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(1) 調査方法について
藤崎 祐一郎
1981 年 1981 巻 32 号 p.
1-2
発行日: 1981/12/15
公開日: 2011/08/11
ジャーナル
フリー
イネヒメハモグリバエの色彩選択性について、黄、青、赤、白及び銀の5色の試験をしたが、選択性は顕著ではなかった。本種の水面付近の行動は、水面上30cm以下の飛翔か水面歩行によると考えられる。
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(2) 生命表について
藤崎 祐一郎, 石垣 政道
1981 年 1981 巻 32 号 p.
3-4
発行日: 1981/12/15
公開日: 2011/08/11
ジャーナル
フリー
イネヒメハモグリバエの卵から出発して成虫までの死亡率は卵数の92.2%で、その期待産卵数 (繁殖雌数× 平均産卵数) は出発時のそれに近いと推定できる。この間、卵期と蛹期の死亡率が高く、幼虫期での死亡率は低く安定していた。まな、蛹の水没による死亡率が高いことが判明した。
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鶴田 良助, 小林 次郎
1981 年 1981 巻 32 号 p.
5-9
発行日: 1981/12/15
公開日: 2011/08/11
ジャーナル
フリー
ニカメイガ第2世代の被害予測の可能性を検討しようとして、第1世代被害と第2世代被害との関係を第2世代産卵密度を媒介として検討した。その結果、第1世代被害末期心枯茎率と第2世代葉鞘変色株率及び被害末期被害茎率との間には相関々係が認められなかった。しかし、第2世代葉鞘変色株率と被害末期被害茎率との間には高い相関々係が認められ、これにより第2世代の被害予測の可能性がうかがわれた。また、第1世代被害末期心枯茎率から第2世代被害末期被害率を予測できない主要な原因は、第2世代成虫は羽化した圃場のみならず、広い範囲を飛翔し、稲の生育状況を選択しながら隣接田にも産卵するためと考えられた。以上の知見にもとずいて、ニカメイガ第2世代の被害予測の今後の研究方向についても考察した。
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大沢 守一, 遠山 芳弘, 斎藤 満
1981 年 1981 巻 32 号 p.
10-11
発行日: 1981/12/15
公開日: 2011/08/11
ジャーナル
フリー
Rice bugs were scarcely found 1 day after dusting in the paddy field. Though the bugs were found on ears again 7 days after dusting, occurrence of pecky rice was controlled by dusting twice on the 7th and the 16th day after heading time.
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八谷 和彦, 橋本 庸三, 梶野 洋一, 春木 保
1981 年 1981 巻 32 号 p.
12-13
発行日: 1981/12/15
公開日: 2011/08/11
ジャーナル
フリー
北海道内の数カ所で、1980年秋期にイネゾウムシの生息状況を調査した結果、終令幼虫、蛹、成虫の各態が見られた。各態の比率は調査地点および栽培条件などによって異なったが、一般に幼虫の比率が最も高かった。慣行田より早く落水した青刈田では越冬前にほとんどの個体が成虫となることから、落水後の土壌条件は本種の越冬形態に関与する要因の1つとして重要であると考えられた。
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梶野 洋一
1981 年 1981 巻 32 号 p.
14-15
発行日: 1981/12/15
公開日: 2011/08/11
ジャーナル
フリー
水稲に寄生するアブラムシ類の発生消長と防除試験を1978~1980年に実施した。主に寄生するアブラムシはムギヒゲナガアブラムシとムギクビレァブラムシの2種で、両種とも6月中旬頃から寄生がみられれたが、寄生密度が上昇するのは出穂期以降であった。供試した各薬剤とも防除効果は顕著で有効であっった。
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I. 生育初期害虫としてのタマナヤガ
布施 寛, 斎藤 真弼, 石黒 清秀, 斎藤 敏一
1981 年 1981 巻 32 号 p.
16-18
発行日: 1981/12/15
公開日: 2011/08/11
ジャーナル
フリー
我が国においては大豆害虫として、タマナヤガは必ずしも重要視されていなかったが、山形県庄内地方では、1980年6月上旬~ 中旬、全域にわたりタマナヤガ幼虫による地際部切断の被害が発生した。この被害は、大豆播種前の圃場雑草への産卵に始まるものらしく、産卵時期は5月中旬以前と推定された。被害による欠株率は最高20%位であったが、転作大豆安定生産上みのがし得ないものがある。
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渋谷 俊一
1981 年 1981 巻 32 号 p.
