-
必要性と基本概念
田中 文基, 猪狩 真二, 小野里 雅彦
セッションID: C31
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
会議録・要旨集
フリー
生産プロセスにおいて,生産現場の要求を満たす高度なコンピュータ支援は,達成されていない.その要因として,公差情報やフィーチャの相互関連等の形状間の関係情報の不足,工程間の優先関係情報の不足などがあげられる.本研究では,形状及び工程に対する関係情報のモデル化と生産プロセスへの適用を目的とする.本報では,生産プロセス全般を解析し関係情報の必要性を明らかにすると共にモデル化の基本的な考え方を述べる.
抄録全体を表示
-
加工形状特徴と加工工程との組の間における関係のモデル化
猪狩 真二, 田中 文基, 小野里 雅彦
セッションID: C32
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
会議録・要旨集
フリー
本研究は,公差情報やフィーチャの相互関連等の形状間の関係情報,工程間の優先関係情報など形状及び工程に対する関係情報のモデル化と生産プロセスへの適用を目的としている.工程設計においては,フィーチャと工程との組である加工作業が保存されるが,優先関係など加工作業間の関係が表現できないため,製品形状全体に対する加工作業を保存する必要があった.本報では,そのような加工作業間の関係を表現可能なモデルを提案する.
抄録全体を表示
-
高橋 啓太, 大須 悠季, 李藤 ヘンドリー, 安藤 公一
セッションID: C33
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
会議録・要旨集
フリー
多種多様な製造フィーチャを知識ライブラリに蓄積してとけば、工程設計などで用いる製造情報を自由に取り出すことができるようになる。本研究では、各種機械加工作業に用いられる多種多様な製造フィーチャを調査収集し、著者らが開発した製造フィーチャ認識手法が適用可能な表現形式で、ライブラリにまとめた。製造フィーチャライブラリは、開発中のフィーチャベースフレキシブル工程設計システムの中核に位置づけられる。
抄録全体を表示
-
生産システム分類データベースに関する検討
小池 稔, 森永 英二, 若松 栄史, 荒井 栄司
セッションID: C34
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
会議録・要旨集
フリー
消費者のニーズが多様化するにつれて,製品のライフサイクルが短くなってきている.これに対応する為,生産システム・生産管理方式が新しく提案されているが,現実的には,生産現場に導入されていない.そこで,現在,筆者らは,「生産システム設計支援システム」の構築を進めている.このシステムは,生産システム設計者を支援して,生産システムの設計・構築を行うシステムである.本報告では,4段階から構成されている生産システム設計支援システムのPhase2:生産システム要素の組合せ導出段階のシステム構成を示し,その中でも重要な役割を果たす生産システム分類データベースの必要性と構築方法についての検討結果を報告する.
抄録全体を表示
-
巡回セールスマン問題の解法を利用した穴加工経路の生成
石森 茂, 笠原 和夫, 池上 敦子
セッションID: C36
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
会議録・要旨集
フリー
多数の工具と工程を必要とする工作物の機械加工では,加工時間,加工コスト,消費動力などの生産性に関わる因子は加工順序によって変化する.マシニングセンタによる加工での上記の因子を含む加工工程設計支援システムの開発を目的として,最短経路問題の解法を利用した支援システムが前報で提案された.このシステムでは,工具と工作物間の幾何学的干渉,前加工が無効になる加工順序の回避や工程集約の機能が考慮されている.本報告では,巡回セールスマン問題の解法を利用することによって,多数の穴をもつ工作物の穴あけ加工での最短経路の解析が可能にされている.解析結果とオペレータによって設計された結果との比較から,解析結果が妥当であることが確認されている.
抄録全体を表示
-
構成要素に対する運動制約のモデル化とその応用
下川部 晴紀, 田中 文基, 小野里 雅彦, 伊達 宏昭
セッションID: C37
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
会議録・要旨集
フリー
本研究は,実・仮想加工システムに対する高度な支援のために,必要な情報を表現するDigital Machining Information (DMI) Modelを提案している.本報では,例えば可動範囲や工具交換位置といった,工作機械やATCなどが運動する上での制約条件を表現するモデルを構築する.また,運動命令が制約条件に従って運動を行うものであるかを確認する運動シミュレーションシステムを開発する.
