保健医療社会学論集
Online ISSN : 2189-8642
Print ISSN : 1343-0203
25 巻 , 1 号
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特集 保健医療社会学の研究動向と展望
  • 小澤 温
    2014 年 25 巻 1 号 p. 1
    発行日: 2014/07/31
    公開日: 2016/04/27
    ジャーナル フリー
  • 黒田 浩一郎
    2014 年 25 巻 1 号 p. 2-9
    発行日: 2014/07/31
    公開日: 2016/04/27
    ジャーナル フリー
    筆者は、後期近代における先進国での近代医学・医療の変容の解明という研究に取り組み、その研究プランを提示したが、同じ研究課題に取り組み、欧米の医療社会学で注目されている、「医療化」研究、「製薬化」研究、「生物医学化」研究の3つを取り上げ、その批判的検討を通して、筆者の研究プランが見落としているような変容の領域・側面・次元や、それに欠けている分析視角がないかを探る。
  • 浦野 茂
    2014 年 25 巻 1 号 p. 10-16
    発行日: 2014/07/31
    公開日: 2016/04/27
    ジャーナル フリー
    本稿の目的は、保健医療分野においてなされてきたエスノメソドロジー研究の意義を評価する視点を設定することにある。この目的のもと本稿は、医学的診断とその社会的帰結をめぐる問題を念頭におきながら、イアン・ハッキングとマイケル・リンチとの間で交わされてきた議論を検討する。これを通じ、診断と病者の存在を考えるにあたり、診断概念の使用を形づくる具体的状況の解明が必要となることが示唆されることになる。
  • 長江 弘子
    2014 年 25 巻 1 号 p. 17-23
    発行日: 2014/07/31
    公開日: 2016/04/27
    ジャーナル フリー
    本稿では、わが国においてまだ新しい“エンド・オブ・ライフケア”という用語をターミナルケア、緩和ケアの定義との比較検討から概念定義を行った。さらに政策的動向から欧米との比較によってわが国の高齢化と看取りの場確保における政策的課題を明示した。その上でわが国のエンド・オブ・ライフケアを推進していくためには、医療者や専門職の倫理的臨床判断のみならず、地域包括ケアシステムの土台となる人々の生き方の選択と心構えを表明するための意思決定支援が必要であり、生活文化を基盤とした支える医療への転換が必要である。国民一人一人が人々の自らの生と死を考え、自らの社会関係の中で自らの尊厳とは何かを問い、最期までどう生きるかを考える機会と場など社会的つながりを作る「媒体」が重要である。社会的つながりをいかに考え、モデルとして提示することがエンド・オブ・ライフケアのアプローチ方法の重要な点であることを言及した。
  • 渡辺 克典
    2014 年 25 巻 1 号 p. 24-29
    発行日: 2014/07/31
    公開日: 2016/04/27
    ジャーナル フリー
    障害学と障害者運動をめぐる研究動向について述べた。障害学研究の動向は、(1)「社会モデル」をめぐる理論的基礎研究、(2)社会科学への応用研究、(3)「当事者」研究、(4)障害学の視座にもとづく主題別の研究がある。障害者運動研究については、(5)日本における障害者運動史、(6)障害者運動史を踏まえたソーシャルワーク・支援研究、(7)地域における障害者運動研究、(8)障害者運動史から障害学のあり方をとらえなおす研究、といったかたちで展開されている。最後に、筆者が考える今後の研究課題として、当事者参画をめぐる政治研究や支援技術への応用を挙げた。
原著
研究ノート
  • 佐藤 みほ, 戸ヶ里 泰典, 小手森 麗華, 米倉 佑貴, 横山 由香里, 木村 美也子, 榊原 圭子, 熊田 奈緒子, 山崎 喜比古
    2014 年 25 巻 1 号 p. 41-51
    発行日: 2014/07/31
    公開日: 2016/04/27
    ジャーナル フリー
    子どもの心身健康をストレッサーによる影響から守る要因として家族の習慣が重視されている。本研究の目的は、家族の習慣の形成度を評価する日本語版Family Routines Inventory(FRI)開発の試みである。中学生以下の子どもの母親520名から得た予備調査のデータを基に項目を修正し、都内私立高校生徒の母親919名から得た質問紙調査データを基に解析を行った。α係数は.808を示し、I–T相関は7項目を除き一定の値を示した。因子分析の結果、「仕事を持つ親がいる家庭での習慣」、「親から子への関わりの習慣」、「規則正しい家族の生活習慣」、「家族で交流する習慣」、「親族との交流の習慣」の5因子が抽出された。家族関係尺度との間には有意な関連が認められた。以上より尺度の信頼性と基準関連妥当性は概ね確認され、因子構造が明らかにされたものの、尺度の洗練に向け更なる検証が必要と考えられた。
書評
園田賞(第8回日本保健医療社会学会奨励賞)の審査報告
編集後記
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