19-20
発行日: 1981/12/15
公開日: 2011/08/11
ジャーナル
フリー
ダイズサヤタマバエが大豆以後に寄生する植物について、いくつかの豆科植物を調査した。その結果、ミヤギノハギでの寄生が特に多かったので、本虫の発生消長を全莢が落下してしまう11月中旬まで追跡した。
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渋谷 俊一
1981 年 1981 巻 32 号 p.
21-22
発行日: 1981/12/15
公開日: 2011/08/11
ジャーナル
フリー
ダイズサヤタマバエの分布は年平均気温が11℃ 以下の地帯では発生が少ないことが知られている。年平均気温11℃ の等温線が通る宮城県における昭和55年の本虫の被害分布には、地域的、かつ地理的に片寄りが認められ、本虫の分布には7・8月の気温分布と圃場周辺での寄主植物の存在が大きく影響するものと思われた。
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II. キタショウブヨトウの生活史
鳥倉 英徳
1981 年 1981 巻 32 号 p.
23-25
発行日: 1981/12/15
公開日: 2011/08/11
ジャーナル
フリー
宗谷管内におけるキタショウブヨトウの成虫の誘殺消長、卵・幼虫の発育調査、草地における被害の観察からこの種の生活史を推定してみた。本種は年i世代で、オーチャードグラスなどの枯葉に産みつけられた卵で越冬し、翌春ふ化した幼虫はborerとして茎を食害する。老熟幼虫は草株内に潜入食害して7月上旬頃蛹化し、8月に成虫盛期となると考えた。
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III. ショウブヨトウ属の分布
鳥倉 英徳
1981 年 1981 巻 32 号 p.
26-27
発行日: 1981/12/15
公開日: 2011/08/11
ジャーナル
フリー
ショウブヨトウ属の各種について、農試等の定地点における誘殺頭数から分布と構成比を示した。特に多いキタショウブヨトウとショウブヨトウの構成比率は地域によつて差が見られた。つまり、シヨウブヨトウは温暖な地域では構成比率が高くなってゆくが、キタショウブヨトウはその逆の傾向となった。
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第4報テンサイトビハムシ幼虫の食草について
秋山 安義
1981 年 1981 巻 32 号 p.
28-29
発行日: 1981/12/15
公開日: 2011/08/11
ジャーナル
フリー
テンサイトビハムシの野外植物における寄生状況調査、成虫の放飼試験および卵接種による調査から、幼虫の食餌植物について検討した。幼虫はタデ科のギシギシ類、タデ類、アカザ科のシロザおよびバラ科のエゾノミツモトソウを好み、その他禾本科の一部でも育つが、ナス科、マメ科、アブラナ科などでは育たず、野外における増殖にタデ科およびアカザ科の雑子草が大きく関与していると考えた。
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花田 勉
1981 年 1981 巻 32 号 p.
30-31
発行日: 1981/12/15
公開日: 2011/08/11
ジャーナル
フリー
ナストビハムシの幼虫がジャガイモの根、ストロン塊茎を加害し、とくにストロン、塊茎を加害する場合その虫体を完全に加害物組識内に潜入させて食害し、虫体よりはるかに長い食入痕を形成することがある。このような食入痕は、時間の経過とともに糸状のコルク化した食入痕となることが判明した。また、本虫の幼虫の加害は減収要因となる可能性があることを示した。
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井上 寿, 岩倉 静男
1981 年 1981 巻 32 号 p.
32
発行日: 1981/12/15
公開日: 2011/08/11
ジャーナル
フリー
ジャガイモのナストビハムシの防除対策として、エチルチオメトン粒剤5%を10a当たり4.6kgを畦に施薬したところ、成虫の生息密度は低下し、そのため葉の被害が軽減され、また幼虫の塊茎に対する被害も少なくなり収量は増加した。
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井上 寿, 佐藤 繁雄
1981 年 1981 巻 32 号 p.