抄録全体を表示
-
組立シミュレーションシステムの実装
阪尾 信幸, 柏瀬 圭佑, 須藤 康裕, 松田 三知子
セッションID: C38
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
会議録・要旨集
フリー
構成要素のエージェント化による自律型組立システムを提案してきた.CADから得られた製品モデルから製品エージェントが組立工程モデルを生成し,これをもとに主部品エージェントを生成する.ライン上では,主部品エージェントが主導して他の部品エージェントや機械エージェントとの交渉により,組立作業を進行する.本報では,提案する各エージェントを含めて組立作業シミュレーションシステムを実装したので報告する.
抄録全体を表示
-
第二報:ロット分割手法の定式化
陳 北辰, 若松 栄史, 森永 英二, 荒井 栄司
セッションID: C39
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
会議録・要旨集
フリー
本研究ではロット生産方式を採用したジョブショップにおいて段取りを考慮して、ワークや工程毎にロットサイズを自由に変えることにより機械群の遊休時間を削減し、総加工時間を短縮することを目的とする。そのため、短縮量が最大となる手法の定式化を行う。
抄録全体を表示
-
銭 毅, 藤井 信忠, 貝原 俊也, 藤井 進, 梅田 豊裕
セッションID: C40
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
会議録・要旨集
フリー
実際の生産現場には需要変動や機械故障などの不確定要素が存在する。本研究では、実システム(生産現場)と仮想システム(計算機シミュレーション)の融合により、不確定な変動に対する柔軟性と効率性を有する自律分散型実仮想融合生産システムの提案と構築を行う。仮想システムの自律的生成とそのスケジューリングに関する実験を行い、提案手法の有効性を確認する。
抄録全体を表示
-
処理能力差を有する作業者による組立セルを対象に
大森 達也, 貝原 俊也, 藤井 信忠, 藤井 進, 倉橋 正志, 林 伸広, 稲生 進也
セッションID: C44
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
会議録・要旨集
フリー
変種変量生産への対応が期待できるセル生産システムに対して,自律分散型のオークション型スケジューリング手法の一つである組合せオークションを用いたスケジューリング手法に関して研究を行う.本研究では,熟練作業者と一般作業者のような作業者間の処理能力差を考慮した場合の作業者配置とスケジューリングを同時に考えた手法を提案する.そして、計算機実験により提案手法の有効性を検証する.
抄録全体を表示
-
角田 興俊, 宇野 俊一, 鈴木 裕, 神田 和貴, 井上 裕稔
セッションID: C45
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
会議録・要旨集
フリー
現在、製品のライフサイクルの短縮化が進んでいる。その要因として企業ではニーズの多様化などを挙げており、メーカーは消費者にすばやく多様な製品を供給する必要がある。そこで、本研究ではものづくりの流れの中で組立作業に着目し、人による組立作業に関して研究した。従来の組立性評価との違いとして、生体計測による負荷を組立の負荷基準として設定することで、新たな組立性評価の確立を目指す。
抄録全体を表示
-
今沢 慶, 藤原 正一郎, 加茂田 浩司, 石田 忠美, 所附 一之
セッションID: C46
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
会議録・要旨集
フリー
半導体製造では,製造プロセス変動による不良ウェハ発生防止のため,装置モニタデータを監視し,異常予兆検知を行っている。製造プロセス状態は処理に応じて変化するため,統計的検知では,処理の変動と異常の変動の区別が難しく,予兆検知困難だった。そこで,ノイズ除去処理及び,しきい値切替えを特徴とする予兆検知方式を開発した。本方式を量産データで評価し、従来見逃していた異常を数日前に検知できることを確認した。
抄録全体を表示
-
帰納法による品質問題の解決手法 第二報
上石 幸拓, 伊藤 弘
セッションID: C47
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
会議録・要旨集
フリー
磯部邦夫が開発したKI法を改良し「バラツキ活用法BAM」として体系化し、この方法を使って製造現場で成果を上げていることについて前報で報告した。品質に関わる改善手法は多くあるが、統計的な立場に立つのではなく、帰納法のアプローチを徹底することにより、スピード感のある問題解決が可能である。前報では普及が課題であるとしたが、その後の進展や普及について報告する。
抄録全体を表示
-
ピックフィードを伴う場合
笠原 和夫, 村田 圭介, 広田 明彦
セッションID: C61
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
会議録・要旨集
フリー
5軸制御マシニングセンタによる加工では,工具あるいは工作物姿勢は2つの軸を傾斜させることによって制御し,これにより切削速度の大きな外周部の切れ刃を使った加工を行なうことが可能である.この研究の第1報においては,種々の工具姿勢で平面を溝加工した場合の工具-工作物間の接触領域,切れ刃に沿う切削厚さや切削断面積などの幾何学量が解析され,工具傾斜角によるそれら幾何学量の変化が検討された.そして種々の工具姿勢での切削抵抗が,既報の切削模型とエネルギー解法を用いて予測され,工具姿勢,切削過程の幾何学量そして切削抵抗との関係が明らかにされた.本報告ではピックフィードを伴う切削過程が取扱われ,回転角による切削抵抗の変化が小さく,工具のたわみによる過切削が生じない工具傾斜角が見出されている.
