筆者らは,1978年からビデオレコーダ(以下VTRという)をインターフェースを介してマイクロコンピュータに接続し,一定のアルゴリズムにもとづくプログラムの下で随意にVTRを制御できるシステムを開発してきた。(参考文献1,2,3参照)今度,この技術を応用して,コンセプトフィルムのような使い方を意図して自作したビデオ教材を再生視聴する時の態様,例えば,利用頻度,個々の場面の繰返し再生回数,利用時間などをマイクロコンピュータで自動的に収集し記録できるシステムをつくった。なお,視聴した人には,そのビデオ教材の内容の適否を3段階で評価する機会も与えられている。このように本システムでは,視聴時の態様と3段階の評定値とが記録,蓄積されるので,それらが自作ビデオ教材の内容を個別に改善したり,生徒のつまづきを分析する際,有力な手がかりとなる見通しを得た。
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