33
発行日: 1981/12/15
公開日: 2011/08/11
ジャーナル
フリー
ジャガイモのナストビハムシの防除対策として、3種の薬剤を成虫の発生最盛期に茎葉散布したところ、成虫による葉の被害のみならず、幼虫による塊茎の被害も軽減され、このうちMPP乳剤は、収量において26%増加した。
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井上 寿, 中野 昭, 山下 宗吉
1981 年 1981 巻 32 号 p.
34
発行日: 1981/12/15
公開日: 2011/08/11
ジャーナル
フリー
直播てん菜の稚苗期に加害するテンサイトビハムシの防除剤として、アセフエート水和剤を、成虫の発生初期と最盛期に薬剤散布すると防除効果が高く、収量も増加した。
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第16報耕地に生息するミズギワゴミムシ族
井上 寿
1981 年 1981 巻 32 号 p.
35
発行日: 1981/12/15
公開日: 2011/08/11
ジャーナル
フリー
十勝農試構内の圃場において、4か年にわたり、春から秋までの期間、落し穴式トラノプに捕獲されたミズギワコミムシ族は3属5種であった。このうちで個体数の最も多かったのはメダカチビカワゴミムシで、次いでヨツボシミズギワゴミムシ、ヨツボシケシミズギワゴミムシがほぼ同数であった。このうちメダカチビカワゴミムシとヨツボシミズギワゴミムシは、早春より秋季おそくまで長期間にわたって活動した。
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第17報耕地に生息するヒラタゴミムシ族
井上 寿
1981 年 1981 巻 32 号 p.
36
発行日: 1981/12/15
公開日: 2011/08/11
ジャーナル
フリー
十勝農試構内の圃場において、4か年にわたり、春から秋までの期間に、落し穴式トランプで捕獲したヒラタゴミムシ族は3属7種であった。このうちで個体数の多かったのはセボシヒラタゴミムシで、次いでセアカヒラタゴミムシも多かった。この両種は前者は早春より、また後者は7月上旬頃から出現して捕食活動を行なう。
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井上 寿, 伊東 正男
1981 年 1981 巻 32 号 p.
37-38
発行日: 1981/12/15
公開日: 2011/08/11
ジャーナル
フリー
フキバソタ類は、北海道十勝地方において、しばしば多発しており、特に昭和13年の芽室町と、昭和55年の鹿追町の発生が顕著であった。鹿追町の発生源は河川敷で、種類はハネナガフキバソタで、この地域での広範な発生は今回が始めてであった。食餌植物としてはイタドリ、フキ、ヨモギなどの野草やハンノキ、ニレなどの樹木の葉を摂食し、成虫は玉蜀素、小豆などの農作物も食害したが、関係機関が協力して防除に努めた結果、被害を最小限度にとどめることができた。
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奥 俊夫
1981 年 1981 巻 32 号 p.
39-40
発行日: 1981/12/15
公開日: 2011/08/11
ジャーナル
フリー
The larvae of
Autographa mandarina were occasionally found to feed on leaves of the white clover in the mountainous area of Iwate Prefecture. The adults were caught in late June to early July and again in August. Under the illumination of 16 hours per day, the total duration for immature stages lasted about 33, 37 and 56 days in 26, 23 and 18°C, respectively. The highest temperature tested caused a considerable larval mortality. When exposed to the day-length of 8 hours in 23°C, the larval growth was remarkably suppressed in the older instars, giving rise to no pupation. A bivoltine life cycle with hibernation in the older larval stage was suggested for the species.
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奥 俊夫
1981 年 1981 巻 32 号 p.
41
発行日: 1981/12/15
公開日: 2011/08/11
ジャーナル
フリー
A univoltine noctuid,
Apamea sordens basistrigata Staudinger, is occasionally found to feed on grasses in Tohoku district. It overwinters as older larva, and may pupate after post hibernation feeding. The adult occurs mainly in June in lowlands, and July in highlands.
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奥 俊夫
1981 年 1981 巻 32 号 p.
