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藤井 瞭, 齋藤 啓, Liza Kamis Shahira, 赤坂 大樹, 大竹 尚登
セッションID: H37
発行日: 2014/09/01
公開日: 2015/03/01
会議録・要旨集
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B及びCを含むターゲットと窒素プラズマを組み合わせることにより,反応性パルスマグネトロンスパッタリング法を用いてBCN系膜をコーティングした.合成した膜の組成評価により,膜内にはB及びCに加えてNが含まれ,BCN系膜であることが示された.押しこみ硬さ試験と摺動試験の結果から,作製条件を調整することで硬さ15 GPa,摩擦係数1.23の高耐摩耗性を有するBCN系膜が作製できることを明らかにした.
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吉田 祐未, 岩本 善直, 松尾 誠, 赤坂 大樹, 大竹 尚登
セッションID: H38
発行日: 2014/09/01
公開日: 2015/03/01
会議録・要旨集
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DLC膜はガスバリア性等の特性から透明基材への適用が近年増加しているが、低透明性の為、意匠性の観点から応用が制限されている。そこで電子線リソグラフィを用いて作製したマスクを用いた可視・赤外光波長以下の周期のセグメント構造をDLC膜に適用可能な作製法を開発し、高耐摩耗性を維持しながら透明度の向上を図った。本研究では溝幅1μm、溝周期20_mのセグメント構造DLC膜を作製し耐摩耗性及び透過率の向上を確認した。
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神宮司 敏, 山口 直朗, 新部 正人, 藤井 清利, 吉木 啓介, 生津 資大, 井上 尚三
セッションID: H39
発行日: 2014/09/01
公開日: 2015/03/01
会議録・要旨集
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我々は、これまで熱分解BNターゲットを高周波スパッタすることによってc-BN薄膜を成長させることを試みてきた。従来、スパッタガスが純Arではc-BN相は得られないと考えていたが、バイアス電圧をAr+N2混合ガスの場合より低くすればc-BN相を含む薄膜を成長させられることを見出した。本報告では、純Arガスによるスパッタでc-BN相を含む薄膜の成長する条件を系統的に調査した結果を示し、混合ガスの場合と比較・検討する。
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ステンレス鋼表面における硝酸アルミニウム溶液の反応挙動
江面 篤志, 良峰 皓, 片平 和俊, 小茂鳥 潤
セッションID: H45
発行日: 2014/09/01
公開日: 2015/03/01
会議録・要旨集
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これまでの基材全体を対象とした表面改質法ではなく、局所的な部位をターゲットとした表面改質法が求められている。局所的な表面改質にはレーザによる局所加熱を援用した様々な手法が提案されている。本報では、Al(NO3)3溶液に浸漬したステンレス基材に対し、レーザを照射することで、溶液中のAl成分が局所部分の基材表層部に拡散する現象を確認した。
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良峰 皓, 江面 篤志, 片平 和俊, 小茂鳥 潤
セッションID: H46
発行日: 2014/09/01
公開日: 2015/03/01
会議録・要旨集
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溶液中でのレーザ照射により溶液成分をステンレス基板表面へ拡散することができる。本報では,照射出力および走査速度を変化させ、被処理面性状に及ぼす影響について検討した。その結果、走査速度を遅くするほど照射領域でのAl元素濃度が上昇した。さらに,照射出力を上げるほどAl元素濃度が上昇することがわかった。これらのことにより、レーザ照射による伝達エネルギの大きさが拡散成分の濃度に影響を及ぼすことがわかった。
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新城 周平, 細野 高史, 榊 和彦
セッションID: H47
発行日: 2014/09/01
公開日: 2015/03/01
会議録・要旨集
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多層カーボンナノチューブ(MWCNT)に液相析出(LPD)法によりTiO2やSiO2を析出させる際に,前処理として酸素プラズマ暴露またはUV照射を施した.処理後のMWCNTのATR/FT-IR分析より,UV照射の場合には表面が酸化している可能性がある.前処理を施したMWCNTにLPD法によりTiO2およびSiO2を析出させ,FE-SEMで観察した結果,十分に酸素プラズマ暴露した場合に被覆されることが分かった.SiO2をコーティングしたMWCNTを複合フィラーとし,アルミニウム合金基複合材料を作製した.
