地形図のみから容易に斜面の崩壊タイプの予知が出来, その危険度の判定もある程度可能であることが分った。
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