42-43
発行日: 1981/12/15
公開日: 2011/08/11
ジャーナル
フリー
In Iwate Prefecture,
Mythimna grandis Butler,
M. turca limbata Butler, M.
conigera Schiffermuller et Denis,
M. postica Hampson and
M. pallens Linné were found in grasslands. Among them,
M. grandis was most widely distributed, and
M pallens ranked next. The larvae of these species fed on gramineae, and
M. pallens did not avoid non graminaceous weed. Trap catches of the adults suggested a univoltine life cycle for
M. grandis, and bivoltine ones for
M. turca limbata, and
M. pallens.
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阿部 寛二, 藤崎 祐一郎, 北條 春雄, 鈴木 良材
1981 年 1981 巻 32 号 p.
44-45
発行日: 1981/12/15
公開日: 2011/08/11
ジャーナル
フリー
オンシツコナジラミは野外雑草の草冠内では、各態ともに宮城県南部の厳寒期を越せることが判明した。
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第5報無防除園における生命表
庄司 敬, 上野 亘
1981 年 1981 巻 32 号 p.
46-51
発行日: 1981/12/15
公開日: 2011/08/11
ジャーナル
フリー
無防除のモモ園で、1975年から1979年まで5年間、合計29世代について生命表を作製した。卯から成虫の羽化に至る期間の死亡率は各世代ともに低く、23世代では産卵された卵の10%以上が成虫となり、極端な場合には50%を越えた世代もあった。また、生命表データーを用い個体数の変動主要因の分析を行なった結果、変動主要因が存在する発育段階は年次および世代によって異なったが、1齢幼虫期に存在し、主要な要因はマイン周辺の葉組織の変質による死亡と考えられた。
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前田 正孝
1981 年 1981 巻 32 号 p.
52-53
発行日: 1981/12/15
公開日: 2011/08/11
ジャーナル
フリー
モモ園への果樹カメムシ類の飛来加害時期を5で界間調査した結果、宮城県においてはクサギカメムシが優占種で、5月下旬から6月上~中旬までを飛来盛期とする飛来パターンが一般的であり、この飛来盛期が防除時期になるものと考えられる。
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土壌深度別の線虫密度変動
高倉 重義, 山田 英一
1981 年 1981 巻 32 号 p.
54-56
発行日: 1981/12/15
公開日: 2011/08/11
ジャーナル
フリー
土壌中の線虫密度の変動を深度別に調査した結果、感受陣品種栽培区の畦上では地表~10cm、次いで11~20cmの層で著しく増殖するのに比し、抵抗性品種栽培区の畦上では地表~30cmまで植付期の30%以下に低下したが畦間では70%か残存した。感受件品種植付時にOxamyl粒剤30kg/10a施用した区では地表~10cmの層で薬剤の効果が高かったが11cm以下の層では劣った。
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捕獲植物の検索と利用の試み
山田 英一, 高倉 重義
1981 年 1981 巻 32 号 p.
57-66
発行日: 1981/12/15
公開日: 2011/08/11
ジャーナル
フリー
ジャガイモシストセンチュウに対する捕獲 (密度低減) 効果の高い植物を検索し、線虫密度低減への利用法を検討した。
線虫の寄生量は多いがシスト形成の少ない植物として、ジャガイモ抵抗性品種「ソニカ」、
Solanum nodiflorum, Lycopersicon peruvianum B 6001 (P. I. 126926)、イヌホウズキがあり、これら植物の栽培により上壤中の線虫密度は低下した。そのうちイヌホウズキの捕獲効果量2g/m
3、5~6月播種で、またトウモロコシ間作としてトウモロコシとの同時播種 (5月) でともに高いが、秋播小麦収穫跡地の8月末播種では効果はなかった。「ツニカ」のトウモロコシ間作では植付時期の早いほど効果が高いが、秋播小麦収穫跡地でも密度を植付時の約50%まで低下させた。マりーゴールド (
Tagetes patula, Tagetes erecta) の線虫密度低減効果はなかった。
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清水 啓, 井上 寿, 砂田 喜与志, 本間 健平, 三井 康
1981 年 1981 巻 32 号 p.
