保健医療社会学論集

表紙

原稿種別: 表紙
2009 年 19 巻 2 号 p. Cover1-
発行日: 2009/02/15
公開日: 2016/11/16

DOIhttps://doi.org/10.18918/jshms.19.2_Cover1

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目次

原稿種別: 目次
2009 年 19 巻 2 号 p. Toc1-
発行日: 2009/02/15
公開日: 2016/11/16

DOIhttps://doi.org/10.18918/jshms.19.2_Toc1

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都市高齢者の健康とヘルスプロモーション(大会長講演,<特集>第34回大会(2008年度)首都大学東京)

星旦二

原稿種別: 本文
2009 年 19 巻 2 号 p. 1-7
発行日: 2009/02/15
公開日: 2016/11/16

DOIhttps://doi.org/10.18918/jshms.19.2_1

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社会経済的な発展と人々の力量形成を背景にして、我が国の疾病構造は大きく変化してきた。我が国の平均寿命は、OECDの中では、最低レベルから最高レベルにまで延伸した。1980年までは平均寿命が都道府県でトップだった東京都の1995年の順位は、男性20位女性33位だった。2001年に都市部在宅高齢者13,066名の自己記載質問紙調査を実施し、6年間の生存を追跡して、Cox比例ハザードモデルで分析した。生存規定要因は、治療疾病数ではなく、主観的健康感と社会的ネットワーク、それにADLであった。2004年に8,560名を追跡再調査し、共分散構造分析で因果関係を分析すると、身体的健康度は、精神的健康度と社会的健康度に規定される可能性が示唆された。高齢者の生存維持とともに、社会的身体的健康に寄与する可能性の高い精神的健康度の一つである主観的健康感に注目すべきであり、外的妥当性を高める無作為調査を実施するとともに、その支援環境をヘルスプロモーションの視点から整備することに注目すべきである。

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都市での健康づくり活動に関するグループ活動を通したコミュニティ・エンパワーメント(メインシンポジウム「地域のエンパワーメント」,<特集>第34回大会(2008年度)首都大学東京)

成木弘子

原稿種別: 本文
2009 年 19 巻 2 号 p. 8-20
発行日: 2009/02/15
公開日: 2016/11/16

DOIhttps://doi.org/10.18918/jshms.19.2_8

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中高年者が健康作りに関する保健事業を支援するグループ活動を通してコミュニティを形成する過程を明らかにし、コミュニティ・エンパワーメントの状態を探求することを目的に、活動に11名の活動参加者に対してインタビューを実施した。M-GTA法を用いて分析した結果、研究対象者が近隣コミュニティを形成する過程は『"近隣コミュニティとの一体感を得て"活動できるようになる』を意味し、退職や転入などを機に近隣コミュニティに関わろうとする都市の中高年者が、近隣コミュニティの一員であることを認識し、コミュニティと一体感を得て活動できるようになるまでの認識の変化を示していた。また、コミュニティ・エンパワーメントは、近隣地域人々の中に"心遣いし合う"絆を形成することで、支え合う関係を作る力ことが示唆された。

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組織活動における公共性とエンパワーメント(メインシンポジウム「地域のエンパワーメント」,<特集>第34回大会(2008年度)首都大学東京)

大木幸子

原稿種別: 本文
2009 年 19 巻 2 号 p. 21-32
発行日: 2009/02/15
公開日: 2016/11/16

DOIhttps://doi.org/10.18918/jshms.19.2_21

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本報告での問題関心は、コミュニティにおける住民の「主体化」である。ここでいう「主体化」には、個人の主体化と同時に、行政との関係における住民組織活動の主体化の両者を含意している。そしてそれらの課題に2つの視座から接近する。まず第1点目はエンパワーメントである。エンパワーメントとは、当事者としての主体性の獲得に他ならない。そこで、地域における住民組活動の参加者及びコミュニティのエンパワーメントプロセスを検討する。第2点目は、「新たな公共性」である。行政や国家との関係性に着目し、住民主体による活動が公共性の構築にどのような意義があるかを検討する。すなわち、住民の主体的な活動を「新たな公共性」という視座から、公衆衛生活動に布置しようというのが第2点目の視座である。これらの議論をもとに最後に、コミュニティのエンパワーメントを促進し「新たな公共性」を構築する支援技術について、地域看護の立場から論ずる。

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医療改革と財源選択(教育講演I,<特集>第34回大会(2008年度)首都大学東京)