抄録全体を表示
-
仕上げ面性状と加工誤差の検討
笠原 和夫, 田中 勇士, 広田 明彦
セッションID: C62
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
会議録・要旨集
フリー
既報で提案した切削模型とエネルギー解法を利用すれば,球体部と円筒部の2つの切れ刃が同時に切削に関与する切削過程での切削抵抗は予測可能である.本研究の第2報では,加工中の工具のたわみと工具軸の移動軌跡が切削抵抗の予測データとボールエンドミルの有限要素モデルを用いて解析された.また斜面の等高線加工での工具挙動が,渦電流式変位センサによって測定され,この結果と解析結果が比較された.本報告では,たわみの解析をとおして得られた仕上げ面の幾何形状と加工誤差が斜面の種々の傾きの場合について示されている.加工誤差は工具移動方向に垂直な面内で得られる工具軸のたわみ量に一致せず,回転角と切れ刃形状といった工作物に食付いた切れ刃の条件を無視して評価できないことが見出されている.
抄録全体を表示
-
小野塚 英明, 内海 幸治, 帯川 利之
セッションID: C63
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
会議録・要旨集
フリー
小径ボールエンドミルを用いた焼入れ鋼の微細穴加工を実現するため,ヘリカル加工における工具の送り方向が工具寿命と加工精度に及ぼす影響を検討した.その結果,加工面側がアップカットとなるような右ねじ方向送りを採用すると,左ねじ方向送りの場合より工具寿命を向上できることがわかった.また,右ねじ方向送りではボールエンドミルの弾性変形により穴径が拡大,左ねじ方向送りでは縮小することがわかった.
抄録全体を表示
-
小森 圭悟, 森田 昇, 山田 茂, 高野 登, 大山 達雄
セッションID: C64
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
会議録・要旨集
フリー
エンドミル加工は底面および外周面に存在する切れ刃が複数同時に作用するため,その切削挙動に対する切削抵抗の変化は複雑である.本研究では2枚刃エンドミルを用いて溝加工し,測定された3成分切削抵抗分力から切れ刃回転に伴う切削抵抗のベクトル表示をおこなった.これより,加工中における切れ刃位置と切削抵抗の変化挙動を詳細に把握し,その作用方向が加工面など加工現象に及ぼす影響について検討することが可能となった.
抄録全体を表示
-
西村 智史, 中川 平三郎, 小川 圭二
セッションID: C65
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
会議録・要旨集
フリー
近年,微細形状の金型加工においてφ1以下の極小径エンドミルが多用されているが,切れ刃形状に関する研究報告は少ない.極小径エンドミルは工具剛性が低く,切込み量に対して工具が大きくたわむ.そのため,一般的なエンドミルとは刃先の摩耗形態が異なると考えられる.そこで,工具たわみを考慮した刃先の軌跡により摩耗機構を明らかにした.