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佐藤 海二, 王 少飛
セッションID: H62
発行日: 2014/09/01
公開日: 2015/03/01
会議録・要旨集
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空気圧人工筋は,電磁モータにはない多くの利点を有しているが,顕著な非線形性を示し,精密な位置・運動制御を妨げる要因になっている.本報では,空気圧人工筋を用いた機構で,容易に精密位置決めを実現する方法を提示し,その有効性をMcKibben型空気圧人工筋を用いた1軸機構に適用して検証した結果について,報告している.
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シミュレーションによる反発係数の影響の検討
辺見 信彦, 土屋 澄人, 日野 太貴
セッションID: H63
発行日: 2014/09/01
公開日: 2015/03/01
会議録・要旨集
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弾性案内を用いた変位拡大機構に対してインパクトダンパを用いれると,摩擦がないという弾性案内の利点を損なうことがなく良好に制振できることをこれまでに報告してきた.本報では主に衝突子と機構リンクとの間の反発係数が制振性能に与える影響等について,主にシミュレーションにより検討した.その結果,反発係数が高い場合はダンパの設置位置がリンクの先端からやや離れたほうが,制振性が良いことなどを明らかにした.
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深田 茂生, 清水 洸輔, 久保村 洸太
セッションID: H64
発行日: 2014/09/01
公開日: 2015/03/01
会議録・要旨集
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これまでに空気静圧軸受と摩擦駆動減速機を用いた関節機構により構成される高精度水平多関節型機構の精度向上について検討してきた.本報では本機構による位置決め誤差要因について考察している.まず手先位置の位置決め精度評価用センサの性能をアラン標準偏差により評価している.次に摩擦駆動減速機の非線形ばね特性に対する対応を単関節モデルにより実験的に検討し,さらに周囲の温度変化による影響について考察している.
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本田 智
セッションID: H65
発行日: 2014/09/01
公開日: 2015/03/01
会議録・要旨集
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ピッチが60μmのマイクロピッチラックとこれに噛み合うマイクロピッチ歯を線径30μmの超極細ワイヤを用いて製作し,また,三角カム機構と変位縮小機構を複合させてマイクロピッチ歯を60μmずつインチワーム駆動できる微小駆動機構を考案した.本報では,この微小駆動機構の動作解析および試作したステージの性能について報告する.
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長岡 弘太朗
セッションID: H67
発行日: 2014/09/01
公開日: 2015/03/01
会議録・要旨集
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工作機械などの産業用機械は、複数の送り軸を制御することにより空間上の位置を制御している。機械構造に剛性の低い部分が存在する場合、加減速時に被駆動軸以外の軸の方向の機械振動が励起され、位置決め性能が低下する場合がある。このような機械系に対し、規範モデルを用いた二自由度制御を拡張した制御系を適用して、加減速時の振動を抑制する手法を提案した。提案手法の効果をマルチボディシミュレーションを用いて検証した。
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平野 貴之, 柿沼 康弘
セッションID: H68
発行日: 2014/09/01
公開日: 2015/03/01
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工具送り制御と切削力制御の帯域を分けて,時間領域で両者を同時に行う帯域分離型位置-力ハイブリッド制御加工法を提案した.これまでに,びびり振動帯域の切削力変動を制御することで,切削加工の安定化を図ることに成功した.一方で本手法は切削力を積極的に制御することもできる.そこで本研究では,力振動を指令することによる切削力振動切削を行い,その性能を評価した.
