残留騒音の推定値(LA90+2dB)を使い,通年観測などの中長期に観測した地点を田園地域,住宅地域,市街地,商店街に分けて,年,月,曜日ごとにレベルとバラツキを求め,各要素間の関係を分散分析の多重比較で明らかにした。さらに1週間の短期測定で多くの地点を加えて解析した。その結果 ①田園地域では残留騒音の時期による差が大きいが,市街地等では時期による差が小さい。また,騒音レベルの小さい地点は残留騒音のバラツキが大きい ②残留騒音は,特に田園地域では初夏から秋にカエルや虫の影響を受けるので11∼4月頃の測定が安定した評価値となる ③商工業の影響を受ける商工業地域や市街地では平日と休日は統計的に異なった値になる などが明らかとなった。