抄録全体を表示
-
切れ刃研磨による3次元加工面品位の向上
平石 誠, 宮口 孝司, 石川 淳, 斎藤 博, 西口 隆
セッションID: C67
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
会議録・要旨集
フリー
三次元加工においてボールエンドミルの回転中心刃を用いた場合、切削条件や切れ刃位置によっては、切削速度が0または負になり適正な切削が行われないためにバリやむしれが生じたり、削り残しが生ずるなどによる加工面品位の低下が問題になる。鉄系材料にcBNボールエンドミルによる超精密加工を適用するため、ダイヤモンドパウダーが埋め込まれた鋳鉄製定盤を用いた研磨による切れ刃の粗さ改善や切れ刃先端位置の改良を施したボールエンドミルを用いて、ドライおよび潤滑条件で同工具の焼入れ鋼に対する切削実験を行った結果を報告する。
抄録全体を表示
-
松田 礼, 笹原 弘之, 堤 正臣
セッションID: C68
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
会議録・要旨集
フリー
ボールエンドミル切れ刃が加工面を通過する軌跡を球面で近似し,球面の集合で凹凸を表現する方法によって,仕上げ面模様の予測を試みた.本手法は,球面の重なりと加工面をそれぞれ平面の方程式で表し,これらの平面の交差から求められる直線を凹凸の稜線とする方法である.本報では,切削痕の送り方向の幅と工具傾斜角度,偏心量,工具刃先の曲率半径との関係について解析した結果を報告する.
抄録全体を表示
-
井上 考平, 青木 孝史朗
セッションID: C69
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
会議録・要旨集
フリー
オーステナイト系ステンレス鋼SUS316を工具の推奨条件を超えた高速切削をすることで,従来行われてきた切削によるものづくりの生産効率の向上を目的とした.切削にはマシニングセンタ,工具は超硬エンドミル,鉱油系切削油を使用した.切削条件を変えることによる加工変質層の発生量,仕上げ表面性状への影響を,切削抵抗,硬さ,表面粗さ,磁気特性の観点から評価した結果について報告する.
抄録全体を表示
-
三次元CADを活用した切削過程の解析および切削実験に基づく切削特性の評価
岩部 洋育, 難波 剛志, 二川 真法
セッションID: C70
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
会議録・要旨集
フリー
三次元CADを用いてラジアスエンドミルの工具、切れ刃形状および傾斜面を持つ工作物の三次元モデルを定義するとともに、両者の干渉により切削の進行に伴って変化する切削面積を精度良く計算した。また、切削実験により切削力および仕上げ面粗さを測定し、切削特性について検討した。なお、同様の方法で解析したボールエンドミルによる結果とも比較検討した。
抄録全体を表示
-
冨永 良和, 小林 義和, 白井 健二
セッションID: C74
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
会議録・要旨集
フリー
表面テクスチャを機械加工する場合、加工時間とその精度は使用するボールエンドミル径によって決定される。本研究では、工具径の決定法として、テクスチャの形状データの曲率を基に、算出することにした。テクスチャ表面は場所毎に曲率が異なり、小径工具のみでは加工時間が増大する。そこで、加工の可能、不可能の領域に分類し、段階的に工具径を変更しながら、加工する方法とした。これによって、加工時間を短縮することができた。また、その加工面を評価した。
抄録全体を表示
-
小池 雄介, 松原 厚, 山路 伊和夫, 西脇 眞二, 泉井 一浩
セッションID: C75
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
会議録・要旨集
フリー
切削加工時に生じる工具または被削材の振動によって工具寿命は短くなり,被削材の表面性状は悪化する.そこで本研究では,加工点での被削材の変位を小さくする方法を考案する.具体的には,被削材の剛性テンソル,切削抵抗ベクトル,工具の送り方向の関係を考慮することによって,切削能率を下げることなく加工プロセスを最適化し,加工プロセス全体における加工点での被削材の変位を最小化するアルゴリズムを考案した.