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井原 之敏, 山地 政吏, 幸田 尚久
セッションID: H69
発行日: 2014/09/01
公開日: 2015/03/01
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CNC旋盤、なかでも他に回転工具主軸を持ち、穴加工やフライス加工を可能にしたターニングセンタは、近年急速に普及が進んでいる。これらCNC旋盤は様々な機械が開発され、複合加工機と呼ばれるものもその一種である。本研究では、最近の機種に適応したISO13041-5規格に定められている精度試験方法のうちの円運動試験を実際に行い、実験条件や作業手順に問題がないかを確認した。
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堀川 祐介, 水谷 彰夫, 菊田 久雄
セッションID: H70
発行日: 2014/09/01
公開日: 2015/03/01
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精密ステージの位置姿勢を,デジタル画像相関法を用いたステレオカメラ法によって計測することができる.キャリブレーションボードを用いてカメラパラメータを決定する方法では,大きなステージ移動に対して測定誤差が大きくなる.本研究では,位置決め精度が保証された精密ステージを用いて,ステージの移動量に対して測定誤差が最小になるようにカメラパラメータの決定することで,2μm程度の測定精度を得ることができた.
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佐藤 誠
セッションID: I06
発行日: 2014/09/01
公開日: 2015/03/01
会議録・要旨集
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我々は以前より,化学機械研磨メカニズム解明のために,実証的見地から化学的作用性に関する研磨実験を行ってきた.その結果,シリカ系材料の酸化セリウム砥粒による研磨は砥粒の何らかの引力(化学的作用)により研磨が進行している可能性が高いことが判明した.また,酸化セリウム砥粒と酸化剤との組合せによるSiC単結晶の研磨は,酸化セリウム砥粒のみの研磨に比べて研磨レートが高く,砥粒自体の化学的作用が少ない研磨が行なわれている可能性が高いことが判明した.本講演ではこれらの試みについて紹介する.
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久住 孝幸, 池田 洋, 中村 竜太, 佐藤 安弘, 赤上 陽一
セッションID: I07
発行日: 2014/09/01
公開日: 2015/03/01
会議録・要旨集
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電界を印加することによって遊離砥粒を配置制御する電界砥粒制御技術において、ガラスや金属、炭化ケイ素基板など様々な試料に対し、研磨効率が向上することを示してきている。本報告では、この電界砥粒制御技術による研磨下での砥粒の振舞いを調べるための基礎研磨実験を行い、その影響について解析した結果について報告する。
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池田 洋, 中村 竜太, 久住 孝幸, 赤上 陽一
セッションID: I08
発行日: 2014/09/01
公開日: 2015/03/01
会議録・要旨集
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SiC,サファイア,ガラスなどのさまざまな硬脆材料が電子情報機器を構成する部品の基板材料として多用されており,今後もその需要は増加する傾向にある.本研究では,電界砥粒制御技術を水ベーススラリーに応用させた電界スラリー制御技術を開発をしており,これら硬脆材料の高効率CMPを目指している.本報では,電界スラリー制御技術の紹介と本技術を通して得られた硬脆材料の研磨特性について報告する.
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尾澤 伸樹, 會澤 豪大, 河口 健太郎, 樋口 祐次, 久保 百司
セッションID: I09
発行日: 2014/09/01
公開日: 2015/03/01
会議録・要旨集
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第一原理計算とTight-binding量子分子動力学法を用いて、シリカ砥粒によるα-Al
2O
3基板の化学機械研磨プロセスを検討した。その結果、シリカ砥粒のSi原子と基板の酸素原子間の化学反応によって、α-Al
2O
3基板のAl-O結合が弱まり、水との化学反応によって弱まったAl-O結合が解離する研磨プロセスを明らかにした。
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川原 浩一, 鈴木 俊正, 須田 聖一, 池田 洋, 中村 竜太, 久住 孝幸, 赤上 陽一
セッションID: I15
発行日: 2014/09/01
公開日: 2015/03/01
会議録・要旨集
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LED用基板として用いられるサファイアは、原子レベルの平坦性と研磨速度向上が求められている。本研究では、秋田県産業技術センターが開発した研磨中に外部電界を印加し研磨効率を向上する技術(電界CMP)に適した砥粒開発を目的とした。電界に対する応答性とサファイア研磨特性を両立する目的で、SrTiO
3とSiO
2を複合化した砥粒を開発し、その研磨特性について調べた。その結果、同一の電界印加条件下において、開発砥粒を用いたスラリーは市販コロイダルシリカスラリーよりも大きな電界印加効果を示した。
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千葉 翔悟, 伊賀 美里, 土田 益広, 煙山 康晴, 高橋 辰雄, 久住 孝幸, 赤上 陽一
セッションID: I16
発行日: 2014/09/01
公開日: 2015/03/01
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LED向けサファイア基板の一次研磨工程では,ダイヤモンド砥粒と金属製定盤を用いた機械的除去加工が行われるが,本加工法は加工変質層発生の課題を有する.そこで,本研究では,高効率且つ低加工ダメージを実現する加工技術を創出するため,本工程に硬質樹脂製パッドと砥粒配置制御技術である電界砥粒制御技術を導入し,研磨特性の評価を実施した.その結果,従来技術と比して,優れた加工特性が得られたので報告する.