67-68
発行日: 1981/12/15
公開日: 2011/08/11
ジャーナル
フリー
Races of
H. glycines at Tokachi district of Hokkaido were determined by the standard soybean varieties proposed by Golden et al.(1970). Among 27 populations, 24 were found to be race 3 and 3 were race 1. One of the most prevalent resistant variety named Toyosuzu was found susceptible to all of three populations of race 1 as well as 10 out of 24 populations tested of race 3.
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早川 博文
1981 年 1981 巻 32 号 p.
69
発行日: 1981/12/15
公開日: 2011/08/11
ジャーナル
フリー
In total 16 species belonging to 5 genera were collected by CO
2-baited traps.
A. divittateinus, the larval habitat of which was in marshes, was most dominant at this arca.
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早川 博文, 長谷川 勉
1981 年 1981 巻 32 号 p.
70
発行日: 1981/12/15
公開日: 2011/08/11
ジャーナル
フリー
In total 10 species belonging to 4 genera were collected from cattle feces at 10 places.
C. jessoensis and
L.phanaeoides were widely distributed at this area.
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早川 博文
1981 年 1981 巻 32 号 p.
71
発行日: 1981/12/15
公開日: 2011/08/11
ジャーナル
フリー
In total 5 species of tabanid flies anb 2 species of biting muscid flies were collected from pasturing cattle. Both flies were not abundant at this place.
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早川 博文
1981 年 1981 巻 32 号 p.
72
発行日: 1981/12/15
公開日: 2011/08/11
ジャーナル
フリー
In total 16 species belonging to 3 genera were collected from pasturing cattle.
A. bivittateinus and
T. amaenus were most dominant in this place.
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早川 博文
1981 年 1981 巻 32 号 p.
73
発行日: 1981/12/15
公開日: 2011/08/11
ジャーナル
フリー
In total 4 species of tabanid flies and 3 species of biting muscid flies were collected from pasturing cattle. The latter flies were relatively abundant at this place.
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早川 博文
1981 年 1981 巻 32 号 p.
74
発行日: 1981/12/15
公開日: 2011/08/11
ジャーナル
フリー
In total 8 species were collected from pasturing cattle.
T. chrysurus was most abundant and
T. exoticus, a rare species, was recorded at this place.
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八重樫 博志, 浅賀 宏一
1981 年 1981 巻 32 号 p.
75-76
発行日: 1981/12/15
公開日: 2011/08/11
ジャーナル
フリー
The 28 isolates of blast fungus from rice and other gramineous host from three. South Asian countries in 1978 were identified as to race and mating type.13 races were identified by inoculation tests. Both mating types were present in rice blast fungus from Thailand and Malaysia, but no perithecia were produced when 29 rice isolates including 18 isolates from Japan were crossed with each other.
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八重樫 博志, 浅賀 宏一
1981 年 1981 巻 32 号 p.
77
発行日: 1981/12/15
公開日: 2011/08/11
ジャーナル
フリー
Crabgrass seeds infected with blast fungus were found in nature. The blast fungus survived in infected seeds even after the fall of frost.
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千葉 末作, 千葉 順逸, 太田 恵二
1981 年 1981 巻 32 号 p.
78-83
発行日: 1981/12/15
公開日: 2011/08/11
ジャーナル
フリー
気象要因と生物要因のいもち病菌胞子の付着、発芽、侵入、進展に対する影響度合を数量化し、その適合性を重回帰分析によってみたところ、葉いもち病斑数および伝染速度は、変換前の変数より変換後の変数を用いた方が決定係数は大きくなった。説明変数間では発病指数量、初発時の病斑数が他の変数よりも重要であった。ロジスチック、ゴンペルツおよび清沢の式より求めた伝染速度に対する重回帰式の適合度はゴンペルツの式が最も高かった。
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竹田 富一, 平山 成一, 東海林 久雄, 木村 和夫
1981 年 1981 巻 32 号 p.
84-87
発行日: 1981/12/15
公開日: 2011/08/11
ジャーナル
フリー
1980年の異常低温下における穂いもち多発株での発病部位別に被害解析を行なった。株の発病程度の違いは節いもち・首いもちの発病穂率の差であり、重い株ほど高いものであったが、稲株の生育との関係は明らかではなかった。穗いもちの収量に対する影響は、空粃の増加による1穂重の軽減、稔実籾では粒厚の減少であり、また玄米の品質に対する影響は完全粒の減少による整粒歩合の低下、死米の大幅な増加、そしてき形による被害粒の増加であった。これらの被害は、株の発病程度が重くなるほど大きく、同一発病程度株では発病部位の違いによる差は少かった。
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松本 和夫, 橋本 晃, 安達 忠衛
1981 年 1981 巻 32 号 p.