抄録全体を表示
-
寺本 孝司
セッションID: C76
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
会議録・要旨集
フリー
薄肉構造部品の精密切削加工を実現するには,加工を行う工作機械上で,適切に把持されていることを評価することが重要な課題となっている.本報告では,局所的なひずみ計測とFEM解析を併用して工作物把持状態を推定する手法の薄肉構造部品への適用について報告する.具体的には,多点把持した際の工作物把持状態の変動に関する分析をもとに構築した低剛性部品の変形状態推定システムの概要と評価結果について報告する.
抄録全体を表示
-
切削抵抗の加工条件依存性
山岡 克徳, 森田 昇, 山本 礼
セッションID: C77
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
会議録・要旨集
フリー
本研究では,アクリルゴムの内部に黒鉛フィラーを分散させた複合材料を用いて,2次元切削実験をおこない,軟質ゴムの2次元切削現象を把握することを目的とする.実験条件として工具すくい角および被削材温度等を変化させ,切削抵抗の測定および切りくず排出挙動の観察等をおこなった.これより,すくい角を大きくし被削材温度を上げた場合に,切削抵抗を小さく,切りくずのカールを抑えられることがわかった.
抄録全体を表示
-
大森 整, 水谷 正義, 亀山 雄高, 八須 洋輔, 春日 博, 加藤 照子, 根本 昭彦, 上原 嘉宏, 片平 和俊, 林 偉民, 伊藤 ...
セッションID: D01
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
会議録・要旨集
フリー
-
水谷 正義, 久森 紀之, 熱田 翔, 大森 整
セッションID: D02
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
会議録・要旨集
フリー
Co-Cr合金は,人工股関節の摺動部材などで使用されるが,それらの部位では摩耗や,それに伴う腐食による損傷が懸念されており,腐食や摩耗などの単一的な評価に加えて,これらが同時に作用した場合の相乗的な評価やその性能評価が重要である.本研究では,関節摺動部に適用されているCo-Cr合金の擬似体液環境中における電気化学的な腐食損傷と力学的な摩耗損傷を同時に作用させた際の腐食挙動について調べたので報告する.
抄録全体を表示
-
小谷 拓嗣, 水谷 正義, 小茂鳥 潤, 成瀬 哲也, 片平 和俊, 大森 整, 和佐 宗樹, 住谷 健二
セッションID: D03
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
会議録・要旨集
フリー
本研究では,ELID研削により人工股関節摺動部の高精度加工を行うため,新研削システムの構築を行った.半球凹面形状の試験片に対して研削加工を施した結果,試験片の真円度,真球度が著しく向上することが明らかとなった.また,小さい表面粗さ値を達成できていることが明らかとなった.これは,本研究で開発した新研削システムが半球凹面の加工法として妥当であることを示すものである.
抄録全体を表示
-
梅津 信二郎, 河西 素哉, 矢野 雄也, 大森 整
セッションID: D04
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
会議録・要旨集
フリー
我々は、高電界を印加することによって、微小な液滴が吐出されるELID法を用いて、バイオマテリアルを高精度にパターニングする研究を行っている。本研究では、1%のゼラチンを含む水を満たしたシリンジを液体針電極、穴を開けた平板を平板電極とする系において、ゼラチンの吐出特性を把握した。さらに、数μmの太さのゼラチンをライン描画できることを実証した。
抄録全体を表示
-
濱田 美星, 小谷 拓嗣, 小茂鳥 潤, 水谷 正義, 片平 和俊, 大森 整
セッションID: D06
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
会議録・要旨集
フリー
本研究では,ELID研削における砥粒拡散現象について検討を加えるため,Co-Cr合金に対し,ダイヤモンド,アルミナ,cBNの各砥粒を用いてELID研削を施し,表面元素分析を行った.その結果,ダイヤモンドおよびアルミナ砥粒を用いた試験片では砥粒成分が拡散している可能性が示された.一方,cBN砥粒を用いた試験片では砥粒成分が認められなかったことから,砥粒によって拡散挙動が異なる可能性が示された.
