環境アセスメントにおける道路交通騒音の予測には, 将来パワーレベルの推定が必要となる。本稿では, まず, 平成8年度に測定されたデータに基づくパワーレベル式と, 従来の加速走行騒音規制強化に基づいて推定された将来パワーレベル式 (第2段階規制式) とを比較した。その結果, 第2段階規制式の妥当性がおおむね検証された。次に, 新たに定常走行騒音規制に基づくパワーレベルの推定方法を提案し, これと従来の加速走行騒音規制強化に基づく方法を用いて最新の自動車単体規制を反映した将来パワーレベルを推定したところ, 上記測定データに基づくパワーレベルからの低減量は0.8~1.5dBであった。
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