88-93
発行日: 1981/12/15
公開日: 2011/08/11
ジャーナル
フリー
1.フサライド水和剤を用い、分げつ期~穂揃期にかけた5段階の時期別に散布し、投下塁一防除価の関係より最適防除時期を検討した。
2.冷夏により著しい出穂遅延が起り、穂ばらみ末期~ 穂揃期が約12日間に及び、この間に多量のいもち病菌による感染が起きたと考えられた。最も高い防除効果は出穂初期、次いで穂ばらみ末期の散布日にみとめられ、その前後に離れるに従い効果は低下した。
3.防除効果がみとめられた出穂初期および穂ばらみ末期についてみると、投下量 (G) と防除価 (H) との間にH=G
n/(φ
n+G
n) の関係がみとめられた。これより期待防除価0.9~0.6を得るに必要な投下量が求められた。
4.平年のいもち病発生年と考えられた1979年の試験結果と比較検討して、低温による出穂遅延時の防除対策として穂ばらみ末期 (走り穂の直前) と、それを起点として7日後の2回防除する。更に天候不順が続いたり、葉いもちの発生が多い場合はその7~10日後にも追加防除を実施するのがよいと考えられた。
5.防除効果がみとめられた穂ばらみ末期および出穂初期の散布日について防除価と収量との間に正の相関がみとめられ、適期防除によって防除価を高めれば増収につながることが明らかであった。
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東海林 久雄, 平山 成一, 井沢 隆一, 藤田 佳克, 鈴木 穂積
1981 年 1981 巻 32 号 p.
94-97
発行日: 1981/12/15
公開日: 2011/08/11
ジャーナル
フリー
いもち病常発地は感染条件が早期にととのい、伝染源が形成されやすい。また真性抵抗性品種の種子の保菌は罹病化の指標となり、保菌の推移を調査することにより罹病化の予察の可能性が推定され、水面施用剤の適期施用で激発を防ぐことができる。
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鈴木 穂積, 藤田 佳克
1981 年 1981 巻 32 号 p.
98-99
発行日: 1981/12/15
公開日: 2011/08/11
ジャーナル
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種子として十分稔実していながら玄米にまで発病している場合がある。このような種子における種子消毒の効果について試験した。玄米が発病していると考えられる種子では完全に消毒ができなかった。
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熊谷 誠司, 佐々木 弘, 杉原 俊郎, 三塚 仁彦, 加藤 修
1981 年 1981 巻 32 号 p.
100-101
発行日: 1981/12/15
公開日: 2011/08/11
ジャーナル
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葉いもち発生前にオリゼメート粒剤を広域に水面施用すると, 航空防除や個人防除に比較して, 葉いもちの発生を著しく抑制することが出来た。
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第2報カスガマイシンIBP耐性菌分布地域における薬剤の防除効果と耐性菌分離比率
長田 茂, 井上 敞
1981 年 1981 巻 32 号 p.
102-104
発行日: 1981/12/15
公開日: 2011/08/11
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Effects of aniti-blast fungicides, Kasugamycin (KSM), KSM + Phthalide, Phthalide, IBP, Isoprothiolane (IPT), EDDP were examined in the field where KSM-and IBP-resistant strains had been occurred. Disease development in the KSM-and IBP-treated blocks were not significantly different from that in the untreated block. As compared with the proportion in the untreated block, the ratio of resistant strains to KSM became higher when KSM and KSM Phthalide were applied, whereas it became lower when Phthalide, IBP, IPT and EDDP were applied. The ratio of resistant strains to IBP became higher when IBP, IPT and EDDP were applied, whereas it became lower wnen Phthalide, KM and KSM Phthalide were applied. The resistant strains both to KSM and IBP were observed in this field.