抄録全体を表示
-
八須 洋輔, 上原 嘉宏, 大森 整, 林 偉民, 三村 秀和, 山川 大輔, 木村 隆志, 山内 和人, 高橋 豊, 山田 大輔
セッションID: D07
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
会議録・要旨集
フリー
XFELは、原子間隔と同等の短い波長をもち、分析・解析能力が極めて高いX線自由電子レーザー光として、基礎科学・基盤技術に確信をもたらすと同時に、創薬やナノテクノロジー等、先端分野への幅広い応用が期待されている。その装置に組み込まれるX線ミラーの性能は、非常に重要である。そこでELID研削とEEM加工との連携により高能率・高品位な表面形状を目指し、汎用性の測定向けの集光ミラーの製作を進めているところである。本研究は将来のX線自由電子レーザーを十分に受け止めることのできる石英長尺ミラー製作について報告をする。
抄録全体を表示
-
春日 博, 渡邉 裕, 三島 健稔, 大森 整
セッションID: D08
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
会議録・要旨集
フリー
デジタルカメラや測定機器などの高機能化に伴い,高精度な光学ガラスレンズの需要が増加している.現在,光学ガラスレンズは金型で成形されるモールドレンズが主流となっているが,形状精度と表面粗さの向上には成形前のプリフォームガラスの高精度な加工が求められている.本研究では,プリフォームガラスの研磨工程時間の短縮を視野に入れ,精密モールドレンズ用光学ガラス研削の基礎となるパラメータを調査した.
抄録全体を表示
-
亀山 雄高, 高橋 豊, 越澤 譲, 常木 優克, 水谷 正義, 八須 洋輔, 春日 博, 大森 整
セッションID: D09
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
会議録・要旨集
フリー
難削材や複雑形状品の加工に対するニーズの高まりを受け,著者らはこれらの難加工の高能率化,高精度化を達成するための技術体系の構築を目標とした取り組みを行っている.具体的には,これら加工に関する知見のデータベースに基づき適切な加工法や加工条件を提示するシステムを構築するとともに,それを踏まえて得られた加工ノウハウをデータベースへとフィードバックすることで,スパイラルアップ的に難削材加工の高度化を図ることが可能なスキームの提案を目指している.本報告では,これらの取り組みについて紹介するとともに,構築中のシステムをFe-31Ni-5Co低熱膨張合金のナノ精度加工へと適用を試みた事例について述べる.
抄録全体を表示
-
加藤 照子, 大森 整, 伊藤 伸英, 長谷川 勇治, 根本 昭彦, 松澤 隆, 春日 博
セッションID: D13
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
会議録・要旨集
フリー
環境調和型ELID研削システムの構築を目指して,湖沼、河川に群生し、水質浄化後は枯れて環境を悪化してしまう水生植物あるいは大量に植栽されるが、水質浄化後には大量廃棄されてしまう水生植物から、植物カーボンを製造し、それを用いた先端加工用の砥石の開発を行っている.これらの砥石開発プロセスの中で,葦由来のカーボンレジン複合材料の耐摩耗性が高い可能性が示唆された.この結果を踏まえて,本研究では,葦由来のカーボンレジン複合材料のトライボロジー特性に及ぼす各種潤滑雰囲気(無潤滑,研削液潤滑)の影響を明らかにしたので報告する.
抄録全体を表示
-
長田 雄一, 長谷川 勇治, 伊藤 伸英, 大森 整, 加藤 照子, 根本 昭彦
セッションID: D14
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
会議録・要旨集
フリー
近年,複雑な形状の加工や高精度な仕上げ加工が要求されているが,微細砥粒砥石による加工では砥石の目づまりが生じやすく,効率的な加工の妨げとなっている.そこで我々は,気孔を有する砥石の製作が容易な樹脂砥石を採用し、目づまりに有効とされるELID研削法を適用したELID研削用導電性ポーラス樹脂砥の開発を進めている.