二木立

原稿種別: 本文
2009 年 19 巻 2 号 p. 33-42
発行日: 2009/02/15
公開日: 2016/11/16

DOIhttps://doi.org/10.18918/jshms.19.2_33

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日本医療は2008年に入って混迷の度を深めているが、2007年7月の参議院議員選挙での自由民主党の惨敗と同年9月の安倍内閣崩壊・福田内閣の誕生後、医療改革の希望の芽が拡大したことも見落とせない。本稿では、まず2007年後半以降1年間の医療改革の希望の芽の拡大を、(1)制度改革の肯定面と医療者の自己改革、(2)全国紙の医療問題の報道姿勢の変化、(3)福田内閣による医療費抑制政策の部分的直しの3つに分けて示す。次に、2008年6月に閣議決定された「経済財政改革の基本方針2008」等に含まれる医療・社会保障改革方針を複眼的に評価し、医師数抑制政策の転換等、希望の芽がさらに拡大したことを示す。最後に、公的医療費増加の財源選択の3つの立場(消費税引き上げ、歳出の無駄の削減、社会保険料の引き上げ)を示し、主たる財源は社会保険料で、公費は補助的財源とすべきという筆者の判断とその根拠を述べる。

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ストレス対処能力概念SOCの保健医療社会学的含蓄とチャレンジ(教育講演II,<特集>第34回大会(2008年度)首都大学東京)

山崎喜比古

原稿種別: 本文
2009 年 19 巻 2 号 p. 43-55
発行日: 2009/02/15
公開日: 2016/11/16

DOIhttps://doi.org/10.18918/jshms.19.2_43

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本稿では、今から約30年前に健康社会学者を自認するアントノフスキー博士によって提唱された健康生成論とセンスオブコヒアレンスSOC概念に対する筆者の見方を述べた。第1に、健康生成モデルとSOCは保健医療とヒューマンサービス分野にパラダイムシフト的な強いインパクトをもたらした。第2に、それはまた、保健医療社会学とストレス研究や患者研究などに新地平を開くものとなった。第3に、ストレス対処能力概念としてのSOCは、それが様々な汎抵抗資源、とりわけ人間社会関係への依存性の高い概念であるという意味において、社会学的、文化人類学的な概念と言えよう。第4に、SOCスケールの開発はSOC研究に画期をもたらし、その実証研究は増えており、ますます期待されるようになるだろう。

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高齢者介護施設にみる会話構造 : 日常生活支援における自/他の会話分析

秋谷直矩

原稿種別: 本文
2009 年 19 巻 2 号 p. 56-67
発行日: 2009/02/15
公開日: 2016/11/16

DOIhttps://doi.org/10.18918/jshms.19.2_56

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本稿では、高齢者介護施設(デイサービス)でのケアワーカーと高齢者間の会話を分析する。フェイスワーク論に基づいた会話分析を分析法として用い、そこでの会話構造上の制度的特徴を明らかにする。特にケアワーカーの「申し出」に着目した。会話分析の文脈で従来語られてきた「優先構造」的シークエンスや、「申し出」そのものの発話的特徴を仔細に分析していった結果、ケアワーカーが「申し出」として理解される発話を使うことそれ自体が制度的特徴であることが示された。また、その特有の会話構造ゆえに発生するジレンマ的状況も記述された。こうした問題に対処していくため、「何が問題なのか」ということを捉えると同時に、それが「どのような(相互行為的)手続きを経て」問題となったのか、ということを見ていく必要がある。

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生殖医療現場における科学技術と相互行為の関係について : 産婦人科診察室における超音波画像診断装置を焦点に

白井千晶

原稿種別: 本文
2009 年 19 巻 2 号 p. 68-81
発行日: 2009/02/15
公開日: 2016/11/16

DOIhttps://doi.org/10.18918/jshms.19.2_68

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産婦人科診察室において医療科学技術と相互行為はどのように関わるのかという観点から、超音波画像診断装置のモニターに焦点を当てて、診察を録画したデータを分析した。その結果、産婦人科診察室という診療空間に超音波画像診断装置という身体の内部を画面に映し出す技術機械が持ち込まれると、身体および視線はモニターを志向し、医療者はモニターをどう見るべきかインストラクションをすることが明らかになった。超音波画像診断装置を用いた医療者と妊婦のやりとりには非対称性が見られるが、一方で、医療者はモニターに映る胎児を説明せざるを得ないという点で、報告を促されているという側面もあるのだ。

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入学時における医療系学生のSense of Coherence (SOC)に関連する要因の検討