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河口 健太郎, 會澤 豪大, 樋口 祐次, 尾澤 伸樹, 久保 百司
セッションID: I17
発行日: 2014/09/01
公開日: 2015/03/01
会議録・要旨集
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GaN基板に対する高効率・高精度な研磨プロセス設計を目的に、活性種としてOHラジカルを用いたGaN基板研磨プロセスについて、量子分子動力学法に基づくシミュレーションによる解析を行った。溶液中のOHラジカルがGaN基板と反応することで生成する吸着O原子が、摩擦面において、基板内に押し込まれる酸化反応を明らかにした。この酸化反応に伴い、基板のGa-N結合が解離し、基板原子がN
2分子、Ga(OH)
3分子として脱離するプロセスを解明した。
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田中 浩, 川瀬 恵嗣, 久住 孝幸, 赤上 陽一
セッションID: I18
発行日: 2014/09/01
公開日: 2015/03/01
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著者らは、電界砥粒制御技術を適用した研磨加工により、スローアウェイ切削工具の長寿命化を高効率で実現する方法を検討し,電界砥粒制御技術を用いた研磨加工により刃先を仕上げると,寿命が向上することを確認できた.現在,研磨加工時の電界の効果について調査中である.今回,電界あり,なし時の研磨後の表面状態について検討したので報告する.
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須田 聖一, 杉本 拓, 増田 敦, 川原 浩一
セッションID: I20
発行日: 2014/09/01
公開日: 2015/03/01
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酸化セリウム系研磨材では,研磨過程において生じるCe4+/Ce3+の酸化還元反応が,ガラス表面を軟化させる。この酸化還元電位は、化学研磨性の強弱を示すパラメータとなるはずであるが,これら研磨過程による電子の動きを直接とらえた例はない。そこで,研磨過程における研磨材とガラスとの界面抵抗変化を調べた。その結果,界面抵抗に変化がみられ, 研磨によって界面の電子あるいはイオン濃度が高くなることがわかった。
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中村 竜太, 加賀谷 昌美, 赤上 陽一, 池田 洋, 久住 孝幸, 南谷 佳弘, 南條 博
セッションID: I21
発行日: 2014/09/01
公開日: 2015/03/01
会議録・要旨集
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本研究は,電界砥粒制御技術を応用し,微小液滴に電界を与えることで,介在物を用いずに撹拌を可能にする革新的な撹拌技術(電界非接触撹拌技術)の開発とその特徴を明らかにした.そして,本技術の特徴は印加電圧の強さに応じて溶媒の液滴に作用する吸引力の大きさに影響すること.電界撹拌によって液滴温の上昇は無いことという特徴を明らかにした.また本撹拌により液滴内の微粒子速度が加速されることも明らかにした.この技術を医療分野に展開し,医療機器を開発を進めた.