抄録全体を表示
-
第2報:気孔率による電解ドレッシング特性への影響
井川 裕太, 長谷川 勇治, 伊藤 伸英, 大森 整, 加藤 照子, 根本 昭彦
セッションID: D15
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
会議録・要旨集
フリー
砥石の目詰まりは効率・精密的な加工の妨げとなっていた。この問題を解決する方法の1つに,ELID研削法がある。我々はELID研削の更なる効率化を目的として、高硬度材料を対象としたELID研削メタルボンド砥石の開発を進めている。本報告では、ポーラスメタルボンド砥石の試作を行い、気孔率による電解ドレッシングへの影響について調査した結果を報告する。
抄録全体を表示
-
伊藤 伸英, 金沢 雄史, 根本 昭彦, 大森 整, 加藤 照子, 長谷川 勇治, 松澤 隆, 佐藤 運海
セッションID: D16
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
会議録・要旨集
フリー
環境調和型ELID研削加工技術の構築を目的として検討を進めている。本報告では、電解還元水を用いたELID研削加工実験を行い、初期電解ドレッシング特性、摩擦摩耗特性および加工特性について調査した結果を報告する。
抄録全体を表示
-
第2報 導電性ラバーボンド砥石におけるマイクロバブルの効果
長谷川 勇治, 西野 彰馬, 伊藤 伸英, 大森 整, 加藤 照子, 根本 昭彦, 松澤 隆
セッションID: D17
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
会議録・要旨集
フリー
ラバーボンド砥石は金属モデルの最終仕上げに用いられてきました。しかしながらラバーボンド砥石は目詰まりを引き起こす原因のひとつになっています。それにより、加工効率が著しく低化しています。私たちの研究の目的は、マイクロバブルの性質を利用し目詰まりを解決し、高効率の加工を達成することです。このレポートは酸素と空気のマイクロバブルを使ってラバーに与える影響を研究した結果です。
抄録全体を表示
-
藤本 正和, 市田 良夫, 佐藤 隆之介, 井上 雄一郎
セッションID: D19
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
会議録・要旨集
フリー
cBN研削過程における砥粒切れ刃の微視的な摩耗挙動をマルチプローブSEMにより連続的かつ三次元的に観察し,評価した.特に,摩滅摩耗により鈍化した砥粒切れ刃の先端が,微細な破砕により鋭利な切れ刃を形成する自生作用の実態をとらえた.また,切れ刃先端の摩耗面について摩滅摩耗面積率を用いて評価し,その変化から砥粒切れ刃の微視的摩耗挙動を定量評価できることを示した.
抄録全体を表示
-
高速度鋼SKH57の研削について
松井 敬資, 市田 良夫, 藤本 正和, 井上 雄一郎
セッションID: D20
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
会議録・要旨集
フリー
本研究は,極微細cBN粒子が強固に結合した結晶構造を有する多結晶cBN(超微結晶UcBN)砥粒の研削特性を明らかにすることを目的としている.本報では,UcBN砥粒を用いて作製したビトリファイドcBNホイールによる高速度鋼SKH57の研削実験を試み,主にホイール摩耗特性の観点からその研削性能を評価した結果について報告する.
抄録全体を表示
-
阿部 尚史, 市田 良夫, 藤本 正和
セッションID: D21
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
会議録・要旨集
フリー
本研究は,cBN砥粒を特殊電鋳法で単層固着し作製した単層構造cBNホイールのドレッシングによる切れ刃形成機構と研削特性について検討したものである.マイクロドレッシングによるホイール作用面の微調整により,仕上面粗さの低減と低い研削エネルギーで研削が可能な作用面を形成できることがわかった.
抄録全体を表示
-
針谷 高典, 市田 良夫, 佐藤 隆之介, 藤本 正和
セッションID: D22
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
会議録・要旨集
フリー
本研究は,熱間ダイス鋼の円筒研削における超微結晶UcBNビトリファイドホイールの研削性能について検討したものである.特に,高能率研削におけるUcBNホイールの研削性能について,従来のcBNホイールと比較しながら評価した結果を報告する.