岸本光代, 岡村仁

原稿種別: 本文
2009 年 19 巻 2 号 p. 82-93
発行日: 2009/02/15
公開日: 2016/11/16

DOIhttps://doi.org/10.18918/jshms.19.2_82

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本研究は医療系大学の新入生306人を対象に、ストレス対処能力に関連し精神的健康に影響を及ぼすと考えられている首尾一貫感覚(Sense of Coherence: SOC)と大学志望度、居住環境、神経症傾向との関連を調査し、SOCに影響を与える要因を明らかにすることを目的とした。SOC得点を従属変数とした重回帰分析を行ったところ、SOCに影響を与える要因として、入学時の大学志望度、CMI、憂鬱、自殺傾向、強迫観念が抽出された。本結果より、入学の段階で志望度合いや心身の健康状態を把握しておくことが、その後の学生の精神的健康をサポートしていくうえで重要である可能性が示唆された。

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女性医師のキャリア選択 : 病院/診療所選択の男女比較

川村顕

原稿種別: 本文
2009 年 19 巻 2 号 p. 94-104
発行日: 2009/02/15
公開日: 2016/11/16

DOIhttps://doi.org/10.18918/jshms.19.2_94

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本稿では、女性医師が病院と診療所のどちらを自身の勤務先として選択するかを、男性医師の選択と比較しつつ、世代別に分析する。使用するデータは、平成10年、12年、14年、16年度版「医師・歯科医師・薬剤師調査」の年齢別マクロデータおよび年齢階級別都道府県データである。マクロデータによると、病院勤務から離脱する年齢は女性のほうが低い。都道府県データを用いてパネルデータ分析による推定を行うと、50歳代以下の全ての世代で、女性医師は男性医師に比べてより病院から診療所へ勤務先を移していることがわかる。一方、診療所から病院への移動は男女ともほぼない。近年、病院勤務医が不足しているかもしれないということが問題となっているのは、経験を積んだ病院勤務医が診療所を開業するという以前からの傾向が、近年になってより増大してきたからであると言われている。本稿の結果から、女性医師数の増加がこの傾向に寄与していることが示唆される。

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大下由美著, 『支援論の現在-保健福祉領域の視座から』, 世界思想社, 2008年

安藤太郎

原稿種別: 本文
2009 年 19 巻 2 号 p. 105-106
発行日: 2009/02/15
公開日: 2016/11/16

DOIhttps://doi.org/10.18918/jshms.19.2_105

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佐藤哲彦著, 『ドラッグの社会学-向精神物質をめぐる作法と社会秩序』, 世界思想社, 2008年

佐藤純一

原稿種別: 本文
2009 年 19 巻 2 号 p. 107-108
発行日: 2009/02/15
公開日: 2016/11/16

DOIhttps://doi.org/10.18918/jshms.19.2_107

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『保健医療社会学論集』第19巻1号の訂正とお詫び

原稿種別: 文献目録等
2009 年 19 巻 2 号 p. 109-
発行日: 2009/02/15
公開日: 2016/11/16

DOIhttps://doi.org/10.18918/jshms.19.2_109

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『保健医療社会学論集』編集規程

原稿種別: 付録等
2009 年 19 巻 2 号 p. 110-
発行日: 2009/02/15
公開日: 2016/11/16

DOIhttps://doi.org/10.18918/jshms.19.2_110

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『保健医療社会学論集』投稿規程

原稿種別: 付録等
2009 年 19 巻 2 号 p. 111-
発行日: 2009/02/15
公開日: 2016/11/16

DOIhttps://doi.org/10.18918/jshms.19.2_111

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『保健医療社会学論集』論文執筆要項

原稿種別: 付録等
2009 年 19 巻 2 号 p. 112-113
発行日: 2009/02/15
公開日: 2016/11/16

DOIhttps://doi.org/10.18918/jshms.19.2_112

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編集後記

原稿種別: 付録等
2009 年 19 巻 2 号 p. 114-
発行日: 2009/02/15
公開日: 2016/11/16

DOIhttps://doi.org/10.18918/jshms.19.2_114_1

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編集委員

原稿種別: 付録等
2009 年 19 巻 2 号 p. 114-
発行日: 2009/02/15
公開日: 2016/11/16

DOIhttps://doi.org/10.18918/jshms.19.2_114_2

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奥付

原稿種別: 付録等
2009 年 19 巻 2 号 p. 115-
発行日: 2009/02/15
公開日: 2016/11/16

DOIhttps://doi.org/10.18918/jshms.19.2_115

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裏表紙

原稿種別: 表紙
2009 年 19 巻 2 号 p. Cover2-
発行日: 2009/02/15
公開日: 2017/11/23

DOIhttps://doi.org/10.18918/jshms.19.2_Cover2

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CONTENTS

原稿種別: 表紙
2009 年 19 巻 2 号 p. Cover3-
発行日: 2009/02/15
公開日: 2017/11/23

DOIhttps://doi.org/10.18918/jshms.19.2_Cover3

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