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平山 成一, 東海林 久雄, 竹田 富一, 木村 和夫
1981 年 1981 巻 32 号 p.
105-106
発行日: 1981/12/15
公開日: 2011/08/11
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自然発病した稲株に出穂後, バリダシン液剤, バシタック水和剤及びロブラール水和剤を2回散布し, 防除効果を検討した。病斑は無散布区で止葉々鞘にまで進展したのに対し, 散布した各区では停滞し効果が認められた。また, これら薬剤を散布することによって菌核の形成抑制が明らかであった。
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児玉 不二雄, 土屋 貞夫
1981 年 1981 巻 32 号 p.
107-109
発行日: 1981/12/15
公開日: 2011/08/11
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Recently brown blotches on glumes of rice plant broke out wildely in Hokkaido. Since
E. purpurascens were isolated in high frequency among them, pathogenisity test of
E. purpurascens to sheath of booting stage or glume were carried out. Sheath or ear of rice were sprayed with aqueous suspension in about 10
4 spores/ml, which were produced on rice straw in Sachs medium. Innoculated plants were incubated atlow (14-17C) or high (22-26C) temperature for 48 hr and then placed in a green house. Nolesion appeared on sheath at the both temperatures. Brown blotches and/or discoloration of glumes appeared at low temperature, but did not at high one.
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諏訪 正義, 小川 勝美, 赤坂 安盛, 渡部 茂
1981 年 1981 巻 32 号 p.
110-112
発行日: 1981/12/15
公開日: 2011/08/11
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1980年岩手県に発生した着色米の発生実態と関与菌について検討した。(1) 着色米の発生は県下全域に認められ, 紅変米, 背黒米, 茶米の3種類に区分できた。紅変米の発生は, 本県における初確認である。(2) 着色米は, 出穂後日数が経過するにしたがい多くなり, 籾の褐変程度が高く, 割れ籾ほど発生が多かった。(3) 紅変米, 背黒米, 茶米のいずれからも
E. picoccum属菌が高率に分離された。
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角間 文雄, 斎藤 満
1981 年 1981 巻 32 号 p.
113-114
発行日: 1981/12/15
公開日: 2011/08/11
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ダイズ子実病害虫防除の効率化を図るため, 背負動力散粉機に取付けできる畦間後方散布噴管を開発した。現地試験を行なった結果, 散布能率は優れ, ダイズ紫斑病, マメシンクイガ・カメムシ類などに対する防除効果は, いずれも慣行散布法に比較して優った。
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佐藤 利也, 小林 紀彦, 駒田 旦
1981 年 1981 巻 32 号 p.
115-116
発行日: 1981/12/15
公開日: 2011/08/11
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ダイズ茎疫病に対ずる品種抵抗性を幼苗への人工接種により比較検討した, 北海道で分離されたpm-1菌に対してコケシシロ, オクシロメ, ライデン, Harosoy, イスズは抵抗性でデワムスメ, キタムスメは罹病性であった。しかし, 山形県で分離された3菌株に対してコケシジロ, ライデンは抵抗性で, オクシロメ, デワムスメ, Harosoy, キタムスメ, イスズは罹病性であった。
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藤田 佳克, 鈴木 穂積
1981 年 1981 巻 32 号 p.
117-119
発行日: 1981/12/15
公開日: 2011/08/11
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ダイズ紫斑病菌の胞子形成, 発芽, 菌糸生育, 色素産生, 莢から子実への感染, 胞子粉衣子実の発病と温度の関係を調べた結果, いずれの過程も適温は23~30℃であった。胞子形成は17℃以下では行われないが, 他の過程は10℃でもわずかずつ進行した。一度侵入した菌糸は低温でも伸長し, 発病をおこす。
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藤田 佳克, 鈴木 穂積
1981 年 1981 巻 32 号 p.
120-121
発行日: 1981/12/15
公開日: 2011/08/11
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ダイズ単葉, 莢上での紫斑病菌胞子の発芽, 侵入行動を走査型電子顕微鏡で観察した。胞子は主として両端細胞から発芽する。発芽管は伸長するにつれ分岐し, 菌糸状になる。伸長方向は不規則である。侵入は気孔から行われ, 付着器様器管の形成は認められない。
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