抄録全体を表示
-
横山 光, 半田 宗一郎, 三村 秀和, 木村 隆志, 松山 智至, 佐野 泰久, 山内 和人
セッションID: D31
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
会議録・要旨集
フリー
硬X線領域における多層膜集光ミラーにおける限界の集光径の小ささは、作製可能な最小の膜厚よって決定され、反射率は界面や基板粗さで決定される。本研究では、SPring8-Bl29XULにてマグネトロンスパッタ法におより成膜された多層膜表面のX線反射率測定を行い、膜厚および表面粗さと反射率の関係を調べ、理論曲線とフィッティングすることで、多層膜構造を詳細に調べた結果について報告する。
抄録全体を表示
-
今井 将太, 山川 大輔, 三村 秀和, 木村 隆志, 八須 洋輔, 大森 整, 山内 和人
セッションID: D32
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
会議録・要旨集
フリー
現在、次世代放射光光源としてX線自由電子レーザー( X-ray Free Electron Laser : XFEL )の建設が進められている。本研究では、XFELの集光を想定した、大型ミラーによる硬X線集光システムを開発した。400 mmと200 mmの大型ミラーを高精度で作製し、SPring-8において二次元集光を行うことに成功した。本発表では、得られた集光特性に関して詳細に報告する。
抄録全体を表示
-
脇岡 敏之, 松山 智至, 藤井 正輝, 木谷 直隆, 三村 秀和, 佐野 泰久, 山内 和人
セッションID: D33
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
会議録・要旨集
フリー
近年,X線分析の分野で高密度なX線ナノビームが必要とされており,我々は2枚の楕円ミラーを並列に組み合わせた並列型Kirkpatrick-Baez(SSKB)ミラー光学系を開発し,X線ナノビームの高密度化を目指している.SSKBミラー光学系は基板のエッジ近傍に高精度な楕円形状を持つ特別なミラーを必要とする.本発表では,改良を加えた楕円ミラー作製方法を用い,ミラー作製を行ったので,その結果を報告する.
抄録全体を表示
-
湯本 博勝, 鈴木 基寛, 河村 直己, 水牧 仁一朗, 平田 邦生, 上野 剛, 河野 能顕, 二澤 宏司, 引間 孝明, 大橋 治彦, ...
セッションID: D34
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
会議録・要旨集
フリー
SPring-8において各々の実験系に特化したKBミラーとミラー姿勢調整機構を設計し導入した.BL39XUでは高磁場,高圧環境下の分光分析や顕微分光分析用の集光フォトン数2×10
12(photons/sec)以上の高強度集光を実現しユーザー開放した.BL32XUでは微小タンパク質結晶構造解析用の集光サイズ1μm,集光フォトン数5×10
10(photons/sec)以上の高強度集光を実現した.
抄録全体を表示
-
峠 睦, 久保田 章亀, 阿南 悟, 和田 翔吾, 中西 義孝
セッションID: D36
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
会議録・要旨集
フリー
石英定盤を活用した単結晶ダイヤモンド基板の精密研磨を行った.開発した紫外光支援加工により,(100)面で0.2nmRaの鏡面が得られ,研磨面直下の加工変質層形成もごく僅かであることを確認した.また,研磨した二面間の稜線の丸味半径を計測した.さらに,形成紫外光照射のない石英定盤を用いた研磨加工においても,粗さや削除率は紫外光支援加工に劣るものの研磨できることを見出した.
抄録全体を表示
-
久保田 章亀, 濟陽 崇志, 中西 義孝, 峠 睦
セッションID: D37
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
会議録・要旨集
フリー
シリコンカーバイド(SiC)は,シリコン(Si)と比べ,バンドギャップが約3倍,絶縁破壊電界が約10倍であることなどから,電力利用の効率化を担うパワーデバイス用基板材料として有望視されている.しかし,SiCは,高硬度かつ熱的・化学的に安定なため,加工が非常に難しい.われわれは,鉄などの遷移金属と過酸化水素水の反応により生成されるOHラジカルを利用した加工法を提案し,SiC表面の加工への適用を検討している.本報告では,単結晶SiC基板表面上の任意領域平坦化結果について報告する.
抄録全体を表示
-
ポリシャ表面バフの影響
高木 正孝, 安井 平司, 坂本 重彦
セッションID: D38
発行日: 2010年
公開日: 2010/09/01
会議録・要旨集
フリー
アルミ磁気ディスク基板のポリシング特性に及ぼすポリシャ表面構造の影響を検討した.ポリシャ表面構造をポリシャの表面開孔させたスエードタイプと研削しないポリシャに対して比較・検討した.ポリシャ表面粗さは基板うねりに影響するが,ポリシング除去速度への影響は砥粒によって異なる.
抄録全体を表示