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加賀谷 昌美, 中村 竜太, 佐藤 安弘, 赤上 陽一, 南谷 佳弘, 小松 国夫
セッションID: I22
発行日: 2014/09/01
公開日: 2015/03/01
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免疫力の把握は予防医療において必要である.現行の酵素免疫測定法は結果取得までに長時間を要する.私たちは電界砥粒制御技術を基盤として微小量の液滴を非接触に撹拌可能な技術を開発し,本技術を抗原抗体反応へ導入した. その結果,従来121分を要していた酵素免疫測定法の解析工程は16分に迅速化されることを得た.
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児玉 紘幸, 廣垣 俊樹, 青山 栄一, 小川 圭二, 奥田 孝一
セッションID: I33
発行日: 2014/09/01
公開日: 2015/03/01
会議録・要旨集
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工具カタログデータに,階層・非階層型のクラスタリング手法を適用した切削条件決定支援システムを提案し,導出された切削条件の有用性を示すに当たり,JIS SKD61を対象とした切削実験により比較検証してきた.切削条件決定式により導出された切削条件の妥当性を環境影響負荷の観点から検証するため,金型鋼を対象に,カタログが推奨する切削条件,マイニングによって得られた切削条件,実験計画法を用い得られた最適切削条件の3種類の切削条件に対して切削実験を行うことによりその差を考察した.
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丹羽 卓也, 井上 孝司, 萩野 将広
セッションID: I34
発行日: 2014/09/01
公開日: 2015/03/01
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CFRPを機械加工した際、非常に微細な粉塵型切りくずが生成する。特にドリル加工では刃先部分で被削材を粉砕するため切りくずが周囲に飛散してしまう。これにより切りくずが作業者の環境を低下させる問題がある。この対策技術として内部吸引型工具とサイクロン集塵機を開発した。中空ドリルは粉塵型切りくずを回収処理できる。先端角を持つ工具では高い真円度と良好な内面粗さを得る事ができ、繊維のケバ立ちも抑制できる。
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消費電力予測モデルの構築
寒川 哲夫, 諏訪 晴彦
セッションID: I35
発行日: 2014/09/01
公開日: 2015/03/01
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本研究では,エネルギー負荷計画を事前に立案することにより,消費電力を考慮した工作機械の最適運用を図ることを考える.そのためには,各種加工作業での消費電力を予測することが肝要である.本研究では,2軸CNC旋盤を対象とし,まず各種加工の消費電力および加工時間データを収集する.そのうえで,NCプログラムから加工作業の消費電力量を予測する方法を検討し,エネルギー負荷計画への適用を試みる.
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山田 圭祐, 小池 将太, 若林 利明, 佃 昭, 熱田 俊文
セッションID: I37
発行日: 2014/09/01
公開日: 2015/03/01
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近年,MQL方式を適用した切削加工が現場に普及しつつある.しかし,航空宇宙・医療分野に多用されるチタン合金のような難削材では,加工難度の高さだけではなく,生産効率や製品精度を重視する傾向が強いため,従来の湿式加工をMQL加工へと見直す取り組みが遅れている.そこで本研究では,MQL用油剤にエステルやアルコールを用い,これら油剤がチタン合金のMQL加工に及ぼす影響について検討した.
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切削モデルによる検証
児玉 英也, 河田 圭一, 糸魚川 文広, 平山 朋子, 則久 孝志
セッションID: I38
発行日: 2014/09/01
公開日: 2015/03/01
会議録・要旨集
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ロータリ切削工具のすくい面に微細なテクスチャを形成し、切り屑/工具間の摩擦低減効果を検討している。これまでに、MQLによるアルミニウム合金の加工では、速度比を増加させることにより摩擦係数が0.1以下になることを示した。本報では、提案されている回転切削の切削理論を適用し、切削条件を変化させたときの切削抵抗、摩擦係数、せん断角について、実験結果との比較検討を行った。
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糸魚川 文広, 千種 法人, 中村 隆, 金谷 昭範
セッションID: I39
発行日: 2014/09/01
公開日: 2015/03/01
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アルキレンオキサイドを付加することで難燃性を向上させた植物油起源の合成エステル(AO付加エステル)の切削加工液としての性能を調査した.AO付加エステルは既存の合成エステルと比べて難燃性を向上させた上で,同等の潤滑性能を発揮できる可能性があること,また,加工負荷によっては極性基数の増加による吸着能の向上から,高い切削性能を有することが示された.
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井門 康司
セッションID: I45
発行日: 2014/09/01
公開日: 2015/03/01
会議録・要旨集
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MR流体や磁気混合流体などの磁気機能性流体を用いた精密研磨法が提案されている.研磨過程における強磁性粒子や砥粒粒子の挙動が研磨に与える影響が大きいにもかかわらず,可視化が困難なことから粒子挙動については不明な点が多い.本研究では,HSMAC法と離散粒子法のハイブリッド解析法を用い,特に磁気混合流体を用いた円管内面研磨過程における粒子挙動を解析した結果を報告する.管軸方向流れを与えない場合,管軸方向に粒子の接触のむらができるため,均一な研磨が困難であることを示した.一方,適切な流速の管軸方向流れを与えることによって,このような研磨の不均一性が改善されることを解析結果から明らかにした.
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村田 修一, 川久保 英樹
セッションID: I46
発行日: 2014/09/01
公開日: 2015/03/01
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磁気研磨法においてはさまざまな研究がある.そのなかで,単純混合型磁性研磨材を用いた平面研磨の研磨性能についても研究がおこなわているが,回転磁極の傾きが研磨性能に及ぼす影響については不明な点も多い.そこで,本研究では,回転磁極に傾きを付けた場合の実験をおこない,回転磁極の傾きと磁極の送り方向が研磨性能に及ぼす影響について検討する.
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川久保 英樹, 佐藤 運海, 村田 修一
セッションID: I47
発行日: 2014/09/01
公開日: 2015/03/01
会議録・要旨集
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スラリー供給式磁気援用加工法は,長時間の安定した研磨加工に有効であることが,これまでの研究により明らかになっている.本報では,電解還元水スラリーを用いて平面磁気研磨を行い,界面活性系金属加工液スラリーとの違いについて検討する.
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Mohd Ridha Muhamad, 鄒 艶華
セッションID: I48
発行日: 2014/09/01
公開日: 2015/03/01
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本研究は、電解を複合した新しい内面磁気研磨法を提案している。すなわち、電解反応により金属パイプ内面を溶解し、酸化皮膜が形成されると同時に、磁気研磨工具を利用して酸化皮膜を除去する加工方法である。そして、新たな電解複合加工工具を開発し、電解を複合した内面磁気研磨実験を行なった。その結果、本加工法の実現可能性を示し、加工能率が向上できることを明らかにした。その詳細について報告する。
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田中 志都加, 山本 秀彦, 山田 貴孝
セッションID: I62
発行日: 2014/09/01
公開日: 2015/03/01
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従来の心を用いた自律分散型FMSの研究より,AGVの発信する嘘により生産数が減少することがわかった.本研究は,位置情報を用いてAGVの発信する嘘を発見する方法と,自信度を用いてAGVの行動を制御する方法により,生産数向上を試みる.上記方法を多品種部品に対応する生産シミュレーションに用い,生産数の増加を確認できた.これにより,本研究の有効性が確認できた.
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貝原 俊也, 藤井 信忠, 濱田 裕規, 内藤 信吾
セッションID: I63
発行日: 2014/09/01
公開日: 2015/03/01
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入出庫口が複数存在する立体自動倉庫は実現場において数多く用いられているが,これを対象とした入出庫スケジューリング手法の最適化に関する研究は十分にされているとは言い難い.そこで本研究では,入出庫口複数型立体自動倉庫を対象にクレーンの総巡回時間最小化を目的とした組合せオークションによる入出庫スケジューリング手法を提案し,計算機実験にて実用的な解の導出を目指す.
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混合整数計画問題による定式化
藤井 信忠, 貝原 俊也, 阪口 真規, 吉川 勉
セッションID: I64
発行日: 2014/09/01
公開日: 2015/03/01
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本研究では運用段階での外乱に対し柔軟に対応するため,実仮想融合型生産システムの概念を用いて工程計画と日程計画を統合することを目指している.計画期間をタイムスロットを用いて離散化し,整数計画問題とする従来のモデルでは,時間を厳密に表現することが不可能であった.そこで本稿では連続変数を用いた混合整数計画モデルを提案し,計画段階のベンチマーク問題を対象に離散変数を用いたモデルとの比較実験を行う.
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荒井 航, 田中 文基, 小野里 雅彦
セッションID: I65
発行日: 2014/09/01
公開日: 2015/03/01
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工程設計では,部品の要求精度を満たす工程計画を導出する必要があるが,現状の工程設計では工作機械の誤差を考慮できていないため,部品の要求精度を満たせない場合がある.そこで本研究では,そのような誤差を考慮するための加工プロセスシミュレーションを組み込んだ工程設計手法を提案する.本報告では,提案する工程設計手法の概要と,中核となる加工誤差導出手法の概要と課題,Machining Featureを用いた加工誤差表現手法について述べる.
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原口 春海, 貝原 俊也, 藤井 信忠
セッションID: I67
発行日: 2014/09/01
公開日: 2015/03/01
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筆者らはこれまで労働集約的なセル生産システムを対象にスキルインデックスの提案と,OJTによる効率的な作業者配置について検討してきた.しかし実際の作業現場では,作業内容によって作業の発生頻度が異なり,必ずしも万遍なく習得が進んでいるとは限らない.本研究では,スキルインデックスと作業内容の種類を考慮した作業者の訓練計画の提案を行う.また計算機実験によって従来方法との比較を行い,その有効性を検証する.
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ZDDにおけるGAの解探索能力向上
高橋 啓太, 小野里 雅彦, 田中 文基
セッションID: I68
発行日: 2014/09/01
公開日: 2015/03/01
会議録・要旨集
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本研究は前報までに,生産プランニングの実行可能解をゼロサプレス型BDD(ZDD)で表現し,ZDD内の解探索手法としてGAを提案した.提案したGAは,個体の遺伝子配列が必ずZDD内の実行可能解である1-パスを表す.しかし,遺伝子操作により探索済み1-パスが新たな遺伝子配列として重複して作られる可能性を持つ.本報では,ZDD内の探索済み1-パスをキャッシュし,未探索の1-パスのみを対象とした解探索を行う方法について述べる.
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松井 健太, 谷水 義隆, 岩村 幸治, 杉村 延広
セッションID: I69
発行日: 2014/09/01
公開日: 2015/03/01
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著者らは,従来の固定的なサプライチェーンに対して,複数のサプライチェーンを契約ごとに組み替える動的サプライチェーンの研究を進めてきた.近年では,環境問題への意識が高まり,リユース・リサイクルを取り入れることが社会全体から求められている.本研究では,需要の変動を考慮して,製品の廃棄を抑制することで,リユース率を向上させる能動的な交渉モデルを提案するとともに,シミュレーションにより,その評価を行う.
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藤田 真英, 谷水 義隆, 岩村 幸治, 杉村 延広
セッションID: I70
発行日: 2014/09/01
公開日: 2015/03/01
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サプライチェーンに甚大な被害を与える,予測できない大規模災害に対して,災害による被害を低減するためのリスクマネジメントが注目されている.そこで,本研究は,低頻度かつ大規模な災害に対して,製造企業が,自身の利益を確保するための頑健な生産スケジューリング手法を提案する.さらに,既存の2階層サプライチェーンシミュレーションシステムを用いて,計算機実験を行うことで,その有効性を検証する.
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トラクション油TD22,SANTOLUBES32の場合
宮近 幸逸, 冨岡 宏之, 小野 勇一
セッションID: J02
発行日: 2014/09/01
公開日: 2015/03/01
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本報では,内接ローラ試験機を用いて接触幅10mmの内接ローラ対の動力伝達試験を行い,すべり率,接触圧力,回転速度,油膜形成状態,ローラ表面温度および伝達トルクなどを測定し,動力伝達効率を求めた.これらの結果を接触幅20mmの結果と比較検討することにより,内接型トラクションドライブの動力伝達効率に及ぼす接触幅の影響などについて明らかにしている.
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大谷 聡一, 池条 清隆, 永村 和照, 岡本 康宏
セッションID: J03
発行日: 2014/09/01
公開日: 2015/03/01
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油浴潤滑平歯車においては,歯車の回転速度が高速になるほど,全損失に占めるかくはん損失の割合が大きくなる.そのため,かくはん損失の解明は,歯車装置の効率向上に必要不可欠である.本研究では,歯車対による潤滑油のかきあげ量を抑制し,流れを整えることを試みた.そのために,歯車対のかみあい部の直下に3種類の阻止板を設置し,かくはんトルクの測定を行った.その結果,かくはんトルクを低減できた.
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高見 卓, 小出 隆夫, 湯川 達矢, 上田 昭夫, 田村 篤敬
セッションID: J04
発行日: 2014/09/01
公開日: 2015/03/01
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現在,プラスチック歯車は,環境負荷低減の要求に伴い,動力伝達効率,強度の向上が求められている.正弦曲線を基準ラックとする正弦歯形歯車は,インボリュート歯車に比べてすべり率が小さいという特徴があり,動力損失低減の可能性がある.本研究では,正弦歯形歯車とインボリュート歯車を用いて,無潤滑条件下で運転試験を行い,運転時の歯面温度や動力伝達効率を測定し,結果を比較,検討している.
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高橋 美喜男, 高橋 秀雄, 小出 隆夫, 伊藤 武尊
セッションID: J05
発行日: 2014/09/01
公開日: 2015/03/01
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ねじ歯車は理論的な接触が点接触であるため,動力伝達には不向きであるとされている.しかし,材料をプラスチックとした場合は,金属歯車に比べて変形がしやすく楕円形の面接触となるため,比較的高負荷な条件でも使用できる.本研究は,プラスチックねじ歯車に対して,材料の組合せ,潤滑条件および運転条件を変えて実験を行った結果として,動力伝達効率に及ぼす各種要因の影響について報告する.
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野村 誠, 小出 隆夫, 上田 昭夫, 石田 裕介, 田村 篤敬
セッションID: J07
発行日: 2014/09/01
公開日: 2015/03/01
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ウォームギヤのホイールとしては通常ウォームホイールが用いられているが、OA機器などに用いられるプラスチックウォームギヤにはヘリカルホイールが多く用いられる.しかし,通常のウォームとヘリカルホイールのかみ合いは点接触となるため、強度は線接触するウォームホイールより劣る.本研究では,ヘリカルホイールと線接触するウォームを作製し,ウォームの形状がプラスチックヘリカルホイールの強度に及ぼす影響について明らかにした.
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はすば歯車対とねじ歯車における炭素粉体の効果
板垣 貴喜, 高橋 秀雄, 飯塚 博, 高橋 美喜男
セッションID: J08
発行日: 2014/09/01
公開日: 2015/03/01
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著者らは,籾殻から得た炭素材料であるRHSC粉体をポリアセタールに添加した複合樹脂材料で射出成形した平歯車の疲労寿命を評価した.その結果, RHSC粉体の添加によって歯車対の温度および騒音の低下,長寿命化の傾向を見出した.本研究では,この複合樹脂材料で射出成形したはすば歯車対およびねじ歯車の運転試験を行ない,疲労寿命を調査することでRHSC粉体の有効性を評価した.
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森脇 一郎, 上田 昭夫, 中村 守正, 米田 紘貴, 射場 大輔
セッションID: J09
発行日: 2014/09/01
公開日: 2015/03/01
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JIS B 1759:2013にしたがって,ガラス繊維強化PA66歯車の曲げ強さを評価した.POM歯車用射出成形金型を流用したため,等級外精度の歯車を用いた運転試験であったにもかかわらず,許容曲げ応力は106.9MPaと評価できた.
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